ナイトシェード除去は椎間板ヘルニアあるいは坐骨神経痛の軽減に役立つか?ジョン・パガノ

原文:『Can Avoiding Nightshades Help a Herniated Disc or "Hot" Sciatica?』_by John.O.A.Pagano,Chiropractic Physician
出典:Arthritis Nightshades Research Foundation

これから述べることは、私の患者二人の症例から得られた結果報告である。一人目の患者は、第一仙骨部分にあたる第五腰椎にヘルニア形成があり、もう 一人の患者は“熱い”坐骨症状を患い悲惨な状態であった。そして両人ともに大いに体重が超過していた。

1999年8月、同じ年恰好の二人の女性患者が治療を求めて来院した。ブルックリンからやって来た一人目の女性、E.W.さんは、腰部ヘルニア (MRIにより診断)とともに乾癬を患うといういわば二重症状であった。もう一人の女性患者、ドバイから来たV.M.さんは、腰から右側でん部全体にかけ て放射状の痛みがあった。これは典型的な坐骨症候群であったが、痛みは膝より下へは拡散しなかった。痛みは腰の中心部に集中し、右側でん部全体を迂回し た。彼女もまた体重が超過していた。

ブルックリンの女性はひどい乾癬のために来院した。彼女が椎間板ヘルニアを痛めていることを知ったのは、診察後だった。通常私は明らかなヘルニア患 者に対しては、明確な理由からカイロプラクティックの手技を用いない。というのは、そのような治療法は症状を悪化させかねないからである。千骨上部への軽 い指圧が、痛みをいくらか軽減するために行われた。しかしこのとき私が彼女に助言したことは、最終的には手術による治療を考えなければならないだろうとい うものだった。実際彼女は座った姿勢から立ち上がることができず、歩こうとするときには前方に体を傾けなければいけなかった。痛みは絶え間なく、責め苦を 味わされるようであった。

ドバイの女性もブルックリンの女性と同様の症状であったが、この女性は椎間板ヘルニアと診断されなかった。ブルックリンの女性よりもこちらの女性に 対してはより積極的な治療を行うことができた。彼女が経験していた坐骨の痛みは、生やさしいものでなかった。治療法は違ったけれども、二人の患者に対して 共通するものがあった。それは、食事である。私は両者に、一つは乾癬のため、もう一つは減量のために食事法を勧めた。その食事法は、トマト、タバコ、な す、じゃがいも、唐辛子、パプリカなどナイトシェード類を完全に排除するものであった。

患者自らが驚いたことに、二人とも腰の痛みが完全に和らいだのだ。両者ともにたった三つの治療をしただけで症状がなくなってしまった。痛みを取り 去ったのは腰への手技だったのだろうか? それとも、有害なナイトシェード類を禁止したためだろうか? 私が思うに、確かに手技が役立っただろう。しか し、痛みがなくなった本当の理由は、ナイトシェード類を排除して生体組織の炎症反応がなくなったことである。それを証明するのが、ドバイの女性の体験であ る。香辛料入りの食事をしながら成長した彼女は、治療の後不注意からナイトシェードを食事に混入させた。すると、二十四時間以内に症状がぶり返した。ナイ トシェードが混ざらないように確認して食事をすると、たちまち症状は収まった。ブルックリンの女性も同様の結果だった。彼女の乾癬症状は大きく、より劇的 に改善した。腰部の炎症がすべて消えてしまったのである。椅子からほとんど立ち上がれなかった女性が、すっと立ち上がってカバンや箱すらもち上げられるよ うになった。このことは、本人のみならず彼女の夫をも驚かせた。そして三ヵ月後、両者への再診察で彼女らがナイトシェードを避けているかぎり腰痛症状を少 なくとも95%は免れていることが確認された。

両女性ともに、私に有利な回答を寄せてくれた。彼女らは、香辛料やそのほかのナイトシェードを食べると、腰痛やうずき、炎症反応がぶり返すことを認 めざるをえなかった。彼女らの感じでは、ナイトシェード類は既に傷ついた椎間板を刺激するようであった。粘膜、軟組織、神経根、椎間板そのものが、ナイト シェード類を食べると激しく反応した。そして、ナイトシェードを除去すると症状が回復した。

このことは、椎間板にひどい炎症のある患者に対して、確かに考慮されるべき処方である。もっとも、常に有効ではないかもしれない。しかし、事実ここ に述べた患者の例では効き目があったのである。

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