蠍座
学名 Scorpius(スコルピウス)  略符 Sco 12宮名 天蠍宮

守護星  冥王星
12星座区分  10月24日〜11月22日
13星座区分  11月23日〜11月29日



<蠍座の神話>
 狩人オリオンは海王ポセイドンとミノス王の娘エウリュアレーとの間に出来た子で、人並み外れた立派な体格の持ち主でした。
 ある時、オリオンはキオス島の王オイノピオンの娘メロペを見初め、オイノピオンにメペロとの結婚を申し込みました。 ところが、粗暴なオリオンを快く思わないオイノピオンは、オリオンを酒宴に招いてしたたかに酔わせ、眠ってしまったところで両目をつぶして浜へ放り出してしまいました…。
 目を覚ましたオリオンは目が見えぬことに困り果てましたが、「東の国へ行き、朝日の光を目に受ければ、再び見えるようになる」という神託を受け、鍛冶屋の神ヘパイトスの工人、少年ケダリオンの助けを受けて、彼の誘導で東の国へと向かいます。
そして東の国で日の神ヘリオスに出会ったオリオンは、その光を受けて再び目が見えるようになりました。
 オリオンはオイノピオン王に復讐しようとキオス島に戻りますが、オリオンがやがて来ることを知っていたオイノピオンはヘパイトスが作った地下室に隠れてしまっていたのです。
王に忠実だった島民たちも決して彼の居場所を口外しなかったため、オリオンは復讐をあきらめざるを得なかったのです。
 仕方なくキオス島をあとにした英雄オリオンはクレタ島に渡り、そこで月の処女神アルテミスと出会います。 オリオンはしばらくの間、アルテミスと共に狩をして過ごしていましたが、あるとき「俺はこの地上のありとあらゆる獣をことごとく射止めてみせる」と大言壮語をしてしまうのです…。
 この言葉を聞いて怒った女神ヘーラー(一説には大地母神ガイアであったとも言われます)は、一匹の大サソリをオリオンのもとに遣わし、彼を毒の尻尾で刺し殺させました。
 このときオリオンを殺した大サソリがヘーラーによって功績を称えられ、天に昇って蠍座になったと言われています。

 オリオンも天に昇ってオリオン座となりましたが、星となった今でもサソリを恐れて、蠍座が昇る頃になるとオリオン座が沈み始めるのはその為だとされているのは有名ですね。


黄道12星座 蠍座



 蠍座は南の中天で巨大なS字を描く、夏の代表的な星座、、黄道12星座の第8番目の星座にあたります。
蠍座の中央には真紅に輝く1等星「アンタレス」があり、夏の夜空ではこれがとても目を引きます。 赤く見える星は他にもいくつかありますが、これほど綺麗に見える星はそうありません。 「アンタレス」という名前も元は「アンチ・アレース」、つまり「火星の敵・対坑者」という言葉から生まれたほどです。 火星の赤さに唯一対抗しうる星というわけですね。
 また、古代では蠍座に天秤座の星を加えてサソリのハサミとされていたのですが、紀元前1世紀頃に天秤座が独立して、現在の形になりました。


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