射手座
学名 Sagittarius(サギッタリウス)  略符 Sgr 12宮名 人馬宮

守護星  木星
12星座区分  11月23日〜12月21日
13星座区分  12月18日〜01月18日



<射手座の神話>
 巨人のタイタン族の中で1番勇敢なクロノスとニンフの間に生まれたケイローンは、もともと半神でありましたが、クロノスの正妻の呪いを恐れて、自ら半馬人のケンタウロス(上半身が人間で下半身が馬という一族)になったといわれます。
 ケイローンは上品でやさしく、賢明だったので、アポロンとアルテミスから音楽や予言を教えてもらいました。 そしてその後、ケンタウロス族の賢者と呼ばれるまでになり、ペーリオン山のほら穴に住んだ時、これらの100芸をギリシャの神々や英雄たちに与えたのです。
 ある時、ヘラクレスがヒドラを討つがために放った矢が、ケイローンの足に刺さってしまいます…(諸説にはヘラクレスの飲んでいた酒の匂いにつられて寄って来たケンタロス族とヘラクレスが戦い、幾人かがケイローンのほら穴に逃げ込み、追ってきたヘラクレスが深く考えることなく矢をほら穴に撃ち込んだともいわれます)。
 ヘラクレスの矢には触れた者を死ぬまで苦しめ続けるという毒が塗られていました。 ケイローンはなまじ不死身であったがために、死ぬ事も出来ず、このままでは永遠に苦しまなければならなっかたのです。
ついに苦しみに耐えかねたケイローンは神々のひとりプロメーテウスに不死を譲り、死の中に安息を求めたのです。
 死後、ケイローンは多くの英雄を育てた功績により、ゼウスの手によって天上へと昇げられ、射手座になったといわれます。


 ケイローンはアルゴル号探検隊(星座アルゴ号・{船尾座、竜骨座、帆座、羅針盤座}の4つから構成される非常に大きい星座}の隊長イアーソン、神医アスクレーピス(蛇遣座)など幾多の英雄の師として神話に登場しています。 が、英雄の師としての立場上、ケイローン自身が主役となる神話はあまりないのです。 しかし、彼がいなくてはその英雄たちのほとんどが生まれなかったことを考えると、その存在がいかに偉大かがわかります。



黄道12星座 射手座



 射手座は夏から初秋にかけて南の空に見える、黄道12星座の第9番目の星座にあたります。
 星図での姿は西の空に向かって弓を引き絞った姿で描かれていて、これは大神ゼウスの命令で隣の星座の蠍座が暴れないよう、その心臓たる赤く輝く1等星アンタレスに狙いを定めているのだといわれています(別説では牡牛座を狙っているともいわれ、これは射手座と牡牛座はほぼ180度の開きがあり、射手座が沈む頃に牡牛座が昇ることから来ているとか…オリオン座と蠍座の関係に似ていますね)。 


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