獅子座 | |||
12宮名 獅子宮 守護星 太陽 |
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12星座区分 7月23日〜8月22日 13星座区分 8月11日〜9月15日 |
<獅子座の神話>
英雄ヘラクレスは大神ゼウスとミュケーナイの王女アルクメネーとの間に出来た子だったのですが、ゼウスの浮気に加えてヘラクレスがひどく優秀な子だったので、ゼウスの妻であるヘーラーに大層憎まれていました。
やがて成人し武勇に優れたヘラクレスは、当時オルコメノス国に隷属していたテーバイ国の民を率いtオルコメノス国と戦い、これを打ち負かしました。この功績によりテーバイの王女メガラが妻に与えられ、ヘラクレスは幸せに暮らました。 だが、それがヘーラーには面白くありません。そこでヘーラーは陰謀をめぐらし、狂気の女神を遣わしてヘラクレスに狂気を取り憑かせ、メガラとの間に出来た3人の子をヘラクレス自身の手で殺させてしまったのです・・・。
正気に戻ったヘラクレスはその罪を償うため、神託によってティーリュンの王エウリュステウスのもとで10の難行を成し遂げねばならぬ事となりました。 しかし、卑劣で臆病者のエウリュステウス王は英雄であるヘラクレスを恐れており、難行にかこつけてヘラクレスを殺してしまおうと考えていました。そこでまず彼に命じたのが、ネメアの森に住む「大獅子」を退治せよというものでした。
ヘラクレスはその命に従い、弓と棍棒を持ってネメアの森に出かけて行きます。そして大獅子と対峙する・・・しかしこの獅子はただの獅子ではなく、怪物エキドナとテュフォンの生んだ獅子で不死身の身体を持っていたのです。
ヘラクレスははじめ弓を射ましたが、獅子にはまるで堪えた様子がありません。そこでヘラクレスは棍棒を振るい獅子を追い立てました。そして洞窟に閉じ込めるとその中に入って出口を塞ぎ、獅子の首を素手で締め落としました(殺したとも言われますが、獅子は不死身である事を考えれば、そこまで至らなかったということなのでしょう)。
ヘラクレスは倒した獅子の皮をはぎ、頭にかぶってエウリュステウスのもとへ持ち帰り、こうして台1の難行は果たされました。
のちにヘラクレスがケンタウロスのネッソスの呪いによって火中に身を投げて死んだ時、この獅子も天に昇って獅子座になったのだと言われています。
なお、獅子の皮をかぶったヘラクレスの姿を見たエウリュステウスは本気でヘラクレスの事を恐れるようになり、それ以降ヘラクレスが帰って来ても町の中へ入る事も許さず、ヘラクレスが戻って来るという噂を聞く度に地面に埋めた大きな青銅の瓶の中に隠れたといいます。
また、この獅子の皮はその後、常にヘラクレスの肩に掛けられていたため、ヘラクレスのシンボルともなっています。