シェリーのお茶会
第4回 紅茶は鮮度がいのち!?
―Sherry's Tea Time―

 


みなさん、こんにちは(ニコッ)
 さて、今日のお茶会のお題は 「紅茶は鮮度がいのち」 です。 えっ? もともと乾燥してあるのに鮮度なんて関係あるの・・・ですか? はい、大ありなのです♪ と、いうことで、今回は「新鮮な紅茶の買い方・保存法」についてのお話をさせて頂きますね。

――― 新鮮な紅茶の買い方・保存法 ―――

§§§ 紅茶は鮮度がいのち §§§
 紅茶は鮮度の良さがおいしさにつながります。 出きるだけ新しい紅茶を買い求めるようにしましょう。 鮮度の良い紅茶を置いているお店の目安は、品揃えが豊富で、茶葉の種類の説明や紅茶の楽しみ方をアドバイスしてくれるところ。 そんなお店なら、商品管理もしっかりしていると考えてもいいでしょう。 加えて、回転のよい店ならいうことはありません。
 1度に買う量も、鮮度を考える上で大切です。 保存状態がよくても、容器をいったん開けると風味や鮮度は少しずつ失われていくからです。 だいたい1ヶ月で飲みきる量を基準にしましょう。 1人分なら1ヶ月に100gほどが目安です。 はじめて紅茶を飲むなら、50gくらいの少量買いをおすすめします。

§§§ 賞味期限の表示をチェック §§§
 もうひとつ、紅茶を買う際に必ずチェックしたいのがパッケージに表示されている賞味期限です。 この日付が先であればあるほど、製造年月日(紅茶の場合、輸入されて包装された日)が新しいことになります。 一般に賞味期限は、缶入りの場合で製造年月日から1年半ティーバックで6ヵ月がめどになっているようです。

§§§ 保存は密閉乾燥で、直射日光を避ける §§§
 どんなに新鮮な紅茶を購入しても、保存状態が悪ければその風味は失われてしまいます。 いつでもおいしい紅茶を楽しむために、次のことに注意して保管するようにしましょう。
 紅茶の大敵は湿気酸素ほかのもののにおい、そして日光。 量り売りで買ったり木の箱に入っている紅茶は、ティーキャディなど密閉できる容器に入れ替えて保存します。 使うごとに、ふたはきちんと閉めます。
 保存場所は直射日光が当たらず、湿気の少ない場所にします。 冷蔵庫は乾燥しているのでその点はいいのですが、いろいろな食品のにおいが紅茶に移ることがあるのでお勧めできません。 湿度についてはきちんと密閉された状態であれば、常温でOKです。

§§§ 風味がなくなっても捨てないで §§§
 きちんと保管された紅茶なら、賞味期限が切れても品質が極端に劣化することはありません。 もし、風味が落ちているなと思ったら、いちごやオレンジなどを加えてフルーツティーにしたり、しょうがやシナモンを入れたスパイスティーにするといいでしょう。
 保存状態が悪く、賞味期限もすっかり過ぎてしまったものは、即席の脱臭剤に。 茶葉はにおいを吸収しやすいので、布に包んで冷蔵庫に入れたり、生ゴミの上にまいたり、靴の中に入れてにおい消しにします。 また、濃いめに抽出した紅茶に、少し黄ばんでしまったTシャツをつけておけば、案外簡単に紅茶染めができるのでお試しください。


――― 紅茶の上手な利用法 ―――

 <出がらしは消臭に>

 においを吸収しやすいという、紅茶の特性を生かして、飲み終えた紅茶の茶葉も次のように利用してみてはいかがでしょう。
 まず、魚を焼いたグリルの掃除。 使えなくなったストッキングや手ぬぐいに紅茶を包んでふくと、グリルについた魚特有のいやなにおいがなくなります。 同様になべやフライパンについたにおいも、軽く洗ってから紅茶を入れ、弱火で焼くととれます。 魚などをさばいた後も、茶葉をこすりつけながら洗えばすっきり。
 また、乾いた出がらしを灰皿に入れておくのもおすすめ。 タバコの火を消す時ほのかに紅茶の香りがしていいものですし、タバコのにおいが部屋にこもりません。

 <紅茶を料理にも活用しよう> 

 もちろん、出がらしの茶葉だけでなく、紅茶の利用法はいろいろあります。
 その1つが料理。 安い肉はとかくかたいものですが、紅茶を入れて煮るとやわらかく、おいしくなります。 はじめに、焼いた肉をなべに入れ、肉がかくれるくらいたっぷりと紅茶を注いで、1度沸騰させてから弱火で煮こみます。 煮詰まったら、コップ1杯の水を入れてください。 紅茶に含まれているタンニンの働きによりやわらかくなります。 豚肉の場合、紅茶で煮るとくさみがなくなります。 このように、紅茶はアイデア次第でいろいろな料理に活用できます。
 そして、意外と知られていないのが、白髪を染めた後に紅茶ですすぐと、紅茶の染色作用によりツヤが出て綺麗な黒髪になること。
 このほかにも、紅茶を焼いたときに出る煙は虫除けの効果がありますし、冷たい水にひたしたティーバックをまぶたに当てると、目に疲れがとれるという、おもしろい活用法もあります。 紅茶はおいしく飲むだけでなく、さまざまな使い道があります。 ぜひ試してみてください。

 

今回もお話が長くなってしまいましたが、「シェリーのお茶会」第4回はここまでです。
 それにしても、なんだか今回はおばあちゃんの知恵袋みたいでしたね・・・(くすん)

参考資料  (株)永岡書店 発行 谷口安宏 監修 「紅茶の時間 とっておきの一杯のために」

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