双子座 | |||
12宮名 双子宮 守護星 水星 |
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12星座区分 5月22日〜6月21日 13星座区分 6月21日〜7月19日 |
<双子座の神話>
イオニア海を臨むぺロポネソス半島の都市国家・スパルタの王妃レダはある日、白鳥の姿をした大神ゼウスに欺かれ交わり、2つの卵を産み落としました。
1つの卵からは兄カストルと姉クリュタイムネストラ、もう1つの卵からは弟のポルックス(別名ポリュデウケス)と妹のヘレネの4人の赤子が産まれました。
このうちカストルとクリュタイムネスラはレダの夫・スパルタ王テュンダレオスの血を引く普通の人間でしたが、ポルックスとヘレネはゼウスの血を引く不死の肉体を持っていました。
カストルとポルックスの兄弟はとても仲が良く、カストルは乗馬と軍事、ポルックスは拳闘に優れた腕を持っていました。とくにポルックスは鍛冶の神ヘパイストスに頼んで鉄の手首を付けてもらい、鉄の手を付けたポルックスは1人で1軍にも匹敵する強さを示したと言われます。
2人は共にスパルタの名だたる勇士であったが、あるとき叔父レウッキュポスの娘をさらって妻にしたことから、従兄弟であるイーダス、リュンケウスと争いになってしまいました。
戦いの最中、カストルはイーダスの放った矢に当って死んでしまいます。ポルックスも無数の矢傷を受けていましたが、ゼウスの血を引くポルックスは不死身の体であった為死ぬ事はなく、逆にリュンケウスウを投槍で貫いて殺しました。残るイーダスは背を向けて逃げようとしたところをゼウスの放った雷に打たれ、死んでしまいます。
こうし戦いには勝利したものの、ポルックスは兄の死を激しく嘆き悲しみました。哀れに思ったゼウスはポルックスを天上に連れて行き、神の一員にしようとしましたが、ポルックスは「兄と一緒でなくては嫌だ」と承諾しませんでした。ゼウスは仕方なくカストルにポルックスの不死性の半分を分け与え、1日おきに天上界と人間界で暮らす事としました。そして、やがて2人は星となり、双子座になったといわれています。