病気をまきちらす遺伝子組み換え食品アレックス・ジャック

原文:『Genetic Foods Spread Disease 』 by Alex Jack
出典:『OPWニュースレター1996年春号』

遺伝子組み換え食品は、潜在的に致死の反応を引き起こす可能性があると、今年の初春科学者らが発表した。その研究は、遺伝子が組み込まれた食べ物が人の健康にとって脅威になることを初めて確証したものである。

「ニューイングランド医学ジャーナル」に掲載されたネブラスカ大学の実験において、ブラジルナッツの遺伝子を組み込まれた大豆は、ナッツアレルギーの人に対して非常に極端かつ致死の危険をはらんだアレルギー反応を引き起こす蛋白質を生じることが発見された。

環境保護財団の年長科学者レベッカ・J・ゴールドバーグ博士は、『遺伝子工学においては広範な種から遺伝子を混ぜ合わせるので、同様の問題は別の遺伝子組み換え食品にも起きる可能性があります。一種類の食べ物にアレルギーのある人が、突如として数多くの食べ物にアレルギー反応を示すようになるかもしれません』と述べた。

これに対し、食品安全センターおよび食品医薬局の応用栄養担当のジョージ・H・ポーリ博士は、『その研究は警告表示の必要性を示してはいますが、規則が整備されるかぎり問題はないと考えます』と反論した。

アイオワ州に本拠を置くパイオニア・ハイブレッド・ジョンソン・インターナショナル社は、家畜飼料用の遺伝子組み換え大豆を開発した会社である。同社は、ブラジルナッツ遺伝子組み換え大豆を商品化しないと発表した。遺伝子組み換え大豆が人の食料供給の中に容易に入る、というのがその理由である。医科学文献によれば、成人の2%、子どもの8%が食物アレルギーである。

三月には、デンマークの科学者らにより、国内の農産物に組み込まれた遺伝子は野生植物に拡散する可能性があることが報告された。ナタネ菜はカノーラ油の原料として一般に使われているが、その実験では、除草剤に耐性のある遺伝子組み換えナタネ菜とそれに近い種類の草をいっしょに栽培したとき、草の中に新しい性質をもつものが現れた。全体で第二世代の42%に新しい性質が備わっていた。

遺伝子農産物の専門家、ガス・A・ド・ゾーデン博士は、『このことは、制御不能な“フランケンシュタイン植物”を作る可能性を意味していないと思うが、環境中に放出された遺伝子は、遺伝子汚染という形で最終的には拡散することを示していると思う』と述べた。

過去数十年間、環境保護家たちはこのような不測の事態が起きることを警告してきた。遺伝子組み換え食品に予期せぬ問題が発生した場合、農務省はそれを撤回することはできるが、新しい遺伝子組み換え食品を開発することは何ら規制されていない。