恐るべき周波数-5Gの危険性-ジュディ・マカッチョン

原文:『Frightening frequencies:The Dangers of 5G』 by Jody MaCutcheon
出典:『ELUXE・MAGAZINE』

古いことわざがいうように、「1インチもらったら、必ず1マイル欲しくなる」。確かにこの文句は、技術に関しては真実である。

いったいだれが、より速く、より大きく(あるいは小さく)、より効率のよいものを欲しがらないだろう。無線モバイル通信を見よ。現在の広域帯携帯電話網のプラットフォームである4G(第4世代)は、3Gとそれに先立つあらゆるものに比べてより高速でデータを送信する。われわれはいま歴史上かつてないほど速く情報にアクセスできるようになった。それ以上何を望むのかって?そう、それは(むしろ恐ろしい)いわゆる「IoT」という、あらゆるもののインターネット化を可能にするのために十分強力な通信速度である。そして5Gの登場だ。

これまでのところ、携帯電話広域帯網は人々の必要に応じて開発されてきた。しかし5Gは、より短い待ち時間や高効率のデータ送信を実現しようとする機械の側の必要を考慮して設計されている。これはデータをより小さな包みに分解して送信時間を短縮することにより実現できる。4Gが50ミリ秒の遅れであるのに対して、5Gはわすか1ミリ秒である。その差を人は認識できないだろうが、機械はほとんど継ぎ目のない通信を達成する。これはわれわれにとって厄介なパンドラの箱を開けることになるだろう。そしてわれわれの惑星にとっても。

より広い帯域幅-より危険な5G-

まず5Gの基本的な背景を見ていこう。より速い処理速度にはもっと広い帯域幅がなくてはならないが、現在の周波数帯域幅は急速に飽和状態になりつつある。5Gを支える考えは、低めの周波数と中域周波数に加えて、未利用の30ギガヘルツから3百ギガヘルツの間のミリメーター極高周波(MMW)の帯域幅を使うことである。

MMW高周波は飛行距離が短い。さらに、MMW高周波は建物をよく通過せず雨や植物に吸収されやすいので、信号障害が起きやすくなる。それゆえ必要とされるインフラは、設置間隔がもっと短くて、ほとんど人目につかない小さな数多くの局である。それらは大きくて人目につく4G基地局よりももっと多くのインプットとアウトプットのポートを供給する。そうなると、近所の街路灯ごと、電柱ごとに、すなはち数フィートごとに無線アンテナ局が建つことになる。

ここに5Gの危険性を予測する数字がある。2015年までに携帯基地局および関連施設に30万8千本の無線アンテナが設置された。これは2002年の倍の数字である。しかし5Gは、高周波を発するもっとり小さなアンテナを、もっと間隔を縮めて設置する必要がある。確かに高周波のレベルは4Gよりもずっと低いけれども、それを避けることはもっと難しくなる。なぜならばあちらこちらにアンテナ局があるからだ。もしも高周波が目に見えるとしたら、そこらじゅうどこもかしこも霧で被われたようになるだろう、それも四六時中。

深刻な健康への懸念

最初に以下のことをおさえておこう。2011年世界保健機関のがん調査国際機関は、高周波を潜在的発ガン物質2Bに分類し、携帯電話の使用は明確な脳腫瘍の発症を促すと特定した。

多くの研究が低レベル高周波と以下の健康への関連を認めている。

  • DNA一重および二重鎖切断(がんを発生させる)
  • 酸化的損傷(組織の劣化と若年老化)
  • 細胞代謝の混乱
  • 血液脳関門浸透性の増加
  • メラトニンの減少(不眠症とがんの危険を増加)
  • 脳の糖代謝の混乱
  • ストレスタンパク質の生成(無数の病気につながる)

前述したように、5G技術はMMW高周波帯を使用する。このMMW高周波帯は、空港スキャナと同量の放射線を発する。これが公衆衛生にどのような影響を及ぼすかについて、長期間にわたる厳格な研究はまだなされていない。5Gを採用するということは、高周波スペクトラムを通じてもっと多くのエネルギーをもった信号を、もっと多量に発することであり、もっと多数の送信機が自宅と職場のもっと近くに設置され、基本的にもっと多量の(もっと強力な)高周波がわれわれの周囲を飛び回ることを意味する。だから、人の健康と環境への潜在的な危険が懸念されるのである。

おそらく最大の懸念は、MMW高周波のもつ人の皮膚への有害な作用である。エルサレムヘブライ大学のイェール・スタイン博士から連邦通信委員会に宛てた手紙に、問題点の概略が述べられている。マイクロ波の90パーセントは皮膚の表皮と真皮層に吸収されるので、人の皮膚は基本的にマイクロ波放射線を吸収するスポンジとして働く。これを聞いて不安になるかもしれないが、マイクロ波の有害な波長が皮膚層の範囲よりも大きいかぎり一般には問題ないとされている。しかしMMW高周波はこの状況を覆す。

さらに皮膚の上皮にある汗腺が、特に電磁場に反応するために組み立てられた特殊ならせんアンテナのように働く。何百万個もの汗腺管に増加する5G高周波がさらされたときに、人体がこの放射線に対してはるかに電導性をもつようになることは想像に難くない。この状況がどのような結果を生じるか、その全貌は現在のところはっきりしない。特に乳児や妊婦そして高齢者など弱者への影響は不明である。それなのに、この技術である。

さらにさらに、MMW高周波は人体の疼痛受容体に危険な刺激物質と認識され、疼痛受容体を燃え上がらせるかもしれない。合衆国国防省は既に、非殺傷兵器と称する群衆分散方法を使用している。この方法は、MMW高周波を群集に照射し、彼らの皮膚が燃えているように感じさせるものである。またこの技術を使えば、はるか離れたところからマイクロ波を照射した人々を基本的に殺そうと思えば殺すこともできる。それで、電気通信業界はわれわれの大気中にMMW高周波をあふれさせたいだって?

そのほかの気分のわるくなる調査

不運にも哀れな動物たちが、既に生体細胞へのMMW高周波の作用を調べる実験の犠牲になっている。動物実験の結果から人への影響を推し測るのは簡単ではない。しかしながらその結果はなお、深刻な危険性を示している。おそらく最も顕著な結果は、合衆国国立毒物学プログラム研究が実施したものだろう。それによれば、高周波に1日9時間2年間以上照射されたオスラットが脳と心臓に珍しい型の腫瘍を発症し、オスメス両方のラットに遺伝子損傷が発生した。

ラットに対する増大した危険は比較的小さなものだが、もしもこうした実験結果を人に翻訳したならば、携帯電話の増加と普及は重大な結果を導くといわざるをえない。それゆえ国立毒物学プログラム研究は、携帯電話が人の健康に及ぼす有害な作用についての議論を刷新することに寄与した。またそれがあったがゆえに、アメリカがん協会は放射線とがんに対する理解を大幅に変え、高周波が人の健康に及ぼす影響についてのわれわれの無知は、かつて喫煙とがんの関連について無知だったことにたとえられると宣言することになった。

そのほかの世界中で行われた動物実験においても、どんなにかマイクロ波放射線なかんずくMMW高周波が目、免疫系、細胞成長速度、それから細菌抵抗性さえにも障害を及ぼすかを示している。金沢医科大学医学研究校が行った実験では、60ギガヘルツのミリメーター波アンテナがウサギの目に火傷を負わせ、それは眼球表面下に達するほどであった。

一方で低レベルMMW高周波がウサギの目に、白内障の前段階症状であるレンズの混濁を発症させた。中国のある研究では、8時間マイクロ波を照射されたウサギの目の上皮細胞に損傷が見られた。パキスタンの研究では、携帯電話の電磁場は鶏の胚網膜細胞が正しく分化するのを阻害した。

ロシアの研究は、正常なマウスを低強度かつ極度の高周波電磁放射線に照射すると、マウスの免疫系がひどく損傷される結果を示した。そして2016年に行われたアメリカの研究では、低強度MMW高周波は、Eコリ菌やそのほかの細菌の増殖を抑制しただけでなく、細胞の特定の特性と活動のレベルを変化させたと結論した。その同じアメリカの研究は、MMW高周波と細菌の相互作用が抗生物質抵抗性につながる可能性について述べた。これは気の滅入るニュースである。細菌への免疫については、既に抗生物質の過剰使用によって免疫系が抑制されることが知られていることを考えなければならない。

さて、そこでこうした発見を人に適用すると、いま爆発的に普及している携帯電話の使用は、健康に深刻で有害な作用を及ぼしそうである。帯域幅がもっと拡張されるにつれてMMW高周波が増大し、事態をさらに複雑化させかねない。

しかしここで指摘しなければならない同等に重要なことは、5G技術の危険性は人の健康に対する深刻な影響のみならず、植物を含めそれにさらされるすべての生命体の健康へ深刻な影響を及ぼすことなのだ。

5Gの危険は植物にも及ぶ

同じく不安にさせられるのは、5G技術が多くの点で環境の健康を危険にさらすことである。第一に、MMW高周波は惑星の健康に深刻な脅威となりかねない。ここにある2010年の研究では、高周波放射線にさらされたポプラの葉に壊死が見られたことが示された。また別のアメリカの研究では、低強度MMW高周波は、ペルオキシターゼ・アイソエンザイム・スペクトラムの変化を引き起こした。これは、小麦若芽の細胞に損傷を与えるストレス反応である。植物被曝は惑星の植物相にとって不吉な知らせであるばかりでなく、われわれにとっても不吉な知らせである。それにより、われわれの食料供給が汚染されかねないからだ。

2番目に、5Gのインフラがわれわれの惑星の大気に脅威となることである。ネットワークの実装は、炭化水素ロケットエンジンが推進力となる弾道ロケット弾経由で打ち上げられる多数の飛行寿命の短い人工衛星の開発を必要とする。2010年のカリフォルニアの研究によれば、こうした小型人工衛星を多数打ち上げると、黒色炭素を大気中に多量に吐き出して地球の大気を汚染する。オゾン分布や気温にも影響を及ぼすだろう。さらにわるいことに、固体状態のロケット排出物には、オゾンを破壊する化学物質である塩素が含まれている。いったいどの政府が、気候変動に関してこのことを真剣に考慮するだろうか。

3番目に、5Gは潜在的に自然生態系に脅威となる。過去20年を越える期間に発表されたいくつかの報告書によれば、低レベル非イオン化マイクロ波放射線は、鳥とミツバチの健康を冒す。また鳥を巣から追い出し、羽の劣化と運動障害を引き起こし、生存権を侵食し、死に至らしむ。ミツバチの集団は、女王蜂の産卵能力の減退と巣の縮小を経験する。生態系の混乱を予測するさらなる証拠は、2012年のメタ研究によって示された。それによれば、九百十九件のうち五百九十三件の研究が、高周波放射線が既に動植物と人に有害であることを示していた。

またもや、こういわねばならない。5Gはすべての生命体とわれわれの惑星地球にとって、不吉な知らせである。

プロパガンダの洪水に気をつけろ

こうしたすべての不安にさせる結果や脅威や懸念を十分認識していながら、アメリカ企業支配体制は、5G推進にヤル気満々の姿勢を堅持している。携帯電話現在法が2016年に国会を通過し、以来多くの州が5G計画を進めている。通信大手企業は基本的に政府の権力を引き入れ、例えばAT&Tとかクオルコムなどの会社は既に実地試験を始めるなど、自らの5G計画を強化している。人と惑星への深刻な影響が示唆されているにもかかわらず、連邦通信委員会の委員長は、危険性について一言も触れずに、低中高それぞれの周波スペクトラムを開設する意向を表明した。

彼らはこれを「より高速の閲覧速度」と称して売り込むつもりである。しかし真実は、その違いをわれわれは認識できないのである。彼らは5Gに反対する人たちを技術革新反対者とかハイテク恐怖症などと呼ぶであろうが、深刻な危険と偽りの利益しかもたないにもかかわらずどうして新しい技術を喜び勇んで信奉するのであろうか。どうして、アスベストやタバコや有鉛ガソリンのような殺傷物質から得られた教訓に注意を払わないのだろうか。

ひとつは、ごく少数の人たちがとてつもない多額の金を得るから、というのが理由である。そして企業と政府は市民に対して圧倒的な空前の力で支配できるから、というのがもうひとつの理由である。

とはいえ、すべてが破滅と憂鬱ばかりではない。少なくともひとりのアメリカ人政治家がなんとか冷静さを保っている。10月カリフォルニア州知事ジェリー・ブラウンは、通信業界が小型電波塔を林立させることを許可する法律制定を阻止した。ブラウンの勇敢な行動により、携帯電話基地局をどこにどれくらいの数建てるかについては、地元が発言権を有することになった。

ハワイ州は、居住者が被りかねない健康被害に対して自己責任でスマート計測器を導入した人すべてに料金を課して集団的に脅すことにより、スマート計測器と5Gを止めた。さらに科学者百八十人が、5Gの危険とりわけその潜在的な健康への被害に警鐘を鳴らす署名を開始した。たぶんこのような行動は、追加研究とデータの集積のためのさらなる時間を確保させるだろう。同様に大切なことは、たぶん彼らの行動が、そのほかの政治家や名ばかり指導者らに自分たちが何を推し進めようとしているのかについて考えさせることになるだろう。

行動を起こそう

その間にも、われわれは個人として5Gの危険から身を守るためにできることは何でもやらなければならない。

  • 電磁場とその作用を理解する。性能のよい放射線測定器を入手して、高レベルの電磁場の近くにいないかどうかを確かめる。
  • 電磁波遮蔽物で強い電磁場地点から自分自身を守る。携帯電話とそのほかの電磁波放射機器が人に及ぼす害を中和する特許製品を試してみる。
  • いつでも可能なかぎり、電磁波に照射されないようにする。携帯電話使用中、反放射線ヘッドホンやスピーカーモードを使う。
  • もっと学ぶ。このネットワークには、自分自身を守るためにどうすればよいかについて、情報が氾濫している。
  • 5Gスマートフォンや5G機器の使用を拒否する。終止符を打つ。そしてそれらを使おうとしている人に思いとどまらせる。
  • どんな「スマートな」機器をも買うことをやめる。例えばスマートスピーカーなど。
  • シュンガ石結晶が放射線から多少なりとも保護してくれると信じる人もいる。
  • どんなものであれ決してスマート計測器を使ってはいけない。スマート計測器は高レベルの5G放射線を家のなかに引き入れる。
  • 5Gの危険に反対する人たちの仲間に入る。彼らとともに活動する。
  • ハワイの人たちがやったようにする。スマート計測器と5G技術を導入しようとする人には自己責任を求め、脅威を与える。そのやり方はこちら。
  • 言葉で拡散する。この記事をあらゆる知人と共有する。

たとえ政治家や政府が適切な注意を払わなくとも、少なくともわれわれは自分たちができることをやっているといえる。