1998 5/9 日本武道館 SEXTREAM LINER FINAL
とうとうこのツアーも最終日がやってきました。
この日の目玉はなんといってもビデオシューティングv
LIVEビデオの商品化は92年以来なので、ホント久々…
(あたしゃずっと待ってたよ…LIVEビデオ見るの大好きなのにさ…)
客席もいつもより熱くなってる印象でした。
(ちなみに私のこの日の席、2階のヒデ側…(泣) 遠かったです〜)
7時過ぎに開演。幕が開いてビックリ! 今井さんの頭はレッドでした!
(ま、せっかくのビデオ撮影だし、絶対髪はいじると思ってたけど)
しかも黒のタンクトップ(?)と今回のツアーでは初めて見る衣装。
さてさて内容の方はとゆーと…
やっぱり<カメラが回ると違う>と思ったのは私だけ?メンバーの動きがやたらと熱い!!
しょっぱなから今井さん、ヒデが花道に動き出すし、
最近めったに動かなかったあっちゃんまでもが花道まで来てるではないか!
カメラに向かってみんなアピールしたり、白い卵形カメラ(?)と競争したり、見てて楽しい(笑)!!
そうそうウワサには聞いてたけど、今井名物ピカチュウがキレイになくなってたー(泣)
これもビデオ撮影だからでしょうか? ちょっと寂しい…あれ、可愛かったのになぁ〜
そして、事件は起こったのです。
「螺旋虫」の後、突然曲がプッツリ流れなくなってしまった。機材トラブル?
そして「あの」あっちゃんがシャベリで時間をつなぐ事に…なんてムゴいんでしょう(苦笑)
でも、あっちゃんは頑張った(笑)!!
最初は「特にしゃべる事はなし!」「オレは口ベタなんだよ(泣)」なんて渋ってたあっちゃんも
「じゃあ何か喋ります」と決心をし、色々話してくれました。
「えー今日はビデオ撮影をしてまして…
多分、この状況はカットされると思いますが…(場内笑)良いビデオを作りたいです」
とか、そんな感じで。
それでも、ど〜にもこうにも間がもたず、とうとうあっちゃんは一人で歌い始めた。
アカペラの「COSMOS」です。(あっちゃんこの曲好きなんだね)
僕を狂わせて欲しい 小さな手の平には 永遠のような世界
自然と客席のみんなも口々に歌い始める。
誰かに指示された訳でなく、本当に自然に…私も気がついたら一緒に歌ってた。
こーゆー掛け合いが、BUCK-TICKのLIVEであるとは、正直ビックリでした。
トラブル中であるはずなのに、ゆったりとした不思議な時間でした。
途中から今井さんのギターも入って、凄く印象的な忘れられない場面になりました。
その後、再開できましたが、「キミガシンダラ…」でまたしてもトラブルで中断。
この日は本当にどうしちゃったんでしょう? 何度もB-TのLIVE行ってますが、初日ならともかく、
ツアーも慣れてきた最終日でこんなにもトラブルが多いのは考えられないんだけどなぁ…。
あっちゃんもさすがにまいってたら、今井さんのミョーーン♪としたメロディが…。
「じゃあ、今井のアンビエントを…」とゆー事で、今井寿ソロコーナー(笑)が始まる。
結局、「キミガシンダラ…」はこの日演奏される事はありませんでした。
ホント災難でしたねぇ〜。結局この日は合計20分強もの間、LIVEが中断されました。
でも不思議なもので、なんだかその分今まで行ったLIVEの中でも印象深いLIVEとなってしまいました。
多分、ビデオではカットされるであろうシーンがたくさん見れたのでちょっと得した気分?
トラブルは多かったものの、LIVEの内容的にはとても良かったと思います。
メンバーも今回のツアーの中でも一番テンション高く感じました。
ビデオの発売が非常に楽しみです。メンバーはこの日、何を思っただろう…?
再開できなかった曲があったのは、少し悔しかったのかもな…。
****
ご存知の方も多いでしょうが、このLIVEの日の一週間前に、B-Tともとても仲の良かったhide氏が他界しました。
今井さんの赤い髪は、hideちゃんに向けたものだと、後に知りました。
私は席が遠かったのであっちゃんの腕の文字もほとんど見えなかったのですが、
あの文字にも強いメッセージがあったのだと知る。
この日のLIVEの事は、FOOLS MATE誌上でも少し触れられてましたが、
メンバー5人でhide氏の葬儀に行ってからLIVEに挑んだと書いてありました。
2度もの機材トラブルは、もしかして……
hideちゃんからのちょっとした、おちゃめなイタズラだったのかもな…?なんて今でも思ってます。
hide氏が亡くなる数日前、とある雑誌で、hide氏とJと今井さんの3人で対談の予定が組まれてたが、
hide氏の帰国が予定より遅れ、ツアー中だった今井さんは予定が合わなくなり、
結局Jとhide氏の二人の対談となってしまったと、その雑誌に後日談として書いてありました。
hideちゃん、天国に行く前に、最後にもう一度「大好きな今井君」に会いたかったのかな…
なんて勝手に想像してました。
もし、この文章を読んで気分を悪くされた方がいたらごめんなさい。
あくまでも、この日のLIVEを見た私の感想です。
LIVEの詳しいレポはほとんど書いてませんが、詳しくは「Sweet
Strange Live Film」(このタイトル好き)をご覧くださいって事で(笑)
色んな意味で、忘れられないLIVEとなりました。