占星術と目醒め
ジーナ・レイク

原文:『Astrology and Awakening』 by Gina Lake__出典:Radical Happiness

ジーナ・レイク[プロフィール]

臨床心理学カウンセリング修士号をもつ占星術師、チャネラー。占星学の知識からニューエイジやヒーリングについてのワークショップ・講義を行う活動 をしている。

[目次]

誕生図と目醒めの関係

誕生図は、ある人が誕生した瞬間の天球図です。その同じ時刻に同じ場所で誕生した人はほかにもいるので、同一かほぼ同一の誕生図を持つ人はたくさん います。双子、そして彼らと同じ時刻、同じ場所で生まれた人たちがそのよい例でしょう。しかし、双子と双子以外の人たちとは互いに昼と夜のごとく異なって おり、人生経験も異なっています。ということは、誕生図だけでその人が人生において目醒めるかどうかを言うことはできません。というのも、目醒めに関係す るのは霊的な進化の水準であって、その人の意識の水準や霊的発達は誕生図では表されないからなのです。誕生図が示すのは、ただ単にその人の人格と心理的衣 装そして今生における制約条件であり、魂そのものではありません。もっとも、誕生図は、魂の意図と今生での到達目標を表してはいます。つまり、魂は、誕生 図とそこでまとう衣装を選びますが、魂そのものと魂年齢は誕生図では表現されないのです。

必ずしも全ての人が、今生で目醒めることを意図してはいません。大部分の人は自らのしていること、すなはち自らが関わることを通じて学び成長するこ とを意図しています。その一方で、目醒めを意図した人は占星術上特定の星宮が強調された誕生図の下に生まれる傾向があります。その人の誕生図には、特定の 星座やその星宮を支配する惑星が強調されていることでしょう。その星宮とは、天蠍宮、双魚宮、宝瓶宮であり、惑星は、冥王星、海王星、天王星です。人馬宮 も高い意識と精神性への理解を司る星宮なので、その支配星木星とともにしばし今生での目醒めを意図している人の誕生図に強調されていることがあります。今 述べたような特徴がない場合、その人の人生は彼らの関心と活動を通じて進展し、なるようになります。彼らは、精神的な成長や目醒めには興味を示しません。 そうしたことがらは、彼らが追求したり考えたりすることではないのです。

目醒める人の誕生図によく見られるもう一つの特徴は、逆境を作る惑星間の緊張関係、とりわけ人生の早い時期の逆境です。そうした状況下で、人は自ず と理解と癒しを求めます。そのことによって、彼らは、自分以外の人たちが困難を人生の恩寵に変えるのを手助けする技術と知恵を学ぶことができます。今生で 目醒める人は、最悪の状況から教訓を得て学び、成長し、それを知恵やそのほかの幸運に変換する術を知る古い魂の持ち主です。彼らは逆境を克服し、それらを 全てよりよいものへと変える力の源泉を内に秘めています。彼らは人生の旅を通じて、自らが耐え忍んできたことに関係する何らかの方法によって、他人に奉仕 するための同情心と啓示が授けられます。このことは、彼らが今生で目醒めるにせよ目醒めないにせよ、奉仕するためにこの世に生を受けた人にとってはほとん ど普遍的な真実なのです。

今生で目醒めるかもしれない人の誕生図に顕著なもう一つの特徴は、高度に発達した才能を示す惑星間の配置です。グランドトリン、カイト・フォーメー ション、ステリウムは、しばし彼らが過去生において発達させた才能を示していて、故に彼らは古い魂の者といえます。しかし、目醒めが、古い魂の者たちの今 生でのできごとになるかどうかについては、未確定です。こうした配置は素晴らしい才能か、それよりの少し劣る才能を示しています。

いまだかつてないほど多くの人が、目醒めようとしています。その理由は、彼らの多くは地球に奉仕し地球の進化を促進するために別の次元からこの地球 にやって来た進化した魂の者たちだからです。人類が将来生き延びることを確実にするために必要なことであるが故に、彼らは新しい考えと技術を引っさげてこ の地球の意識の水準を上げるためにやって来ました。進化した魂の者たちは、自らの成長のためにはここにいなくてもよいのですが、自ら進んでここにいます。 彼らは今や目醒めつつあります。それは、今この時こそが、彼らが目醒めるべき時だからです。それまでは、彼らは人としての経験を積むことに忙殺されていま す。このことは、彼らが人としてこの時代に生きる上での問題と困難さに関わりを持てるようになるために、必要とされています。

幸運にも、私たちは目醒めるために必ずしも自分の誕生図を知る必要はありません。いわんや、自分の人生の目的を果たすために誕生図を知る必要もあり ません。あなたは自分の誕生図に示されたことに駆り立てられそのように行動するでしょうから、自ら経験しやろうとしていることを、それが何であれするで しょう。しかし、あなたは相矛盾する衝動を抱えがちであり、また別の制約にも縛られるので、衝動のままに行動することがためらわれたり、あるいは最も意味 ある方法でそれを達成しづらいかもしれません。そこで登場するのが、占星術です。占星術は、あなたが自らの直観と衝動を信ずるままに、自我の思考よりも心 の声に従うことを助けます。心こそが、あなたを自らの運命へと導き、最終的に幸せと自己実現をもたらすものなのです。

人生で最高の幸福は、私たちがここにやって来た目的を果たすためになすべきことをすることによって、もたらされます。それが何であれ、そうです。そ れをしない時、私たちは不幸せに感じ、気分が落ち込み、無気力になります。何のために生きているのか、人生に意味がないと感じます。その一方で、ここに やって来た目的を果たすためになすべきことをしている時は、興奮し、活力にあふれ、心が啓示で満たされます。心が躍ることをするのを妨害するのは、”すべ きことども”であり、また人生はこうあるべきだという思い込みです。普通ではない人生やお金を稼ぐことに焦点が当たらない人生を歩むことを運命づけられた 人は、しばし自分のしたいこと、すなはち心が駆り立てられることをするのは価値あることだと信じるのが難しくなります。彼らの人生には、たいてい、実用的 でなかったり富を生み出すものでなければするに価しないと意見する人たちが大勢います。自我の価値観とこのような文化的価値観は幸福と対立するので、どん なに富裕で成功を手に入れたとしても真に幸せな人がほとんどいないのも驚くべきことではありません。

占星術は、その人の人生の計画、必要とするもの、そして計画を遂行するために従わねばならない衝動を表すので、何がその人に自己実現を果たさせ幸せ にするかを理解するうえで、比類なき道具です。占星術は、あなたが制約のために従うことが困難になっていることを除いて、あなたが既に真実だと悟っている ことを確認し裏付けてくれます。既に目醒めている人には、通常こうした類の確認は必要ではありません。何故なら、目醒めるということは、人生の計画と連携 することだからです。あなたが目醒める時、あなたの本質ともいうべき真我が、あなた自身の人生を生きます。あなたの自我と制約が、ではありません。あなた が目醒める時、あなたの誕生図はまだあなたの今生における衣装として機能しますが、その衣装はあなたの自我によってではなく真我によって使われます。とは いえ、目醒めの直後あるいはその後何年間は、多くの人が束縛されていた糸のもつれを解きほぐす経験をするでしょう。その時には、占星術的な理解と何らかの 癒しの術が助けになります。

誕生図が目醒めと関わり合うのは、癒しがどこに必要とされるかを指し示そうとするときです。何故なら、癒しは目醒めと関係があるからです。私たちの 制約条件、未解決の癒しの問題、自ら生じている否定性は、自我の心と価値観そして自我がやり遂げようとするものに私たちを束縛し続けますが、それらは決し て私たちを幸福に導きません。私たちは癒されれば癒されるほど、そして心がより肯定的になればなるほど、真我と結びつくことが容易になり、より長くその状 態に留まることができるようになります。

真我につながることが、私たちの霊的な旅路の到達点であり、目醒めの後に起きることです。しかし、制約はまだ存在していて私たちを自我に束縛する力 を持っているので、真我から生きることを学ぶ過程はゆっくりとしたものになるかもしれません。私たちは自らを束縛する制約から身軽になればなるほど、より 自由になり、もっともっと自己の本質を人生において自然に表現できるようになります。占星術は、今生で与えられた制約と人格の青写真です。制約を克服し自 己の本質を人格を通じて表現させるには、私たちはその制約が何であり、自己の本質がどのように固有の人格を表現するかに気づくことが助けになります。

今生でまとう人格の衣装としての占星術

人の誕生の瞬間は、魂に、これから始まる人生で学ぶべきことと人生の到達目標に適した制約条件(刻印)を与えるが故に、魂は誕生の瞬間を選びます。 惑星が、刻印するのではありません。惑星はただ単にその瞬間のエネルギーを、その瞬間に誕生したどんなものでもそのエネルギーを反映するように反映するだ けです。占星術は、瞬時のエネルギーを読む方法を提供します。故に、占星術は人格の刻印を読む方法といえます。この制約が選択を形作り、その人を駆り立て ます。制約はその人に特定の方法でふるまう傾向を与えはしますが、選択や固有のふるまいを決めるものではありません。このような心の衝動と傾向に基づいて あなたが何を選択するかは、あなた次第です。が、制約があることによって、特定の選択肢がそのほかのものに比べて選び取られやすいのも事実です。

誕生図で強調されている星宮は、その人の衝動、必要とするもの、そして特定の方法で人生に対処する傾向を表します。また、その人の世界における存在 の仕方、価値観、そしてその人固有のものの見方や世界を眺める視点を表します。この刻印の結果、魂は固有の経験をし、この刻印のせいで、魂は彼の固有の経 験をしながら自らの才能を発達させ使えるようになります。個人が具体的に何を経験しどのように才能が使われるかはあらかじめ定まっておらず、魂の自由意志 に委ねられています。私たちには自由意志があるのです。むろん自由意志が実際にどんなに自由ではあっても、私たちは特定のふるまいをするように高度に仕組 まれていると仮定するならば、その自由度にも議論の余地はありますが。私たちは自らの制約に縛られて自我の心と一心胴体になる時、自らにもっと自由意志が あるなどと思いもしません。私たちは、別の方法で対処できる可能性を一顧だにせず、あるいは想像すらせずに、自動的に制約条件に反応しています。

人格とは複雑なものです。人格は、異なった星宮に代表されるように、しばし相反する衝動と傾向とが同居しています。ほとんどだれもが誕生図の中で強 調された多種多様な星宮をもっていて、それらの多くは互いにとても異なっています。このことは、その人の内面に混乱、行き詰まり、緊張感、そして自己を裁 く心を生じさせます。それらは皆、解決されるべきことです。互いに対立的な星宮は、その対立になんとか折り合いをつけ統合するために要求される固有の努力 と注意を私たちの心に喚起し、いったん統合されると、それはしばし才能に昇華します。こうした内面的な対立と緊張によって、私たちは特定の方法で発達する ように駆り立てられます。そして最終的には、不愉快な思いを経験しながらも実りをもたらすのです。

ほとんどだれもが、火、風、土、水それぞれの星宮から成る誕生図をもっています。誕生図の中でどれか一つの星宮だけが強調されたという例外はわずか であり、大部分の人の誕生図は星宮が混在しています。火の星宮(人馬宮、白羊宮、獅子宮)が人格に与える性質は、独立精神、勇敢さ、力強さ、統率力、活 力、自己表現への欲求です。土の星宮(磨羯宮、金牛宮、乙女宮)が人格に与える性質は、実用主義、用心深さ、責任感、信用性、安全と生産性への欲求です。 水の星宮(天蠍宮、双魚宮、巨蟹宮)が人格に与える性質は、直感力、共感、他人への鋭敏、同情心、世話への欲求と他者との一体感です。風の星宮(双子宮、 天秤宮、宝瓶宮)が人格に与える性質は、機知、客観性、寛容性、人や思想や情報への興味です。

あなたの人格は、誕生図の星宮を反映して発達します。性別、成長過程、環境、過去生、そのほかの神秘的な因子によっても影響を受けます。それらもま た、あなたの制約の部分です。誕生図は、人格に影響を与える唯一のものではありません。もしそうであれば、同じ人格をもつ人々が多数存在し、多くの人が同 じ選択をするでしょう。誕生図がどのように表現されるかに対して途方もない影響力をもっているのは、過去生と魂年齢です。例えば、過去に双魚宮だったこと がない人は、そのほかの星宮を表現することに長けていたとしても、双魚宮の肯定的な性質を表現することが苦手です。一般に、魂年齢が古い人はその星宮の長 所を表現することができます(ただし年少期はそうでないかもしれません)が、魂年齢が若い人は星宮の短所を表現しやすくなります。

才能と弱点

占星術に価値があるのは、一つにはそれがその人の才能と弱点を正確に指摘することころにあります。弱点は才能の発達を阻害しかねませんし、また別の ことで問題を生じかねません。才能と弱点は、誕生図の中で強調されている星宮に部分的に表われています。その星宮の才能や性質が極端になると、弱点になり ます。例えば、天秤宮は、他者と関わるのが好きなので人間関係を扱うのに長けていますが、人間関係に執着するあまり、愛想よく人との和を保とうとしてしば し他者に譲歩してしまいます。白羊宮の人の場合は、勇敢で大胆そして独立精神が旺盛な性格ですが、これが極端になると、無鉄砲で衝動的、非妥協的で、他者 の欲求に無頓着になります。星宮の否定的な面は、星宮の長所と良い面が不適切にもしくは強調されすぎて適用されたことの反映です。

そのようなわけで、星宮にはそれぞれ特定の学習すべきことがらがあります。星宮の長所を引き出すには、その否定的な面が介入できないところまで、そ の表現を洗練させる必要があります。この否定的表現から肯定的表現への発展は、私たちに洗練されたふるまいと反応を教える人生の結果として自然に起きま す。私たちは否定的な表現の結果を受け止めるので、私たちが誕生図に示された星宮を表現する仕方は進化します。魂年齢がより古い人ほど、誕生図の星宮の性 質を表現することに長けています。しかし、幼少期やストレスにさらされている時には、少なくともあるていどは星宮の否定的な面が表われやすいでしょう。

知識は力になります。あなたが自分自身の弱点を知っていれば、その弱点に耽溺することが少なくなります。また、知識は、無意識に否定的な反応をする かしないかについて、選択の可能性をひらきます。自分自身についてあるていど理解していないと、私たちは制約に対していくらかなすがままになり、ほかに選 択の余地があると思うことなく反応してしまいます。ほかに選択肢があると分かってさえいれば、選択が可能になります。私たちは、固有の否定的な方法でふる まうように条件付けられていますが、いったんその条件に気づけば、もはやそのようにふるまうことはありません。自らの才能が何であるかを知ることは、強力 な武器になります。何故なら、私たちはそれを知ることにより、自らの才能を使いさらに発達させてゆけることを確信するからです。

才能と弱点は、惑星間の角度にも表れます。過去生の才能は調和的な角度に、過去生の弱点は緊張関係にある角度に表れます。惑星間の角度が教えてくれ るのは、意義深く深遠な心理面の情報であり、私たちが成長のために意図して遭遇しやすい問題についての情報です。

心理的なことと過去生について

あなたがたが人生と呼ぶところのこの旅路の英雄は、人生の目的を達成するために自らの才能とそのほかの資源で武装しています。しかしこの英雄はま た、目的を達成する前に克服すべき課題をも背負っています。この課題は、彼らをしてその技能を切磋琢磨し、彼らの性質と知恵を発達させます。それらは全 て、彼らにここにやって来た目的を果たすための準備をさせます。英雄としてあなたが直面する課題の多くは、心理的なことがらです。ただし、状況や出来事の 形で現れるものもいくらかあるでしょう。あなたが今生で直面するであろう課題や挑戦的な状況と出来事は、誕生図の中に表現されています。

どんな人の誕生図にも、心理面とそのほか両面の課題が数多く表されています。こうした課題は、それ以外には成し得ない方法で私たちを強くし成長させ てくれます。事実、人生で金字塔を打ち立てた人物の誕生図には、内面的な課題と厳しい外的状況を暗示する数多くの緊張関係にある角度の星宮があります。自 我にとっては挑戦すべき課題が存在しないことが目標ですが、それは魂の目標ではありません。魂は喜んで、私たちを進化させる能力のために挑戦的な課題を引 き受けます。誕生図に表れた心理面の課題は、感情的な傷を負わせた人生の早い時期の厳しい状況だとか、過去生で心的外傷になった出来事を反映していて、い まだに私たちをとらえて離しません。いずれにしても、こうした問題を人生の恩寵に変えるためには、癒しが必要です。英雄物語は、ハッピーエンドです。努 力、根気、勇気、信念、利口さによって、問題は克服されます。これは、だれもの物語であるでしょう。私たちは皆、挑戦に勝利するためにここにいます。そし て、それをしながら、信念、粘り強さ、知恵、寛容、勇気そのほか多くの性質を発達をさせるのです。

惑星同士が互いに緊張関係の角度を取るとき、問題の所在を暗示します。凶相の太陽は、勇気、自己表現、個性と力の感覚、そして世界へ影響力をもつ感 覚といったことに困難があることを表します。凶相の月は、養育する喜びの損傷、過敏な感情(ものごとを主観的にとらえ客観性が欠如すること)、感情の耽溺 あるいは抑圧を表します。凶相の水星は、思考とコミュニケーションに関する問題:しゃべりすぎ、しゃべらなさすぎ、言葉で自己表現することの困難、自己表 現への恐れ、不愉快なもしくはがっかりさせるコミュニケーションの仕方、学習や話すことに関する問題などを表します。凶相の火星は、動機づけ、やる気、自 己主張に関する問題:十分に自己主張しない、他人を傷つけたりイライラさせる方法で自己主張する、自分のやりたいことが分からない、自分のやりたいことを 追い求めない、自分のやりたいことを追い求めることに無慈悲なことなどを表します。凶相の金星は、愛と人間関係の問題:与えすぎ、与えなさすぎ、抑圧され た愛、人間関係への恐れ、愛と人間関係の理想化などを表します。

自らの心理的な問題に気づくことが、それを克服する第一歩となるでしょう。気づきがなければ、心理的な問題は私たちの人生の中であらかじめ予想され た通りに現れやすくなります。例えば、あなたが愛し愛されることに恐れを抱いているとすると、その問題が癒やされるまで、あなたはどのような人間関係にあ ろうと、人間関係を避けるか、同じような困難に遭遇することでしょう。幸いにも、人生は、私たちが自らの問題を癒すために必要な状況と人を引き寄せる術を 持っています。しかしながら、私たちの進化を加速する療法やそのほかの癒しの技術が、今日では数多く利用できる状態にあります。人生があなたを進化させる まで待つことはありません。あなたは自らの問題にもっと気づくことによって、自らの人生にもっと活き活きと参加することができるのです。

人生の目的

だれしもが人生の目的をもっています。一般に人生の目的は、誕生図の中に見出されます。人生の目的は、多種多様です。それが職業に関係する人もいれ ば、そうでない人もいます。多くの場合、人生の目的は、教訓を学んだり、忍耐強さだとか他者への寛容といった性質を発達させることに関係しています。その ような場合、その人の人生の目的は当人にも周囲の人にも明らかでないかもしれません。

人生の目的というと、何か重大で魅惑的なものを思い浮かべがちですが、人々の注目を集めるような人生の目的をもっている人は、一握りです。大部分の 人の人生の目的は、個人的に意味あることであって、集団にはっきりとした影響を及ぼすものではありません。もちろん、私たちの行為は何であれ影響を及ぼさ ないものはないので、集団から認められなくとも最終的には重要で意味があります。あなたの人生の目的が何であれ、どんなにそれが単純なものであれ、人生の 目的を成就することは自己実現をもたらし人生に意義深い感覚を与えてくれるのは、朗報です。事実、あなたの人生の目的から外れたことはいかなることでも、 それをしたところであなたに自己実現をもたらしません。自己実現は、他人の人生の目的によってではなく自らの人生の目的によってのみ可能なのです。

人生の目的は、誕生図の中でそれを読む方法を知っている人によって読まれます。人生の目的を示すものは数多くありますが、とりわけある一つのものが それを表します。それは、「ノース・ノード」です。一般に「ノース・ノード」と呼ばれる室と星宮は、人生の目的と関係する領域であり、それを成し遂げる間 に使い発達させる特徴と性質を表す領域と定義されています。第9室にあるノース・ノードは、例えば、高等教育、法律、外国と外国人、精神的・宗教的・哲学 的理解に精通することなどに関係する人生をかけた仕事を表します。ノース・ノードが宝瓶宮である時、その教えは斬新で最先端をゆき、技術によって強力に人 生の目的を探求しようとするかもしれません。その人は、自分の精神的な信念を広めるためにインターネットを使うかもしれません。

占星術師は、第9室のノース・ノードが宝瓶宮である人がどのようにそれを表現する決まりになっているか、必ずしも正確に知っていません。しかしその 人物と話す中で、彼(彼女)が既にそれを表現しているかあるいは表現に近づきつつあることを発見します。人生の目的がどのように遂げられるかは、あらかじ め決まっていません。魂もしくは自己の本質は、その意図を成し遂げるための機会と資源を活用することにより、楽譜なしで人生の目的を演奏しなければなりま せん。人は、自己の本質が明らかにするさまざまな方法によって、人生の目的に引き寄せられます。直感、啓示、行動への欲求、ある特定の方向への衝動、他人 から示されるメッセージと機会を通じて、です。

だれもが自分の人生の目的について感触を持っていて、霊感によってそれに引き寄せられます。人生は、その目的に近づくことを容易にしますが、人生の 目的から外れることを容易にさせてくれません。ほとんどだれもが、自らの人生の目的を何らかの方法で成し遂げますが、ある特定の方法でする方がより意義が あるということがあります。あなたが自分の直観に同調すればするほど、最も意義ある方法で人生の目的を達成しやすくなります。自分の人生の目的に少しでも 感づいていれば、あなたはそれを最も意義ある方法で成し遂げる可能性が増します。占星術は、あなたが直観の導きにもっと信頼を寄せられるように、あなたの 人生の目的が何であるかについて多くの手がかりを与えてくれます。

だれしも人生の目的は、それ自身ひらく時機があります。たいていの人生の目的は、それが成し遂げられるようにするための技能と経験を獲得するのに、 ほとんど一生を費やします。その結果、たいてい人生の目的はその後半になるまで達成できません。しかし、そこに至る数十年前、しばし自分の人生の目的を感 じます。その感覚は、私たちをそれを成し遂げるように駆り立てますが、そうなるずっと前にそうした感覚をもつことは、私たちを焦らせ欲求不満にさせます。 人生の車輪は、自我が望むよりもずっとゆっくりと進みます。自我は、全体像を見ることができません。また、よりうまくやるために何が必要とされているかも 分かりません。その一方で、自己の本質は、人生の目的をより上首尾に成し遂げるために私たちが必要とするあらゆる知恵と技能を結集するよう人生を完璧に設 計します。占星術は、あなたに人生の目的が展開する時機と、特定の教訓と経験を積ませる時機の感覚を教えることができます。このことは、あなたに、人生は 完璧に展開するという考えを受け入れることを助けます。そうすれば、欲求不満でうまくいかない感じをあなたに与えていた自我の焦りと自我が作る否定的な物 語を、中和することができます。

人生の目的が展開する時機

トランジット法とプログレッション法は出生図を活性化し、そこに読み取れる潜在的可能性を形にします。また、人生を形成する問題と機会を示します。 古来、何ごとにも時機があるといいます。出生図へのトランジット法とプログレッション法は、今がどのような時機で、別のことがらに移行するまでどのくらい それが続くかを表します。自我には、こうした適切な時機という感覚がありません。自我は、自分にとっての時機という考えしか頭になく、それゆえに苦労を背 負い込みます。自我は、今ただちに欲するものを何でも欲しがります。自我は、より大きな像を解する知恵がなく、それが存在するということを認識する能力さ えありません。しかし、より大きな像、すなはち計画は概要であって、計画にはそれに適した時機というものがあります。特定の経験と人生の教訓は、そのほか のことに先んじていなければなりません。計画は、必要とされるものに従って聡明かつ賢明に展開し、急がされることはありません。

しかしながら、計画は、計画の一部になっている経験に抵抗する自我によって、妨害されることがあります。私たちが経験することには、理由がありま す。もしも私たちが経験から学ぶ必要のあることを学ばなければ、別の方法で学ばされるでしょう。人生は、私たちが意図されたことを経験から学ぶまで、繰り 返し経験をもたらし続けます。私たちは、自らの経験から学ぶ意欲をもつ限り、経験をします。それを受け入れ、そこに私たちにとって何か価値あるものがある と信じることは、そこから自分が必要とすることを学ぶことを確実にしてくれます。経験に抗ったり、それによって犠牲になったと感じることは、成長と計画の 進展を遅らせるだけです。

さまざまな惑星の通過は、私たちにとても異なった体験をもたらします。木星の通過は、機会、幸福な成長、利益、拡大、良いカルマ、祝福をもたらしま す。土星の通過はそれとは対照的に、困難、制限、重労働をもたらします。こうした困難と制限は、私たちをもっと強くし、不屈の精神、実用性、責任といった 性質を発達させます。それらは、物質的・肉体的なことがらを扱うことを教えます。天王星の通過は、新しい洞察、新しい思想、より高度の意識、そして目醒め の可能性をもたらします。天王星の通過は、私たちを不断に、拘束的な構造から逃走させ、自由にさせ、本来の自分の姿である個人へと変容させ、唯一固有の存 在にさせます。海王星の通過は、自我を溶解し、もっとしっかりと自己の本質である唯一の源に結びつけ、幻想を打ち砕き、新しい現実感と真実に引き戻しま す。また心をひらかせ、憐れみの心と奉仕精神をひらかせます。冥王星の通過は、しばし自分自身や人生を何らかの方法で変えてしまう損失や危機をもたらしま す。冥王星が通過した後には、私たちは二度と以前と同じ存在ではいられません。何かが根底から、あるいは永久に変化します。それは、人生における何らかの 構造であったり、人間関係であったり、あるいは存在の仕方や姿勢であるかもしれません。

天王星と海王星と冥王星の通過はそれぞれ、私たちを新しい意識水準まで高め、とりわけ目醒めの最中や目醒めに近づきつつあるときに、活性化します。 そして自我の保身から私たちを解放し、自己との連携をより大きくします。また、私たちを自我に苦しめられることから救います。しかし、この過程は、自我が 変化とその解消に抵抗するために時として痛みをともないます。自我は、容易には保身を解きません。このような通過儀礼を経験している最中は、占星術が提供 する霊的な理解が、私たちが自らの経験を信じ、それが肯定的でありより大きな霊的な自由と幸福に至りつつあることを理解する助けになるでしょう。

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