なめくじ長屋捕物さわぎ (11/13)

先日本屋に行ったら、このシリーズの合本が出ていました。私がこの都筑道夫さん著の小説を知ったのは多分お弟子さんのしゃばけ作者、畠中恵さんの後書きか何かだと思うのですが、読むきっかけになったのは別だった気が…。
今回の表紙は江戸風情ですね。私が持っているのは山田紳さんのイラストが入ってる版で、センセーの絵を見た時思わず「センセー!?(※福本清三さん)」と思ってしまったです。でも小説の中のセンセーは多分酷く痩せているわけではないと思うので、ちょっと違う気もしますが(とかいいつつその影響でか、気を抜くとセンセーのセリフを福本さんの声で読んでしまっています♭)。それはそれとしても、どの巻だったか全員が載っている表紙があって、なんか妙に嬉しかったです。別の巻では下駄常もおりましたしね。
…ところでここ一応探偵とかのページなんですけど、トリックがどうとか犯人がどうとかそんな話、全然できてませんねぇ。


■新十郎捕物帖 快刀乱麻 (4/6)

主題歌のLPが手に入らない話を『玉手箱』の所でも書きましたが、なんと最近YouTubeでこの作品関係の映像や歌を発見したのです。歌はこちらとかこちら。最終回はこちら
とても面白い番組だったのでまた見てみたいのですが、局にフィルムが残っていないというのは聞いていました。ウィキでは使い回しで上書きしたために最終回のしか残っていないと書かれてましたが、ウィキでこのページが書かれるよりもずっと前に過去の作品を探索していた某素敵サイト様では、外部に流出してしまって回収不可能と書かれていました。どちらが本当なのか…。色々と大人…じゃなくて業界の事情があって、一般人の希望通りにはいきませんねぇ。
この作品については、2chでも面白い情報が結構書かれていました。他にも興味深いサイト様がありましたので、検索結果のページを以下にあげておきますね。興味と気力がありましたらどうぞ。
   
上記とはまったく関係ないけど、時代劇といえば『達磨大助事件帳』もまた見てみたいなぁ。達磨の旦那の奥さん、雪絵ちゃんがとってもキュートで好きだったのですv
嬉しいことにBSで『大江戸捜査網』が始まったのですが(井坂十蔵大好きvvv)、残念な事にどうやらシーズン3のようです。『八丁堀の七人』といい、なんでシーズン1から放送なさらないのかっ…(血涙)。


■江戸の検死官 (4/1)

※この作品のファンの方は読まないで下さい。

図書館のサイトで検索して知ったので借りにいったのですが、学術的な本と思ってたので小説と知って思わずあれ?って感じでした。で、読んで思ったのは、アイデアとかストーリーとか推理とかそういう大事な部分は面白いと思いましたがこの際置いといて(置いとくのか)、とりあえず死体や検め方に関しては『男の男による男のための小説』だなぁと。検める死体は若い女、色っぽい女が中心だし、男の死体も出るけど検死の描写が女に比べてぞんざいというか、まぁ状況からして書くべきほどの事もないという事なんでしょうが。そして何と言っても主要キャラがまた腹立つ!(笑)腕は凄いけど女にうつつ抜かして奥さんを苦しめ続けている医者も腹立つし(文体では軽く書かれてるからあまりそんな深刻には思わないだろうし、主役男の妻からの言葉で少し奥さんに目を向けるようになったのがせめてもの救い…なわけないか)、多分奥さんいるのわかってるはずなのに主役の男をものにしようとする絵描きにも腹立つし(出来上がった手近なもので済ませないで、独身のいい男探せよ)、主役の男も本当に奥さんが大事なら半端な拒み方しないできっぱりはねつけるべきなのにキスまでは許しちゃってるし(どこのお嬢さんか)、とにかくこの三人に腹が立つので読み続けるのが辛かったです。ただし。『浮気大いに結構』『この時代はそれが当たり前なんだからいいじゃないか』、そんな方にはお勧め。
私が読んだのは単行本になったこの一冊だけですが、続編も出てるかもしれません。主役の男、絵描きにもう落とされちゃったのかな。ある意味その過程や手管を女目線で楽しむという手もあるのかもしれません。草食系なんで私は興味ないけど。っつか既に草食ですらないんですが♭ところで、もうそろそろ草食系とか肉食系なんて言葉は死語、なんて言い出して悦に入る人が出てそう(笑)。流行語の宿命ですね。でも流行語は復活する事があります、平成になって聞いた「ナウでヤングな」なんて昭和五十年初期の言葉ですよ。…って、推理小説とまったく関係ない話につい流れてしまいました♭
えー、話を元に戻しますが。この作品はマンガにもなっているようで、公式サイトで見た主役のイラストはとてもかっこよかったですv


■普通の方にはひたすらどうでもいい話 (1/6)

気がつけばもう6日。7日過ぎたら年賀写真はずそう…。
一般にこの日はホームズの誕生日として浸透しつつあるようで。これってまるで本決まりのように蔓延している説だけどいくつか説がある中で根拠が有力だとされているようです。でも主張がどうあれ所詮はただの憶測でしかなく、それをさも動かしがたい事実のようにごり押しするのは嫌いなので、個人的には確実な証拠が見つかるまでは(例えばドイルさんの手記の中にちゃんと書かれてるとか物語の中で1月6日とに明記しているとか)、能天気にお祝いする気はさらっさらありません。でないとキリストの二の舞で気の毒。
ちなみに誕生日の根拠についてはグーグル検索(例えばキーワードに『"ホームズの誕生日" 根拠』)でいくつかのサイト様を見て頂けば内容はわかると思います。以下はwikiからの引用。
  • 生年月日や家族など私的な事柄については、本編中にはっきりした記述はない。ただ、生年月日は1854年1月6日とする説が有力である。ウィリアム・シェイクスピアの『十二夜』の台詞を複数回引用したり、『恐怖の谷』で1月6日に誕生日を徹夜で祝ったともとれる描写があることから、多くの読者に支持されている。
  • この事件(恐怖の谷)は1月7日に始まっているが、冒頭の目の前の朝食に手をつけようともしなかったとの描写は、前日の1月6日がホームズの誕生日で、徹夜でお祝いをしたのではないかとする説が有力である。
そんなわけで一番の根拠とされる「恐怖の谷」を今読み返し初めておりますが、しょっぱなからさっそく首傾げる事態に♭朝食に手をつけないという記述はあるけど、前夜に宴会してたとかいった記述はちらとも書いてないし。それともずっと読み進めたらどこかに書いてあるのでしょうか?そもそもこの日は某シャーロキアンの誕生日と無理やり結びつけて祝うようにしたらしいから余計に眉唾なんですよね。とはいえ私だってホームズとワトスンの誕生日は決定してほしいです。ただし欲しいのは捏造されて定着したものじゃなくてちゃんとした真実です。研究姿勢として、少なくとも小学生の研究発表や軽い同人誌のレベル以上であってほしい。じゃ自分が研究すればとか言われそうですが、古今東西世界中の著名人含むシャームキアン以上の事ができるなんて露ほども考えちゃいないので無駄な事する気は毛頭ありません。日を特定しないで誕生日のお祝いシーンを空想して書いてみるというのが精一杯というものです。やった事ないけど。
うだうだここまで書いてて、読みかけの恐怖の谷の中に上記の強い根拠が見つかったらどうしようとも思いますが、これを書こうと思ったのがついさっきだし一日で読む自信がないので、一応書きなぐってみました。もし間違ってたら追記するか消して新たに顛末を書くかします。なので、実際がどうか気になる方はぜひご自身で真実を探ってみて下さいね。