現在沢山のワイン関係の本が出版されていますが、書店にはあまり置いて無いので、参考になりそうな本を紹介して見ようと思います。

≪全般≫

 ワイン全般の入門編として、挙げてみました。始めてワインの本を読んで見ようと思う人は「1〜3」が面白く読めると思います。特に、「1」はぜひ読んで見てください。その次に、「4」と「5」を読むと良いかと思います。

 「8」は、漫談調のワインと食べ物との併せ方を化学的に説明しているもので、非常に面白いものです。最近、文庫版が出ています。

 「9」の「ワイン・スキャンダル」その昔世界を騒がせたドイツワインへの甘味を増すための不凍液混入事件など、ワインにまつわる不正事件をワイン法専門の弁護士が紹介したもので非常に面白い本です。

 「10」は数種類のワインをテーマごとに試飲し、そのポイントを簡潔に説明しています。「11」の方は、やさしく書かれたワインの味わい方とワインについての説明です。

 「13」ワインの大御所による壮大なワインに関する歴史を書いたものであり、「15」はポケット版の世界のワイン事典で、利用価値大です。

 「14」は、岩波新書の「ワインの常識」が誤りだらけであるのに、憤慨した著者が事細かに批判したもので、世界のワインの概説となっています。

 「16」では、ワインと風土との関係等を解説しており、ワイン造りの新しい動向がわかる。ニュージーランドのワインの素晴らしさ、アルゼンチンの「トラピチェ」の製造規模の凄さなど興味深い。

 「17」メルシャンの醸造技師がフランスに駐在したときに経験したことなど、フランス人が日常どの程度のワインを飲んでいるかなどがわかる読み物。

「18」後書きで、「登場する七人のソムリエたちは、自分が本当に一生懸命なれることを見つけた。いちばん好きなもののそばで生きることを決め、真剣にそれと向かいあっていくうちに自己の世界を確立した人たちだ。」と著者が云っているようにそれぞ辛酸をなめて自己を確立した人たちの生き様を描いている。1998年の世界ソムリエ・コンクールで優勝した右手の不自由なエリック・ポマールの努力に対して、ただただこ感じ入るばかりです。この著者は、フランス・ワインの項に挙げた「エチケット1994」の著者です。

「19」「田崎真也のワインライフ」に掲載された文章が大半をしめている。ワインに関するいろいろなテーマでの随筆で、心地良い読みものです。

「20」ニュ−スキャスタ−の書いた気軽に読めるシャト−訪問記。
  1. 「ぼくのワイン・ストーリー」 羽仁 進著 (文庫有り)   徳間書店   1,800円
  2. 「わが酒の賛歌」(文庫)      コリン・ウィルソン著    徳間書店    520円
  3. 「わいわいワイン」        山本 博著         柴田書店   1,800円
  4. 「ワインがわかる」        マット・クレイマー著    白水社    2,600円
  5. 「世界一優雅なワイン選び」(文庫) ジェラルド・アッシャー著  集英社     980円
  6. 「比較ワイン文化考」(新書)    麻井 宇介著        中央公論社   480円
  7. 「ワインの話」          湯目英郎著         新潮社     980円
  8. 「ワインと料理の相性診断」    渡辺正澄・藤原正雄著    講談社    1,300円
  9. 「ワイン・スキャンダル」     フリッツ・ハルガルテン著  三一書店   2,100円
  10. 「ワイン味わいのコツ」      田崎 真也著        柴田書店   1,800円
  11. 「ワインの飲み方、選び方」    ジャンシス・ロビンスン   新潮社    1,500円
  12. 「ワインの事典」         山本博・湯目英郎監修    産調出版   2,440円
  13. 「ワイン物語」(上・下)      ヒュー・ジョンソン著    日本放送出版協会 2,500円
  14. 「『ワインの常識』と非常識」   山本 博著         人間の科学社 1,600円
  15. 「ポケット・ワイン・ブック」   ヒュー・ジョンソン著    早川書房   3.600円
  16. 「ワインづくりの思想」(新書)   麻井 宇介著        中央公論社   800円
  17. 「ワイン醸造士のパリ駐在記」   小坂田 嘉昭著       出窓社    1,619円
  18. 「ソムリエという仕事」      細川布久子著        晶文社    1,800円
  19. 「バッカスが呼んでいる」     本間千枝子著        文芸春秋   1,800円
  20. 「これが「美味しい」世界のワイン」福島敦子著         幻冬社    1,300円

≪フランス≫

 フランスワインの入門書は、「1」の「新フランスワイン」がベストです。「2」と「3」はそれぞれの地域について詳説されています。

 「4」「5」は、ポケット版の事典で、利用価値が高いものです。

 「6」は二人のソムリエが各地域のワインと料理を実際に食しながら、各地域のワインの特色とどんな料理とあうかを検討していく内容です。

 「7・8」は民俗学・歴史の専門家による研究書的なものでワインそのものを扱ったものではありません。

 「9」は、ルロワのワインは、レベルが高く安心して買えるものですが、その品質を保つために如何に苦労しているかという生産者のワイン造りへの取り組み方を教えてくれます。

 「14」は、著者がフランスのワインコンテストで優勝するまでの奮戦記。面白いです。(第4会開高健賞奨励賞受賞)

 「15」メドックのプチ・シャートー「トゥール・オー・コサン」のワイン造りへのこだわりを紹介したもの。

 「16」ワインを造る農民の生活史で、華やかなワインの裏にある厳しい状況を2ページ程度のコラムとして記したもののを本としたもの。

 「17」ブルゴ−ニュ・サヴィニ−村のドメ−ヌ「シモン・ビ−ズ」に嫁いだ女性のブドウ農家での1年間の生活の話。

 「18」ボルド−大学のソ−ヴィニオン・ブランのアロマに関する研究者がソ−ヴィニオン・ブランの香りにまつわる話を書いたもので、「香り」について大いに参考になる本です。

 「19」 ヒットラ−政権下、フランス各地のワインの造り手たちがいかに苦労し、戦ってきたか、ワインの裏面史として面白い読み物になっています。ドル−アン、ユエ、ノナンク−ルなどおなじみの名前が出てきます。

   残りはシャトーまた各地域のワインについての読み物です。

  1. 「新フランスワイン」       アレクシス・リシーヌ著   柴田書店   3,500円
  2. 「ワインの女王」(ボルドー)    山本 博著         早川書房   4,000円
  3. 「ワインの王様」(ブルゴーニュ)  ハリー・W・ヨクスオール著 早川書房   2,300円
  4. 「ボルドー・ワイン」       デイヴィッド・ペッパーコーン早川書房   3,000円
  5. 「ブルゴーニュ・ワイン」     セレナ・サトクリフ     早川書房   3,000円 
  6. 「フランスワイン」        田崎真也・高橋時丸著    柴田書店   3,090円
  7. 「ワインの民族誌」        蔵持 不三也著       築摩書房   1,200円
  8. 「ワインと風土」         ロジェ・ディオン      人文書院   2,000円
  9. 「マダム・ルロワの愛からワイン」 星谷 とよみ著       文園社    2,500円
  10. 「フランスワインの12ヶ月」(新書)大谷浩己著         講談社     880円    
  11. 「ワインと書物でフランスめぐり」 福田 育弘著        国書刊行会  1,800円
  12. 「ワイン逍遥」(フランス編)    岩野 貞雄著        実業の日本社 2,800円
  13. 「フランスワイン愉しい      山本 博著         文芸春秋社   690円                 ライバル物語」(新書)
  14. 「エチケット1994」      細川布久子著        TBSブリタニカ 1,300円 
  15. 「メドック至高のワインづくり」  フィリップ・クリアン、ミシェル・クレニュー著 草思社     1,800円
  16. 「ワインをつくる人々」      マルシェル・ラシヴェール著 新評論    3,800円
  17. 「世界でいちばん贅沢な生活」   ビ−ズ千砂著        青春出版   1,400円
  18. 「きいろの香り」〜ボルド−ワインの研究生活と小鳥たち 富永敬俊著  フレグランスジャ−ナル社  2,800円 
  19. 「ワインと戦争〜ヒットラ−からワインを守った人々」 ドン&ペティ・クラドストラップ  飛鳥新社   2,800円   

≪その他の地区≫

 ワイン関係の本では、一般的な本とフランス関係の本を除くとなかなか有りません。
 「1」・「3」は要領よくまとまっており、「3」は料理との関係についても良く記述されています。「4」は地域ごとに数種類ずつテースティングしながら説明していく本です。

 「6」は、ワイン全般の説明が多く、スペインワインについての記述が1/4程度と少ないのが残念です。

 「7」は題名のとおり、ピノ・ノワールにこだわり、ピノ・ノワールの代表としてのロマネ・コンティを超えるワイン造りを報告しているものです。この本を読んで少し経った頃、ワインを飲みに行った店でたまたまこのワイン(セントラル・コースト)と出会い、そのフレーバーと美味しさにビックリしました。ピノ・ノワールから、余分なものを一切排除し、非常にスッキリした味わいに仕上がっていました。この時以来アメリカワインへの認識が変わりました。

 「8」はオーストラリア大使館に長く勤務した著者が、オーストラリアのワインの歴史・ワイン造りの現状等を紹介したもので、ニューワールドのワインの格付けのあり方等が良く分かります。

 「9」ラインヘッセンのケラー醸造所に仕事の合間を縫ってワイン造りに通った話。最新のドイツワインの状況・ワイン農家の生活がわかる。

 「10」カルホルニアワインの草創期からのワイナリーの成立、変遷等を物語風に捕らえたもので、モンタビ、コッポラ、クロデュバル等の成立またその活動がよくわかる。
  1. 「新ドイツワイン」        伊藤 眞人著        柴田書店   2,500円
  2. 「ドイツワインの旅」       古賀 守著         創芸社    1,800円
  3. 「基本イタリアワイン」      林 茂著          TBSブリタニカ 2,200円
  4. 「イタリアワイン」        田崎 真也著        柴田書店   2,500円  
  5. 「イタリアワインの職人達」    朽見 行雄著        JTB      1,700円
  6. 「ときめきスペインワイン」    ミゲル・トーレス著     TBSブリタニカ 1,800円
  7. 「ロマネ・コンテに挑む」     マルク・ド・ビリエ著    TBSブリタニカ 2,000円     〜カレラ・ワイナリーの物語〜
  8. 「魅惑のオーストラリアワイン」  高橋 悌二著        時事通信社  2,400円
  9. 「おいしいワインが出来た」(文庫) 岩本順子著         講談社     629円     〜名門ケラー醸造所飛び込み奮戦記〜
  10. 「カルフォルニアワイン物語 ナパ」ジェームズ・コナウェイ著  JTB    1,700円     〜モンタビからコッポラまで〜
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