おりおりの記

人の運は分からない きっと幸運めぐってくるよ
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 息子へ。毎日朝早くから夜遅くまで、お勤めご苦労さん。君は学生時代ロックに凝って、遠隔地までコンサートツアーにも行ったよね。CDまで出して。あの頃が一番輝いていたね。でも、結局お父さんと同じサラリーマンになった。

 きょうはお父さんの就職のころの話をしよう。お父さんが大学を卒業した昭和三十三年はまだ、好景気到来の前夜だったから、就職はとても厳しかった。大学を卒業しても就職の決まらない者が、結構いた時代だった。

 お父さんは大学の推薦をもらい、従業員五百人ほどのある中小企業を受験した。二階の事務所で面接を受けたが、歩くたびにギシギシと音のする板張りの床にびっくりし、ひどい会社を受けたものだと思った。
 それからもう少し大きな会社も受けた。幸いなことに両方の会社から合格通知をもらったが,当時のルールで、先に合格通知をもらった方に入社しなければならなかった。

 でも二、三年後から好景気時代に突入、会社は目覚しい発展を遂げた。お父さんが定年退職した平成七年はバブルがはじけた後だが、それでも七千人規模の会社になっていたのだから、人の運は分からないよ。ちなみにもう一つの会社は最近倒産した。
 とにかく、家族も会社も大切にして、日々充実した人生を送ってくれ。そうすればきっと幸運は巡ってくるよ。

   地元中日新聞に掲載された記事からの投稿です、 感想をお知らせください。
 投稿者     殿
同床会
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 前回のエッセーが新聞の投稿に載った事により思わぬ展開に発展したという話を・・・

 「鈴木さんですか? もし、間違っていたらごめんなさい」。電話の向こうで聞きなれない女性の声がする。少し話しているうちに、私は「いっちやんですか?」と興奮してたずねた。
 頭の中に四十年前の職場の情景が,蘇ってきた。
確か,彼女はその職場の受付をしていた色の白いかわいい子だった。

 昨年十二月、中日新聞の「二十一世紀への手紙・親から子へ」と題した特別企画に、私が投稿した記事を読んで、懐かしくなって電話をしてきたという。
 その記事は、私が入社したころのことを書いたものだ。 聞いてみると、いっちゃんは当時いっしょに仕事をしていた何人かの人と、いまだに交流があるという。

 私がいた会社では、定年退職した者は年一回のOB会で顔をあわせることができるが、結婚とか、一身上の都合で中途退社した者には、そういう機会がない。
 一度仲間と会いたいと思いながらも、消息がつかめず、長い年月が過ぎ去っていた。それだけにいっそう会いたい気持ちがつのるのだった。

 いっちゃんと私はひとしきり思い出話をしたあと、何とか消息の分かる人に呼びかけて、一度会食をしようということになった。

 やがて話がうまく進んで会の名前を「同床会」と名付けた。そのいわれは粗末な社屋だったので、歩くたびに床板がぎしぎし鳴ったからである。
 第一回は十八人に案内状を出したが、健康上の理由から一人が欠席しただけで、百パーセント近い出席率だった。
 当日は、時間内で話しきれないほど盛り上がった。歳月はしばしば人を疎遠にするが、一方では、より親密にするものだ,ということをしみじみ感じた。

 投稿者 殿      ご感想を聞かせください。
うたかたの夢
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暑き夜に 離れ住まいし山里へ 迷い訪れしか女人(にょにん)あり 我が褥にはべりて語りしを。

朝もやかすみて風ゆらぎ こぼれ陽さして明けゆくに 被衣(かづき)うちすて去りゆきぬ。

はても夢うつつにしきか いぶかれど 老いし我が身に 血潮燃えいずりし あとは。

投稿者 shizuka 横浜在住 ご感想をどうぞ
金子みすずの詩
 私の蔵書の中に異色の本2冊がある、金子みすず童謡絵本「ほしとたんぽぽ」・「ふうちゃんの詩」6年前に購入した本である。

 大正末期西条八十に認められた彼女、26歳の若さでこの世を去る、「若き童謡詩人の巨匠」と賞賛されながらその後忘れ去られていたみすず・・・

 私が彼女の存在を知るきっかけとなったのは、童謡絵本を購入する端緒にもなった詩人島田陽子の「金子みすず紀行」を読んだからである。

 彼女の紀行文に拠れば、みすずの詩の原点となったのは生誕地仙崎の土地柄、海と岬のある小高い山から漁船を見ながら父の存在を認める事、又、彼女を裏切った夫との間に生まれたふうちゃんという我が子、兄弟姉妹と云うより恋人のような感情を持って接した弟(紀行文を読んだときはまだご健在であったがかなり古い本の為その後の事は不明である)等のようである。

 そして、彼女の才能を認め世に広めた西条八十、しかし夫の無理解と裏切りにより自殺という悲しい結末で彼女の生涯は終わるのであるが・・・

 彼女の詩は何故か悲しい、生あるものへの慈しみ、何と純粋無垢なみすずの感性であろうか・・・
 私の好きな詩2点を次ぎに綴る。(JULA出版ほしとたんぽぽより抜粋)
たいりょう
 あさやけこやけだたいりょうだ おおばいわしのたいりょうだ はまはまつりのようだけど うみのなかではなんまんの いわしのとむらいするだろう

つゆ 
 だれにもいわずにおきましょう あさのおにわのすみっこで はながほろりとないたこと もしもうわさがひろがって はちのおみみにはいったら わるいことでもしたように みつをかえしにゆくでしょう

 何時の日か仙崎を訪れてみすずの辿った道を歩いてみようと思っている今日この頃ではある。
 kouiti
 
夫婦の日
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  短編小説 夫婦の日

 末次は洋服だんすからワイシャツを出すと袖に手を通し、襟を整えた襟も袖も垢で薄汚れているが、気にすることもなくネクタイを結んだ。
 「役所へ行ってくる」
いつものここと、妻のハルが黙って見ていると、末次は出掛ける様子もなく、遠くを見るような眼差しで、そこに座り込んだ。
 
 彼はかつて県庁の役職を歴任し、最後は副知事まで上りつめた気まじめな男だった。今年、米寿を迎えていた。

 ハルからの電話で長男の寿夫が訪ねてきた。
 「お父さんがおかしいって、ほんと?」
 寿夫は父親の異常な行動をハルからいろいろ聞かされた。これからどうしたものかと相談したが、一向にまとまらず、
 「一度、区役所で相談してくるよ」
寿夫はやがて、そういい残して帰っていった。

 今夜も、夫のことを考えるとなかなか寝つかれない。
 <施設へ入れることになるのだろうか>
 <そうなれば、いまのような気ままな生活は許されまい。一日を何もしないで暮らすことになるのではないか>
 <やがては・・・無表情な夫に>
つぎからつぎへと暗いことばかりが頭をよぎる。

 そんな中で目に浮かんだのは、いつか病院で見た、植物状態になった患者の様子だった。
 <最後までキチンとした服装で出勤していた夫に、あの姿だけはさせたくない>
 <そうだ、明日は、新しいワイシャツを着せてやろう。そして、いっしょに出掛けよう>
ハルはそこに思い至って、ようやくな眠りについた。

 翌朝、末次が真っ白なワイシャツに手を通したときだった。
 「きょうは、何の日だ」
 「夫婦の日よ」
すると、末次は洋服だんすをもう一度開けて、中から古ぼけた一個のバックを取り出した。それは婚約時代、安い給料の中から無理をして買ってくれた、ハルが忘れていたビーズのバックだった。

 ハルは、夫の手をやさしく握った。末次の顔には、痴呆になってから見せたことのない、明るい表情が戻っていた。

投稿者  殿   ご感想お知らせ下さい
こころ
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心 それは目に見えない形のないもの
けれども感じるもの 胸の中にあるように。
どんなに年老いた者の心でも 感じる心は変わらない。

わたしの心を もし 目で見たならば
きっと 柔らかく 触れば傷つき たちまちやぶれ
真っ赤な血が流れ出てきそう。

優しいまなざしで心を見つめると
恥じらいと たかなりで震えだしそう。
厳しい言葉に青ざめて 硬く凍りつくでしょう。

わたしの心は 流れる曲に耳を傾け
老いて病に冒された その身体を抜け出し
のびやかに 楽しげな世界へ踊りだして行く。
 
愛しい私の心 誰にも知られず
寂しい時をひとりで 心が歪むほどに悶え
長い時を 闇におびえ あてどのない時空を耐えた。
そっと 安らかにお休みと 抱きしめてみたい。

投稿者 shizuka 横浜在住 ご感想をどうぞ
黒砂糖
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 終戦記念日に寄せて

 先日、台所で黒砂糖を見つけた。少し癖はあるが、甘味は強い。 そういえば、子供のころ、市販されているのとは違う黒砂糖をなめたことがある。

 昭和十九年の名古屋大空襲の後、だったと思う。夜、自宅そばの防空壕に避難していると、米軍機の攻撃で、わが家が瞬く間に燃え始めた。
 私と兄は母に手を引かれて壕を飛び出し、焼夷弾や照明弾をかいくぐって田畑の方へ逃げた。

 一夜明けると、見渡す限り焼け野原。 やたら口の中が渇いた。破れた水道管に口をつけてのどを潤した後、顔を上げると、泥炭山のような「黒い山」が、まだ燃えていた。
  その後、三日三晩燃え続けた。すっかり火が消えたころ、その山に行ってみると、大人も子供も何かを掘っている。

 よく見ると、それは砂糖の焼け焦げた跡。ここは軍用倉庫だったと聞かされた。 近寄ると、コークスのようにも見えたが、ひとかけら削り取って口に入れた。 

 甘い!

 当時、甘い物といえばサトウキビぐらいだったので、おいしかった。が、食後、口の中が荒れたり切れたりしたのを覚えている。

 台所で口にした黒砂糖のせいで、当時の、あの舌の感触が空襲の思い出と一緒に、ふとよみがえってきた。

投稿者  殿  思い出ご感想をどうぞ殿までお寄せ下さい。
投稿

香りたち 眺(め)でいる菊の華やかに
弥彦の庭に彩濃くて。

雨音(あまおと)に まじりて木(こ)の葉 散りゆくを
肌にしみいり 秋風の。

うすぐもり風 淋しげに
散りゆく木(こ)の葉の かさこそと。

つれづれに想い眺むる山々は
(くれ)ない染まりて ここかしこ。

かさこそと ころがり行く葉の 淋しげな
まだら色の陽(ひ)のかげり
我が足もとを去りゆかん。

投稿者 shizuka  横浜市在住 ご感想をお願いします
やすらぎ
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逢うたびに 人の情けの暖かさ
心の微笑(えみ)に勇気湧き
今は 別るる春の
花ひとひらを 涙して。

逢い待ちて 嬉しき心の 女(ひと)なれど 
別るる時の 哀しきを。

健やかな 墨の文字は のびやかで
花の便りに 想いふくよか。

淋しさに 変わりはなけれど 離れても
友の心の暖かさぞ知る。

ちいさき つぼみに 想いは広がりて
香りも 便りにしみてかも。

きみの文 一字一字に 懐かしき
想いあふれて 春の光に。

花の字に めぐる想いは 鮮やかに
便り寄せし 心あふるる。

人の微笑み(えみ) 心にありしを鏡のごとく
(おだ)やかなりし 女(ひと)にめぐりて。

年の瀬の陽だまり浴びてほころびる
人ひとときの暖かさ受け。

めぐりくる春の訪れ 袂(たもと)につもり
想いいずるも 心楽しく。

道行く野辺のささやきや
風のそよぎも幾年月に
変わらぬ人の情けこそあれ。

御仏(みほとけ)の御前(みまえ)に供(そな)えし 桃一輪
越後の春に 心和らぎ。

ふるさとの友の御文字(みもじ)はのびやかに
いとやさしく 春を伝え来て。

投稿者 shizuka 横浜市在住  ご感想をお待ちしています
私のベランダ
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暑かった長い夏が過ぎ去った。
少し肌寒いような秋の小雨が
私のベランダを濡らして行く。

ひとかぶの桔梗の花と
赤いミニ薔薇 そしてゼラニューム。
白いサルビア 赤いサルビア
どれも小さな丈の花だけれど。

この夏はそれぞれに精一杯の愛を
私に与えてくれました。
ひとかぶの中の一輪
選ばれた紫の桔梗は車に揺られながら
ベッドに横たわる老人のお見舞に。

この次ぎはあなたよ!ミニ薔薇さん
青紫蘇は、毎日のように病人食の食卓へ
バジルさん、あなたは白い花をつけて食卓を飾り
忙しかった日々でしたね!。

しとしと降る雨に 疲れも見せず、
黙って咲いている いじらしい桔梗
私はあなた達に 何も、そう 何もしてこなかった。
ただ その美しい花を見たいだけのために
せっせと水をやり、元気の素を上げただけ。

紫の可憐な花が散った時、淋しさに心が重かった。
ある日小さな蕾を見つけ、あなたを いとおしく、嬉しさに
せっせ せっせと水をやり、またあなたの可憐な花を。
秋の気配は淋しいけれど、あなた達が居てくれるから。

投稿者  shizuka  横浜在住 新作ですご感想をお待ちしています。
墓参
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故郷(ふるさと)を訪る(おとずる)車窓の浮雲は
変わりゆく町の みどり野に
懐かしきかな 彼岸花。



亡き母の 法事に集う子 少なきて
幼曾孫(おさなひまご)らに 声 賑やか。

投稿者  shizuka  横浜在住 

 故郷にある西連寺のお墓参りをして来ました。故郷周辺も随分発展して、道路が沢山出来ていましたね!。    
旅人の秋
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紅葉の舞しさま  北風の 背にかかりて 水面(おも)を見る。

懐かしき 便りの楓(かえで) ひとひらの  赤く染まりて 秋を惜しまん。


(かすみ)か 雲か 佐渡島  すすき なびきて 立ちいずる
絵筆の色 鮮やかに  山間い染めし 弥彦山。

落ち葉掃き 鳥の声に 仰ぎ見る  色あざやかなるも 紅まばら。

山すそ波に 紅(くれ)ないて  越後の風は 肌にしむ。


山よりの風 ささやきて  ひろびろと その色染める
大地(だいち)のぬくもり深く覆(おお)いて  今 鮮やかに色なしぬるを。 

投稿者 shizuka  横浜在住   秋が深まってまいりました、皆様のご感想をお聞かせ下さい。
言葉
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「言葉」、漢字で書いて二文字。
ひらがなで書くと三文字。
どちらも同じ「ことば」だけれど、三文字で書くと柔らかい。

ことばは、たくさんあるけれど、
気にいった「ことば」は少なく 記憶に残ることばも少ない。

悲しい時、辛い時、もがく「ことば」が生まれ
嬉しい時、楽しい時、喜びの「ことば」で心を満たす。
どちらも真実を語る「ことば」。

教えのことばが欲しい時 あなたのことばに胸を打つ。
教えのことばを忘れたとき あなたのことばが聞こえない。

私がことばを忘れても ことばは、ずっと待っていてくれる。
私の心が目覚めることを。

出会いのことばは、人生の師。
少ないことばの中に一杯の真実が どんな時にも生きている。


今日の私は、あなたの「ことば」が 私の「ことば」
やっと、ことばを思い出して来た。

投稿者  shizuka   横浜在住  あなたのことばをお待ちしています。
投稿

赤き小さな蕾を ついばみて  雪にふるえし 鳩を かいまみ。
雪道の 葉もなき枝に 堅き つぼみの  風に逆らい うちふるう。

埋もれし雪の下にあり  新たなりし年の春  知りてぞ 花の息吹かな。

身を丸め じっと耐えている 愛犬の  吹雪を見つめて いとおしく。

ざくざくと 凍りし雪を踏みしめて  わが子の背 のびやかに。
頬をきる 風に向かって長靴の  力を込めて雪を踏む。

針葉に積もりし雪舞の  まぶしき陽り 心おどりて。
初霜を踏みしめて しのびし ここかしこ  渡り歩きし 地のひととせを
垣根の 青き松葉に降りつもる  雪の風情に年の暮れ。

白雪の こともなきよに降りつもる 松の飾りに 心あらたまりて。
衣をただし 親子揃いて 神酒そそぎ  佳き日 祝いて 微笑もらす。

新春のこの日に仰ぐ 初日の出  
流るる月日の このひとときを  有り様に思うことなかれと。

新珠の 砂利を踏みしめ 拍手と  読経の鐘にありがたき。

 shizuka    横浜在住  皆様あけましておめでとうございます 
                今年も皆様にとって良い年でありますよう。
   皆様からのお便りをお待ちしています。
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人は涙を流すとき 色んな思いがある  感激や喜びの涙 悲しみや苦痛の涙
はたまた悔し涙など。

もし 涙にそれぞれの思いの色があったなら  
流す涙でその思いを  伝える事ができるでしょうか。

悲しみで流す赤色の涙 悔しさで流す黒い涙
感激に流す涙は なにいろの涙。

澄みきった瞳にあふれる涙
可愛い子供が親を慕ってながす涙

あふれでる思いの どんな涙も  何色にも染められない
やっぱり涙は透明がいい。

投稿者   shizuka  横浜市在住   溢れ出る思いは・・・
                          あなたの思い出をお知らせ下さいね。
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初春の 陽ざしまぶしき 子らの凧あげ。

垣根の花に 立ち止まり 訪れ待ちて 柔き陽りに。
見やれば小さき花の ほころびて いじらしげにも 春を告げてか。



春野辺の 花の便りは吹く風に かすみ雲より 雪溶けて。

白や うす桃色の小さな花は 野を吹く風に夢はこび
うす桃色の風吹きて かぐわしき桜花 ひとひら しずくに 心ゆたかなり。

吹く風に 柔らぎ彩の香をもとめ 路端の野草に 手をのべて。
みどり野に いと あいらしき花ほころびて。

幼き頃の 野の花を 眺むる路端に陽の暖かき 心和みて 懐かしく。
花びらの 露のしずくが転がるを いと愛らしき両の手で。

息吹く若葉 しげれりて そのこぼれ陽に 五月の空のさわやかさ
大樹ならんと もろ手あげ。

風に舞う 桃色桜の悲しげに 片隅寄せられ もの想う。

投稿者   shizuka  春がきました、心和む春です。
                皆様いかがお過ごしですかお便り下さいね。
shizuka様と私との係わり合いについて。
 皆様に親しまれ多くのファンをお持ちであった「おりおりの記」に投稿されていましたshizuka様は去る1月20日ご逝去されました、享年66歳でした。
 茲に生前のご厚誼を深謝し衷心より御礼申し上げます。
 
 shizuka様と私の係わり合いは私のHPを拝見して下さりその後メールで交流を深めてまいりました。
 ある日私は詩やエッセーを出版社から上梓する様勧められているが費用が掛かりすぎる為躊躇しているとの事でした。それならば私のHPへUPしたらどうですか、とたづねたところ快く同意が得られた為初期のHPで{立中静香のうた「四季のうた・つれづれのうた」で詩}を{立中静香の「うたごころ」でエッセー}を連載する様になったと言う経緯があります。
 その間皆様方には非常な関心を持って頂き多くのファンの方々が出来楽しい交流があったものの健康状態などで皆様にはご心配やら励ましのお便り等多く頂きご心痛お掛けしましたが、今回この様な悲しいお別れになるとは気にも掛けていませんでした。
 年末に気のかかるメールを頂戴していましたが、皆様には披露できませんでした、申し訳ありませんでした。
 今は既にUPしていた作品を最後まで「おりおりの記」に掲載しますので御愛読の程宜しくお願い致します。
 shizuka様のご冥福をお祈り致します。   合掌
                      kouiti
心の糸
投稿

細く長い心の糸で 遠い昔の少女から
繋がりを交わして来た 大切なわたしの心の糸。

少し短いけれど どん底の生活の中で
救いの手になってくれた心の糸。

わたしの心は 色んな心の糸で 
しっかりと繋がりを固められ 支えられた
わたしが生きていた。

長い年月に心の糸は それぞれの命を燃やして
一本一本と断ち切られて 消えて行った。

わたしの心の糸は 僅かな糸だけになり
むなしさがしのびよる 寂しい繋がり
今燃える若さもなく 数少ない心の糸は
ただひっそりと わたしのこころにある。

 投稿者 shizuka 皆様の心のなかにも良い思い出として残ることを・・・(kouiti)
本当の私
小さくかがみこみ 我が家の風呂掃除。
今日は二度目の風呂掃除。
一回目は仕事先の風呂掃除
何でもないように一生懸命に磨いている私。

仕事先で明るく我が身を忘れ
痛みなど知らぬかのように。
タイムオーバーなど気にせず
目に付く仕事は成し遂げる。

そんな私は、仕事を離れると我が身を自覚する。
帰宅して主婦業にかえり、長年に亙る習慣が
せっせと料理に励み、後片付けに終わる。

そんな私は、心が病んでいる。
癌と知ってから、このまま放っておこうかと。
結局 家族にも知らせず、一人で手術を受けた。
命に別状はなくとも、術後激痛を与えられた。

昨年はよく泣いた。 涙がこんなにもと。
この頃は泣かなくなった。
その代りに良く愚痴る。
家族が時々手伝ってくれる。
けれども 私は痛まない方が嬉しい。

仕事が無いと落ち着かない。
じっとしていると不安になる。
動けば動くほどに痛む。
夕方の私は心が叫んでいる。

薬を飲んで眠り、目覚めて又繰り返される。
浅い夢の中 昔懐かしい恋の夢を見る。
又 恐ろしい夢も見る。
仕事の電話が入ると すぐに引き受けてしまう。

そんな私も安らぐ時がある。
風のそよぎや 可憐な花を見つめたとき
心を揺さぶる調べを耳にしたとき。
浮雲のように流れに身を任し、
何時の間にか風に消されるような。
 shizuka

 kumasan様からお預かりしている詩です。
いたずら天使
やっと 春も間近くなりました。

恋の天使のキューピット 大忙しの舞台裏 それに興じて蝶たちも 村から町へと ふれ太鼓。

今日も今日とて久方の 少々気早やな春の陽気に誘われて 男と女がはちあわせ。
                                                  
知らぬどうしの二人だが いたずら天使の気なぐさみ 放れた 恋の矢の的に 夢にも思って見なかった。

男は黙って歩いてた。

少々気抜けのしたような 風に吹かれて浮きそうな 女は陽気で ちゃっかり屋 キリキリしそうで強情者。

さあさあ はじまりはじまりと、何やら 蝶が 花に吹きかける。



慌てて 花は狂い咲き。

いかれた二人の行く末に 本当の春は まだ遠い。

 shizuka 全集
そっと捧げたい詩
春の花をさがしていたら 可愛いらしい ひな菊が咲いていました。

小さいけれども とても気品が高く 
その彩りは 美しく ほほえみかけて
わたしの心を和ませてくれました。

あなたは 春の花です。
いつの日も変わらぬ優しさを いっぱいに漂わせ その花びらに 
そっと手を差しのべ 思いを寄せたいような 
そんなあなたを 思い浮かべます。

春の風がそよ吹いて 柔らかい陽ざしがそよぐとき 
あなたは 大きな愛に包まれて なお一層に 咲き誇ります。

それは大きな樹の愛に 身を寄せて
可憐に咲いた ひな菊のようです。

嵐の時も日照りの時も
大きな樹が葉を繁らせて
あなたを しっかりと守ってくれるでしょう。

あなたは 幸せの花です。
色とりどりの春の花 なぜか あなたを想うとき
可愛らしい ひな菊を思い浮かべるのです。

あなたは 幸せの花です。
何時迄も 私の心の中に描かれて
あなたは あなたの花は咲き続けるでしょう。

shizuka全集

駅前広場
駅前広場を通り抜けるとき、
すれ違う人の匂いがする。

プーンと鼻をつくような
甘ったるい香水の香りに
その女人の生活が匂う。

ぶつかりそうになった男の人の後姿に
疲れた生活の匂いがした。

行き交う人の群れの中で
足早に過ぎ行く人。
立ち止まって、あたりを見回す人。
不自由な体を精一杯支えながら
負けじと群れに逆らい過ぎ行く人。
みんな それぞれ、慌ただしく消えて行く。

石積みの垣根に どっかりと腰を下ろし
重ね着の上に 又 重ねた衣服、
何をするでもないように、一人別世界。
誰も気にせず、誰にも気にされず、
時の経つまま 気のむくままに。
孤独な人の生活がある。

駅前広場に朝が来て
闇に灯りが消えるまで。
今日もまた ざわめきと
色んな生活の匂いがやってくる。

shizuka全集
 
想い出の詩
一章

暑い夏が、目の前に
すべてを照らして笑っています。
短い影の輪の中で
おろおろしながら泣いています。

お笑いでしょうか。あなた様は、
今でも 私は思っています。
昨日の事を、いいえ昨年の事でした。

たった今、お別れしたような
思い出が すぐ そこに、
遠い 青い空に浮かんでいます。

二章

雨がしとしと降っています。
遠くの空も曇って。

遠い月日がたちました。
皆 変わらずやっています。

思い出します あの山道を、
小さな きれいな花が咲いていた。
小鳥もそばで鳴いていた。

懐かしい あの海と山
思い出は、昔と変わらずに、
変わってしまったのは、私だけなのでしょうか。

shizuka 全集
お地蔵さんになりたい
 少し田舎の方に行くと、山間の、まだ舗装がされていない、雑草の生えた田舎道のほとりなどに、御地蔵さんや、様々な石仏、又は祠がまつってあるのを見かけることがあります。

 戦前の教育を受けた時代の方々は、少なくとも子供の頃に、親や、回りの目上の人に教えられて、お地蔵さんの前を通る時などは、子供でも頭を下げて通ったものです。

 悪いことや、嘘をついたりすると、死んでから地獄に行って、閻魔さんに舌を抜かれるなどと、子供心にも悪い事をすると、死んでから「怖い思い」をする、と、うえつけられました。
 今、ご高齢の方々の中にはそんな事もあったなぁと、お思いでしょう。

 仏教的な事は、素人の私には良く分りませんが、大人になって色々な出来事、心の葛藤や、煩悩の苦しみに突き当たり、地獄とは「死の世界」などと言う、見たこともない所のお話ではなくて、現在の自分の心の中に存在するのではないかと思うようになりました。

 人は、己の欲望の為に色々の理由をつけて言い訳を自分の心に着せかけ、体裁よく、欲望を達成させるため、人を傷つけ、又自分自身をも傷つけながら、「満足」と言う快感や喜びを得ようとします。
 しかし、考えてみれば世の中さまざまな人が、さまざまな拘わりを持って生きているわけですので、なかなか自分の思ったような望み通りの人生にはなりません。
 無理を通して得た一時の欲望や、喜びは己の良心なる潜在意識に、だんだんと、さいなまれて、かげろうのような一時の喜びは、少しつづ心の苦しみに、変わって行くことがあります。

 昔、私の若かりし頃のことですが、里の、或る寺のご住職さん言われた事を、この頃になって、ああ、そう言う事を言われたのかと、やっと、納得の行く年代になった自分を知ったことがあります。

 それは、「この世の中には、必ずしも本当の事を言わないことの方が良い時もある。」と、言われたことです。
 人は、真実を知りたいと思い、又、知る権利を有するものでもあります。
 しかし、事情によっては真実を知らなかった方が良かった等と思うものもあります。
 相手の立場や、気持ちを察して、本当の事を隠す事もある訳ですが、知れば知ったで悩み、知らなければ、知りたいと思い、人間は誠に勝手気ままなところがあるようです。

 現代の情報時代は、居ながらにして、色々な出来事を知る事が出来ますが、段々と、世の中の流れが早まり、人は、忙しく流れて行く波間の中で、豊かな心のよりどころを失い、さまざまな悲しい事件を引き起こしたり、「この世の地獄」と、言われるようなことを目の前にすることが多くなりました。
 「生き地獄」などと言われるような出来事が、あちこちで報じられるような時代ですがせめて、人として、もっと健やかな暖かい心の持ち主として、この人生を過ごしたいものです。

 悩める子羊のごとき私めは、幼い頃のような心で、あの優しい穏やかなお顔の、お地蔵さまの前にぬかずき、許しを乞いたいのですが・・・・・

 さて、私が、あの世とやらへ行くときは、何枚?舌を、持って行けばよいのやら。

 shizuka全集
思い出の手紙から・・・
 shizukaさんの詩やエッセーの原点を皆様に知っていただいたうえで愛読して頂ければ又違った視点でsizukaさんの作品を見直してくれるのではないかと思い迷いましたがあえて発表させて頂きます。shizukaさんの作品集に対する出版社からの批評です。今ではsizukaさんも許してくれるだろうと思っているんですが・・。
 皆さんからの批評そしてご感想をお知らせ下されば嬉しいです。

 深い省察に貫かれた作品集である。一人の男の目を通して「三千代」の生き様を描いた「やどり木の女」は、作者の思惟が端的に表われた短編物語だ。切実に生きようと願う余り、家庭を捨て流転の人生を送る三千代を、男は”やどり木”と形容する、だが、女がやどり木にならざるをえない不可避の現実が横たわっているのも動かしがたい事実、女が一人で自立して生きていくには女性の地位の確立が不可欠だと”男”に偲ばせる結文に、作者の願いが込められている。
 五篇のエッセイは女性問題に象徴される様々な不文的テーゼに思想を広げる『「ひと隅の遊び心」と女の戦い』では、男女同権が叫ばれるなか、女性らしさを語る事さえも憚れるようになってきたが、女性特有の細やかな心遣いを忘れてはいけないと述懐する。
『お地蔵さんになりたい』は嘘をつけば地獄で舌を抜かれるとの戒めよりも、昔住職に諭された「時には本当の事を言わない方が良いこともある」との言葉を近頃実感するようになってきたと語る。これから、古い道徳観念や躾を一様に否定・肯定するのではなく、時世に馴染むものは残し、そうでないものは見つめ直していこうとする作者の人生観が浮び上がってくる。
 しなやかな文章を紡ぎ出せる筆力は、エッセイでも充分発揮されているが、詩歌においては豊かな感受性と共鳴することで、より鮮やかな光彩を放っている。
<悲しみで流す赤色の涙 悔しさで流す黒い涙/感激に流す涙は なにいろの涙。//澄みきった瞳にあふれる涙/可愛い子供が親を慕ってながす涙//あふれる思いのどんな涙も/何色にも染められない/やっぱり涙は透明がいい> 『涙』より
 端正な中にもどこか抑制のきかない情感がゆれている。それは「涙」というフレーズによるものではなく、その「涙」の向こう側に透かして見える”迷い”によるものだ。「何色にも染められない」これは断定でも、確信でも、ましてや見切りでもない。いうならば、切望だ。あらゆる色の果実を口にした作者だからこそ湧き起こる「やっぱり透明がいい」という切望。
 <吹く風に/柔らぎ彩の/香をもとめ/路端の野草に/手をのべて>
 さりげない歌だが、まさに好手。作品を見つめているとたったこれだけの表現で情景が鮮やかに見えてくる。静かな陽光を浴びながらゆれる野草の花に、覚えず膝を屈めて顔を寄せる。「柔らぎ彩の」という言葉も見事だが、「手をのべて」とは絶妙の押さえ。
 エッセイと詩歌取り混ぜた本作。散漫な構成が気にならないと言えば嘘になるが、そんな傷は砂塵の重みしかもたない。人生の年輪が光輝を放つ、堂々たる作品集であった。

 (ここは本名以下Tと書きます)様の豊かな感受性と鋭い観察眼は、多様な素材を散逸させることなく、一つの器にしかと収める力があります。むろんその器とは人間性のことをさします。本作はT様による、T様にしか書けない、流暢で闊達な作品集である。
(原文のまま)
 
欲しいもの
カッと見開いた太陽を
そっと見上げながら、
お願いです
私が欲しいのは
たった一杯のお水です。

カッと見開いた太陽に
おろおろ惑い、
お願いです
私が欲しいのは
身を隠す木陰です。

カッと見開いた太陽に
恐れひれ伏し、
お願いです
私が欲しいのは
あなたの優しい涙です。

shizuka全集
秋 (2)
木枯らしが大和の路を吹き抜ける
池のほとりを ただひとり。


こんもり繁れる木立の間
夜のとばりの 薄あかり。

荷物を片手に身をかがめ
石ころ道をのぼり行く
はっと驚き 後ずさる。

物の気配におののいて
立ち上がりてか 子鹿の
まなこの光りて 去るゆきぬ。

こんもり繁れる木立の間
見やればひそやかに 鹿の居て
身を寄せ合いし さまありき。


道ゆきて 菊の花びら散りゆくを
ものの哀れと思いしや
そぼふる雨の冷たきに。

shizuka全集
振り向かないで

振り向かないで
振り向けば大切な想い出が
ひとつづつ消えて行く
ホワイトクリスマスのあの夜も
吹雪の肩にコートを着せかけ
覗いた優しい瞳のあなた
無くしたくないあの日あの時を。


振り向かないで
振り向けば大切な想い出が
ひとつづつ消えて行く
秋の彩りの中で交わした語らいも
拾った落葉を押し葉にした
無くしたくないあの日あの時を。


振り向かないで
振り向けば大切な想い出が
ひとつづつ消えて行く
さんさんと輝く広々とした浜辺
二人で駈けた砂浜の足跡も
無くしたくないあの日あの時を。


振り向かないで
振り向けば大切な想い出が
ひとつづつ消えて行く
柔らかく可愛らしい野花の中で
戯れて勇気づけられた二人
無くしたくない想い出は
明日に向けて歌おうよ。

shizuka全集より
kumasanからの手紙
 早いものでshizukaさんが亡くなって20日で一回忌になります。
kumasanから↓のメールが届きました、蘇えるshizukaワールド、再び感動をあなたの胸に・・・
 
 長らくご無沙汰致して居ました...
  (中略)
さて、早いものでshizukaさんの一周忌も参りますが、今も鮮明に素晴らしい詩が想い出されます..穏やかな春の詩、私の贈った音楽への想いの詩など...

  これも、皆、kouitiさんとの出合いから、素晴らしい思い出を得る事が出来た訳です...。 改めて感謝申し上げる次第です。

私の好きな思い出の詩を添付致します...よろしくお願い致します。

 shizukaさんの思い出の詩

「手紙」

なだらかな 丘の上
優しい緑が 足元を暖かく包み
小さな可憐な花が ほのかな香りで
私を そよ風に誘う。

あなたに書いた この手紙
風に乗せて 届けましょうか?
それとも  あの 白い鳥たちが
あなたのいる 窓辺へ
届けてくれるかしら。

なだらかな 丘の上
遠いあなたの いる町を
思い描いて書いた この手紙
花びらつけて 大空向かって
飛ばしましょうか。


「調べ」

激しく 揺れる調べのピアノ
おお、 その時を
心を揺さぶる ヴァイオリンの音色
私の心は 研ぎ澄まされた叫びに。

優しい音色に 心が温まる
透明な瞳に 涙が溢れ
その調べに のめりこむ
今、過ぎ去る その調べに。

激しく、そして優しく
小さく、そして大きく
荒々しく、そして繊細に
奏でるその調べは 心の奥深く。

04/01/16・kumasan
花 花 花
いろんな花が咲いている。
野に咲く花
山に咲く花
花壇に咲く花。

花 花 花
美しく咲き誇る花
ひっそりと かくれるように咲く花
どんな花にも 物言わぬ彩りがある。

花 花 花 
抱えきれないほどの花束
大事そうにそっと抱く一輪の花
私がほしいのは
たった一輪の その花です。

shizuka全集
あなた
貴方の事を静かに語る
その方の心に触れる中で
話した事もない
貴方の人柄そのものが
写し絵の様に繊細に描かれていく

水面の静けさのように
ひたすら平静を保ち
ヒラリ落ちてきた花びらを
柔らかく包み込む

小石が転がり込めば
小波を立てるけれど
穏やかに時を流し
そっと花びらを包む

今 迷い散った花びらの私を
貴方のように優しく包み込む
微かな花の香りを届け続けたい
貴方を想う その方の為に



投稿者 向日葵

 今日は母の日、貴方を想う気持ちを込めて向日葵さんからの初投稿です。
恋歌
さまざまに 人の心の流れをば
身に 受けしみて 苦しみの
いばらの道に 安らぎを
求めて ひとり 夢路ゆく。

淋しさが つねと心に決めおきて
ひとの情けに 胸の熱きは。

人想う 心はいつか傷つきて
ながの月日に 閉ざされし
君の みむねに 抱かれて
熱き血潮は いかにせんとて。

いかにせんとて なし難き
君を想うる我が心
秘めやかに 涙して。

いつはてるともなき 想いをば
荒々しき波に 叫びおり
むなしさのみの 打ち返りてを
思いえがきて 砂に涙す。

あられもなきに 狂おしく
うちに秘めしも やるせなき
幾年めぐりて 花ひらかん。


瞳とじ 胸たかなりて唇を
 熱き血潮に重ねつつ。

 
遠くにありし夢の まばたくを
追い求めんと欲すれば
たちまち夢の 消えうせし
愚かなりき我が身 絶ち切らんと思えども
この世にありし 我がことを
誰が心に 残りしか
如何に思いて生きとしを
知る人ぞなくば 悲しくて。


瞳とじ 胸に手をおき横たふる
       過ぎし宴の 恋しさに。


幾重にも 想い出ずりて年月の
流れに 我が身は老いゆきし
数える夢の かさなりて。

shizuka全集
 
みんな みんな寄っといで
 19日は老人の日ですね。そう言えば以前shizukaさんからこんな詩を送ってくれていましたね。

みんな みんな寄っといで
ママゴトするもの よっといで
はなちゃん さっちゃん よっといで。
赤いべべ着て よっといで。

かくれんぼするもの よっといで
ジャンケンポイのアイコデショ。
むかしのぼんた 太郎ちゃん次郎ちゃん
もういいかい? まーだだよ。 みーつけた。
見つけた 花ちゃん杖ついて
入れ歯なくして 泣いていた。
  
                                           

みんな みんな寄っといで
仲良くおテテつないで輪をかいた
太郎ちゃん、次郎ちゃん、はなちゃん、さっちゃん
仲良くみんなでアッハッハ。
笑ったお顔が むかしのまんま!。

shizuka大全集


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