TOUR Somewhere Nowhere 1995 を振り返る
この年はちゃんとしたLIVEレポを残してなかったんだよね。
香川だけ、一応イラストレポがあるんだけど、アップできる程度の内容でもなく…
B-PASSに載ってたこのツアーのセットリストを参考資料として載せときます。
TOUR Somewhere Nowhere 1995.8.9 大阪厚生年金会館セットリスト Loop 鼓動 Love letter 限りなく鼠 君のヴァニラ 見えないものを見ようとする誤解 全て誤解だ 密室 相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり Somewhere Nowhere 楽園(祈り 希い) 細い線 愛しのロック・スター Kick(大地を蹴る男) デタラメ野郎 唄 Loop MARK II En さくら ICONOCLASM EN2 スピード die |
このツアーで私が行ったのは5/17 日本武道館、6/4
香川県民ホール、6/24 福岡サンパレス、8/9
大阪厚生年金会館の4本でした。
2008年10月現在、思い出しながら打ってみる。(←かなり無理がある)
このツアーのセットリストは大きく分けて、ツアー前半、中盤、後半と変化がありました。
前半と後半は別表のように、本編はSIX/NINEの曲オンリー!!という潔さ。
それだけこのアルバムは世界観がカッチリしてて、他のアルバムの曲を入れると違和感があるような、そんなLIVEだったのです。
それでも中盤、実験的?に本編にICONOCLASMとスピードを入れてみたり。メンバーも試行錯誤してたように思います。
私が行ったLIVEでは、6/4の香川がこの2曲を含んだセットリストでした。だから一応両パターン見れてるんですね。
でもね、やっぱ確かに違和感は否めなかったのよね(笑)。
スピードとICONO〜はそれでもS/Nの曲に比べると馴染みもある分とっつきやすく、ノリやすかった。
S/Nの曲に浸ってる中、この2曲が始まると急に現実に戻るような(笑)
なのでツアーのLIVEとしてはS/Nオンリー本編の方がまとまりがあったように思います。
ステージセットはあまり覚えてませんが、工場の廃墟のようなイメージだったような。
オープニング「LOOP」はスクリーン映像でした。
メンバーの映像ではなく、イメージ映像。
CGを使った映像から、動物や植物の生死とか、戦争とか…もう既にあんま覚えてないんですが。
「ANGELIC CONVERSATION」のPVに近いかな。
メンバーの衣装は数パターンありました。あっちゃんはタキシード系が多かったかな? 紅い口紅をよくつけてた気がする。
今井さんもこのツアーはシンプルな服装が多かったです。黒い皮系のシャツとか、黒に白のドッドシャツとか、ピンクのシャツとか…頬の文字はいつもBiTchでしたねぇ。期間限定変則バージョン(笑)。
ツアー初日はシルバーのキャップをかぶってました。はずすと帽子の跡がついててラブリー(ちなみにこんなしょうもない事しか私の当時のメモには書いてない)
アルバムの印象もあり、特にツアー前半は張り詰めた空気のLIVEだったかな。
初日の武道館は、ほとんどメンバーは定位置から動かなかったし。
このツアー中、あっちゃんのMCはほとんど全くありませんでした。
LIVEの最後に「ありがとう」があればいい方。
それくらい、あっちゃんも緊張感のあるステージだったんだと思う。
当時注目されてた(?)一つが今井さんメインボーカル曲の「相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり」。
照明暗いし、マイク音量小さめだし、声も低めだし(笑)
今でこそ、シドでバリバリのメインボーカルを披露してますが、当時はまだまだ遠慮気味。
それにかなり独特の曲ですもんね。色んな意味で緊張感たっぷりの一曲でした。
あと、このツアー特別ゲスト!でデルジベットのISSAYさんが登場するサプライズもありました。
ツアー初日リキッドルーム、武道館一日目・5/16の武道館(ま〜るさんが行った)、大阪8/9(私が行った)、沖縄公演とツアーの大事な節目に登場してくれたのでした。
曲はもちろん、アルバムでもゲスト参加してる「愛しのロック・スター」。
LIVE行った人はもちろん、当時の雑誌の記事で見た人も多いと思いますが、これが相当濃かったんだ…(笑)
後に雑誌のインタビュー等見ると、事前に打ち合わせは一切せず、アドリブオンリーでISSAYさんとあっちゃんが一緒に歌う。…だけでなく、絡む絡む絡む絡む…(エンドレス)
「敦司が目で誘うんですよ。だから行くわよ!って感じで(笑)」その後のインタビューでこんな風にISSAYさん言ってましたね(笑)
正直「うわー…なんかあたし、すげーもん見てるなー(若干ひき気味←ごめん)」と思いながら見てました。
あんま冷静に「キャー二人の絡み、素敵☆」って感じにはならなかったのよ(笑)。それくらい濃かったって事で(笑)。
(だって結構ディープなチュウだったもんで…ちなみにま〜るさんは当時、相当ショックをうけてた(笑))
あと、印象的だったのは多分福岡。「Kick(大地を蹴る男)」でのあっちゃんのダンス?が相当おかしかったのよ。エアロビの先生みたいで(笑)!
これ、なかなか同意してくれる人がいなくて。おーい、誰か見てないかー(笑)?
ツアーはナマモノですから。日々変化している中、福岡はかなりテンション高かった気がします。
そういえばこのツアーでは、あっちゃんはステージからよく降りてました。
そしてお客さんを一人ステージに呼び、そのお客さんに向かって歌ったり。(どうしていいのかとても困ってるお客さんも印象的(笑))
当時、ソフバの遠藤さんが同じような事をやってたんだよね。あっちゃん、その影響か(笑)!?なんて思ったりも。
(未だになんでステージにお客さんを上げたのかはよく分からない)
このツアー、相当迷走してたあっちゃんだったのでした。
あ、イママニのわりにあっちゃんネタが多いな。うん、でもそんくらい、このツアーはあっちゃんが印象深かったのだ。
そんな中、私のベストアクトは何故か香川(高松)LIVEだったりするのですが。
本編にS/N以外の曲が入ってるのは置いといて。
とにかくLIVEそのものが盛り上がった。そしてメンバーのコンディションも良かった。特に今井ちゃんがはりきってた。私が行った中ではダントツ良かった。
帰りの電車の中、一緒に行ったま〜るさんとたなかさんからは「そんなに凄かったっけ?」って言われたんだけど(爆)私は凄い圧倒されるものがあったのよ。
今でもあの日の事は覚えてる。
そして後日、『音楽と人』にて、この高松でJ×今井対談が繰り広げられてた事を知る。参考:酒飲み日記ログhttp://mugenzake.hp.infoseek.co.jp/log/199508_60.html
市川さんはもちろん、Jもこの高松LIVEを見てたのでした。
今井ちゃんが張り切ってた理由はこれかー!と後で知ったのでした。(案外分かりやすい理由だった(笑))
そして8/9のツアーファイナルの大阪も印象深い。だいたい大阪でツアーファイナルってのも珍しいよね。追加公演をあわせるとツアー最後の三日間が大阪だったのですよ。
この日のLIVEも、ツアーラストという事もあり素晴らしく良かった。
そして一番印象的だったのは、この日のLIVEはカメラが入ってました。
何台だったかは覚えてないけど、カメラマンもステージ上に上がってメンバーを追いかけるくらい、しっかり撮影されてた。
後にB-PASSによると「この日ビデオシューティングの為、林監督も会場入りしてた」と書いてありました。
だからね、私はてっきりこの日のLIVEはビデオ化すると思い、とても楽しみにしてました。結構な規模のカメラも入れてたんだし。
しかし、2008年現在、結局その映像は見る事ができず。
唯一、2002年に発売された5本組DVD「Picture
Product」に1曲だけこの日のLIVE映像が入ってるのみ。
その映像は結構荒い編集でしたが…う〜ん、あまり良い映像が撮れなかったんでしょうか?
残念です。
後にファンになった人の「SIX/NINEの頃のLIVE映像が見たかった」って意見もよく聞くので。
SIX/NINEはとても個性の強いアルバムだと、今振り返っても思います。
それだけに、このツアーも相当強烈だったと思います。
この頃のB-Tはお客さんとの間に「壁」があったとよく言われてるのも、分かる気がします。
私も正直、戸惑いも多く感じましたし。もうあんま細かい事は覚えてないけどね(笑)(なんせこれを打ってるのは2008年)
ただ、この頃のBUCK-TICKもやっぱり凄くカッコイイと思った。
ただただ、この世界観に圧倒されてた、そんな1995年でした。
ここから次の年のCHAOSツアーでは、またガラリと世界観が変わるので(笑)そういった意味でもこの頃のBUCK-TICKは印象深いです。