魚 座 | |||
12宮名 双魚宮 守護星 海王星 |
|||
12星座区分 02月19日〜03月20日 13星座区分 03月11日〜04月18日 |
<魚座の神話>
大神ゼウスが宇宙を支配するようになったのは、巨人のタイタン族に勝ってからでした。 タイタン族は宇宙の初めまだ天地が別れる前に現れたガイア(地の意味)とウラヌス(天の意味)の子孫でありました。 ゼウスが支配するようになってからもタイタン族は時々反乱を起こしていました。
ある時にも、2人の巨人がゼウスの住むオリュンポス山に現れ、オリュンポスより高い山を作ろうとペリオン山とオッサ山を重ねようとします。 しかし、これは成功せず、2人の巨人は殺されてしまいました。 自分の孫が殺されるのをみて怒ったガイアは怪物テュホンを産みました・・・。
あるとき、神々はナイルのほとりに集まって宴会を開きます。 名のある神も無名の神も集まり、ニンフたちとともに踊っては楽しいひとときを過ごしていました。
ところが、そのとき、宴会の騒ぎを聞きつけ、怪物テュホンが現れたのです。 テュホンは史上最も恐ろしいとされる巨人・・・身長、肩幅が150Km、首が100もあり、目と口から火を吹き、黒い舌を持つ口からは、牛や獅子、犬の声が出て神々の口まねをし、腕と足の先は蛇になっているという想像を絶する怪物です。
この突然の闖入者に、神々は驚いてちりぢりに逃げ出します。 美の女神アフロディーテとその息子エロースはナイル川に飛び込みますが、テュホンから素早く逃げるためには姿を魚に変えなければいけませんでした。 そしてお互いがはぐれないように紐でつなぎました。
この時の二人の姿が天に昇り、魚座になったといわれています。
魚座は黄道12星座の最後の星座、第12座として有名です。
星座の形は大きなV字をしており、Vの右側がやや長く伸びています。 星座としては大きい方ですが、明るい星がなく、一番明るい星でも4等星なので見つけるのはなかなか難しいかもしれません。
星図では、1本の紐でつながれた2匹の魚の姿として描かれますが、古代バビロニアでは紐につながれた人魚と魚になったツバメとしても描かれていたのだそうです。
なお、日本では単に「魚」座となっていますが、魚座の学名Piscesは魚の複数形です。 その点では中国の呼び方「双魚宮」というほうが、よく形をあらわしているといえます。