舞台 SAMURAI7 感想 (後編)

■前説再び

前半と同じく、緞帳の前にあらわれる森山さん。
前半は軍服のような衣装なんですが、今回はヒョーゴの衣装のまま。
でも口調は森山さん。なんか不思議な感じです。

森山さん「ゴロベエが、死んじゃいましたね」

  やめて事実を言葉で確n(以下略)

後半でも再び、観客参加の場面があるとのこと。

 (またしても)開始10分くらい。
  テッサイの「御天主様(おんあまぬしさま)!!」に続いて、万歳三唱。
  さらに開始25分くらいで、
  ウキョウの「みんな、これでいいかな?」という台詞に続いて
  「キャー!」とか「ウキョウ様ー!!」という、とにかく黄色い声援。

ちなみに後者は、ヒョーゴが「今です!」と煽ってくれるらしい(笑)。
森山さん「わたくし、ここだけ森山栄治に戻っていいと言われましたので!(笑)」

テッサイまで緞帳前にあらわれて、声援に照れつつもリハーサル。

森山さん「それでは、私がヒョーゴに変身したら、後半の開始です!!」

「へーん、しん!!」という掛け声とポーズとともに、幕が開きます。


■牢屋

後半開始は、捕らえられたカンベエのいる牢屋のシーンから。
拘束されたカンベエを左右から見下ろすヒョーゴとテッサイ。

ヒョーゴ「そのほう、カンナ村の村人を扇動し、天主様を害しようとした事に相違ないか」

  いきなりヒョーゴの台詞から始まるのがすごい。
  ちなみに牢屋の演出は、脱出シーンの列車で使われた足場。
  照明と芝居で牢屋に見せるのは舞台の醍醐味ですね。

牢にやってくるキララ。
ヒョーゴ「最期に一目会わせてやろうというウキョウ様のご温情だ」

ノブセリの裏で糸を引いていたのは都。
それを支配しているのが、「天主様(あまぬしさま)」と呼ばれる者。
天主は、かつて戦乱を終わらせ、世を平和に戻した救世主的存在。

天主の子を産めと命じられたキララ。
しかし、そんな事を承諾できるわけもなく。

スキをついて見張りを倒すカンベエ。
拘束していた縄は、敢えて見張りの刀を受ける事で外します。

カンベエ「リキチは女房を助けると言った。わしも諦めるわけにはいかぬ」

カンベエはキララとともに牢を脱出します。

  なんかもう何やってもかっこいいんだよなカンベエ様…。


■天主(アマヌシ)の間

舞台中心に座るウキョウ。
その周囲を取り囲む、都の貴族と思われる烏帽子の人々。

  背景スクリーンにはSF調のコンピュータ画面のような映像。
  黒字にグリーンの文字の羅列で分かりやすく言うとマトリックス。

そこで調べられた遺伝子情報等の適合により、ウキョウは天主の第49番目の
複製であると判明。
天主の世継ぎとなる者は、素性を隠し、商人に育てさせ世間を学ばせるという
意向である模様。

ウキョウ「みんな見てごらんよ、これが世界だよ。
     僕らはもっと大きな共同体の一員であるべきなんだ」

  ここ、だいぶ台詞を端折ってしまいましたが(汗)、補足しますと、現天主は戦争を終わらせた
  立役者ではあるが、その後、百姓との身分社会・恨み合う社会を作ってしまった。
  ウキョウとしては、敵は作らないに越したことはない、そして今で言うグローバルな視点で
  モノを考えるべきだ…とかそういう。 えーと難しくて説明しきれない(汗)。
  解釈に齟齬があったらごめんなさい。

ここで、現天主がスクリーンに映し出されますが、役者さんではなくアニメーション映像。
生きたままのホルマリン漬けみたいな、言ってしまうと、『生きている』というより
『生かされている』感じがしました。天主という身分も形だけ、みたいな…。

そこに牢を脱出したカンベエとキララが、サナエを探すために乗り込んできます。

ウキョウ「彼らの狙いはアマヌシ様だよ!アマヌシ様をお守りするんだ!!」

ウキョウの声でカンベエらを取り囲む兵士たち。

カンベエ「我らはサナエ殿を助けに来ただけだ。サナエ殿を出してもらおう」

すると、兵士の背後から白い衣装の女性が。彼女がサナエさんですが。

サナエ「(兵士達に)お下がりなさい」
兵士「しかし、御方様……!」
サナエ「下がれと言うのが分からぬか!!」

兵士を一蹴するサナエ。 彼女はなんと、現アマヌシの妻となっていました。
しかも、彼女はアマヌシを愛おしそうに庇います。

サナエ「アマヌシ様を傷つけてはなりませぬ。アマヌシ様は、たった一人で戦を終わらせ、
    たった一人で世界を維持させ続ける、可哀相なお方なのです」

  ここまできてこの展開!!
  じゃあ悪いのは誰なのさと思っていたところ。

ウキョウ「そんなに可哀想なら、僕がラクにしてあげるよ」

  アマヌシの生命維持装置のスイッチを切ってしまうウキョウ。
  警報音が鳴り響き、アマヌシの姿が掻き消えていきます。
  サナエさん絶叫。
  この人どんだけアマヌシにほだされたんだろう…。

ウキョウ「カンベエ君達にはもうひと働きしてもらうよ?
     ……大変だ!アマヌシ様が死んだぞ!!サムライがアマヌシ様を殺したんだ!!」

アマヌシ殺しの罪をカンベエ達になすりつけて丸く治めようとするウキョウ。
その声に集まってきた兵士達が、数の利でカンベエ達を捕らえてしまいます。

現アマヌシが死んだことによって、次のアマヌシへと即位するウキョウ。

  即位シーンは、ウキョウの衣装の上から上着をかけてもらうことで表現。
  ここでウキョウ様の衣装に、袖は通さず肩からかけるだけの上着がデフォルトになります。

テッサイ「御、アマヌシ様ー!!」

ここで、前説のコール。客席が全員で万歳三唱。手振りもついてますよ。

ウキョウ「……よいねえ、まるで練習したみたいだ」

  (笑)。 さすがウキョウ様察しがよろしゅうございます。
  ていうか、ここで、ただのSE(効果音)で民衆の歓声を表現するのではなく、
  ナマ声援を客席にさせたんだという演出に気づきました。
  我々は民衆役としてこの舞台に参加したのですね!! おもしろ!!(゜∀゜)

民衆までもがウキョウの傘下に入ってしまい、
カンベエ絶体絶命かと思われたその時!!

  何が起こったか最初分からなかったんですよね……。
  だってキャストが客席から出てきたんですもの……。 なんですとーー!?

駆けつける、カツシロウ・キクチヨ・ヘイハチ・シチロージ・キュウゾウ。

  (多分)1階席と2階席の間にある4つの入口それぞれから4人が登場。
  コマ劇場に花道は無いので、ダイレクトに通路を通って舞台上へ。
  うわあああ通路側の人、いいなあ…。
  私は席順の関係で、昼の部のときにヘイハチの通路が一番近かったですが、
  夜と千秋楽は入口より上の席だったので。むしろ全体は把握しやすかったですが。
  この「客席から登場」演出はサプライズとして嬉しいですね。
  ちなみにキュウゾウは客席からではなく、舞台の背後から現れました。
  マサファンの友人が夜の部前に「今度は舞台をガン見しとく」と言ってました。

ここで大乱闘になってしまうのかと思いきや、

ウキョウ「……やーめた!!」

突然のウキョウの終戦宣言。あっけにとられる一同。

  ホントにもう「え?」と思うようなあっけない言い方が神。

ウキョウ「どうしたの?みんな好きにしていいって言ってるの。
     前のアマヌシ様が連れてきていた女達もみーんな開放するよ!
     僕は、争いなどない世界をつくるよ。もう誰も虐げられることなどない世界を。」

開放すると言われ、城内の女達はすがるようにしてウキョウに感謝を述べて、元いた場所へ帰っていきます。

ウキョウ「……みんな、これでいいよね?」
ヒョーゴ(と書いてここだけ森山栄治とルビ)「今です!!」

客席「キャーー!!」「ウキョウ様ーー!!」

  客席から乱れ飛ぶウキョウ様コールと黄色い声援。 観客は本気です(笑)。
  その間中、客席を煽りまくるヒョーゴとテッサイ。 彼らもきっと本気です。
  ついでに、歓声が静まった頃にウキョウ様一言、
  ウキョウ『今参加しなかった人、顔覚えたからねー』
  細かい!! (笑)

ウキョウ「カンベエ君たちは、女達を助けに来ただけなんだから。特別に恩赦を与えるよ。
     このまま無罪放免だよ。罪には問わない。
     ……ただし、キララ君は一緒に来てもらうけど」

たとえ女達を助け出しても、無罪放免と言われても、キララを残して帰ることなど出来ない。
身構えるサムライたち。

ウキョウ「従った方がいいと思うよ? だって僕には、カンナ村を一瞬で滅ぼすことだって出来る」

ウキョウの背後にあらわれる、蓄電筒(ちくでんとう)と呼ばれる装置。

  装置は上から降りてきて、幾何学模様のようなフォルム全体が強い光を放ちます。
  直視し続けると真面目に目をヤラれそうなくらいの、ジリジリバチバチ言うような光でした。

蓄電筒に蓄えられた膨大なエネルギー。
ウキョウの言葉を借りれば、そこには『世界を3度焼き尽くしてもなお余りあるエネルギー』らしい。
それによって起動し始める、膨大な数のキカイ仕掛けのサムライ兵(以下『サムライ兵』と表記)。

  コマ劇場の床にある円形装置の中心にウキョウ達がいて、外円がせり上がってキカイのサムライ兵があらわれます。
  分かりやすく言うと、量産型のロボットです。
  サムライ兵は、全員ウキョウを護るように外を向いて、西洋鎧の置物のように剣を構えてピクリとも動きません。
  ウキョウの命令ひとつで初めて動き始めるような。
  メインキャストに目が行きがちですが、このサムライ兵を演じてる人達もすごかったです。

キララ「おやめください!!」
ウキョウにすがるキララ。
ウキョウ「……じゃあ、キララ君に聞いてみようかな? 僕は……誰?」
キララ「……(言いづらそうな声で)御アマヌシ様です」
ウキョウ「聞こえないなあ」
キララ「……(ふりしぼって)御アマヌシ様です!」
ウキョウ「もう一回!!」
キララ「(捨て鉢のように)御アマヌシ様です!!」
ウキョウ「良い!!……良いねえ…」

  ここ、文字だけでは伝えづらいんですが、ニュアンスがモノを言うシーンで。
  キララ嬢が、一番屈したくない相手に、従わざるを得なかった葛藤というか。
  S過ぎるウキョウ様が神。こっちは逆に、とうとう従わせることが出来た相手に満足げ。

そうして、サムライ兵に護られながらキララを連れて行くウキョウ。
サムライの中で最初に動いたのはカツシロウ。 去っていくウキョウ達を追おうとすると、

ウキョウ「君も一緒に来ていいよ? 本当に仕えるべき相手が誰なのか分かったのなら……待ってるよ」

ウキョウたちはフェードアウト。 その場に立ち尽くすサムライ達。

カツシロウ「どうして追わないんですか!!」
カンベエ「退かねばならぬ戦もある」

カンベエ達も、臆病風で追わないわけではなく。
カンナ村を標的にされ、ありえない数のサムライ兵を見せつけられ。
しかし、カツシロウは若さゆえに感情が先行してしまい、

カツシロウ「……私は、師事するお方を間違えた!!」
見損なったと言わんばかりに吐き捨てて、キララを追うカツシロウ。

  カツシロウの若さとかね……要素を考えれば、分からなくもない行動なんだけど。

  やばいカツシロウの株がすごい勢いで下がっていく……!ちょ、待……!!(汗)

ここで暗転。


■サムライの陣営

ひとまず、コマチやリキチたちのいるところへ戻ってきたサムライたち。
一度は退いたものの、このまま手をこまねいている訳にもいかない。
再度、陣形を立て直し、ウキョウの元へ乗り込む覚悟を決めるカンベエたち。

ところが、サムライ達と一緒に、リキチまで戦地に赴くと言い出します。
リキチの傍には、前アマヌシを殺されて放心したままのサナエの姿も。

リキチ「おらも連れてってくれ! おら、サナエの仇を討つだ!!」
キクチヨ「馬鹿言うんじゃねえ、護ってやれるかどうかも分からないところにてめえなんぞ連れて行けるかよ」
突き飛ばすようにしてリキチを止めたのはキクチヨ。
それでもリキチはひるまない。

リキチ「待ってくれ、キクチヨ様!あんた、その機械の体どこで手に入れただ!!?」
技師・マサムネ「そりゃあ俺様のところよ」
リキチ「なら、おらにも機械の体をくれ! おらは絶対サナエの仇を討つんだ!!」

その瞬間、キレるキクチヨ。 リキチの胸ぐらを掴むようにして

キクチヨ「てめえ、機械の体ァ手に入れて、その後どうするつもりだ!!?
     こんな体になっちまったらなあ!もう元の百姓なんかにゃ戻れねえんだぞ!!
     ……こんな体、戦がなきゃ、クソの役にも立たねえんだ!!」
リキチ「あ、後のことなんか知るか!!」
キクチヨ「てめえ、女房どうする気だ!? すべて終わった時に生身で抱きしめてやる事も出来ねえだろうが!!
     女房だって、知らねえ場所に、たった一人で放り込まれて!寂しかったんじゃねえのかよ!!」

号泣するリキチ。
リキチ「サナエ!!……おら、おら、お前がいりゃ、なんもいらねえ!!」
リキチの言葉に、うっすら反応するサナエさん。

再び、その場を後にしようとするカンベエ達。
ところが、次にキクチヨを引き止めたのは、コマチだった。

コマチ「(キクチヨの腹をがつんと叩いて)……おっちゃま、さびしいですか?」
キクチヨ「なんだと?」
コマチ「おっちゃま、さびしいですか?」

  コマチは、キクチヨの台詞から彼の本心を察したようです。
  ここ、思い出せる限り台詞フル掲載します。 読め! そして泣け! または萌えろ!!(え)
  最初に言っておく!! コマチとキクチヨの身長差は40センチだ!!(公式ブログより)

キクチヨ「何言ってやがる、俺様はなーんにも寂しかねぇぜ?」
コマチ「……おっちゃま、おらが大きくなったら、おらのムコ(婿)になるです!!」

キクチヨの腹に抱きつくコマチ。

キクチヨ「なんだ?コマチ坊、おめえ、機械の俺様を婿にもらってくれるのか?」
コマチ「はいです!おら、おっちゃまのこと、だーい好きです!!」
キクチヨ「そうかあ!!(コマチを肩辺りまで抱き上げて)よーし、俺様は必ず戻ってきて、
     おめえの婿になってやるからな!!」

コマチを降ろして、撫でたり別れを惜しむキクチヨたち。

  最初に言っておく!! 死にフラグとか言うな!!

それを見ていたキュウゾウがぽつりと呟く。

キュウゾウ「人とは、いいものだな。……何度でもやり直し、その度に強くなれる」

  なんてオイシイ台詞!! かっこいいぜ中河内雅貴!!(何故フルネーム)
  真面目な話、キュウゾウに人間味が出てきたのかなあと。

そうして、5人のサムライは再びウキョウの待つ都へ向かいます。


■最終決戦へ

機械のサムライ兵達に剣の稽古をつけるカツシロウ。

  この立ち位置が、皮肉なことにカンナ村の百姓に稽古をつけたのと同じ構図なのですわ!
  悩んで恋して迷ってる真っ最中の若者・カツシロウが今、全力で間違った方向に向かっています。
  そこの若者、止まりなさーい。(拡声器で)

キララ「……本当に、カンベエ様たちと戦うおつもりですか」

キララにとっては、カツシロウもまた、力になると約束してくれた人であり、
サムライ達同士の争いなど、キララにとってはまったく望まないことであり。

カツシロウ「真に仕えるべき者に仕えるのがサムライだ。
     (キララに詰め寄って)大丈夫だ。私を信じろ!!」
キララ「(カツシロウを振り切って)どうやって信じろというのですか!!」

  まったくですよ。ああ若い。もどかしすぎる。


一方、都を動かす動力炉へ乗り込むカンベエたち。
ここはかつて『天守閣』と呼ばれていたという。
侵入者に対し、駆けつけてくるカツシロウとサムライ兵たち。
「ここは私が引き受けましょう」とカンベエたちを先に進ませたのはヘイハチだった。

ヘイハチ「カツシロウ君。やれやれ、少し見ない間にすさんだ顔つきになりましたね」

  裏切りを何より許せないと言っていたヘイハチ。
  声は穏やかであきれ気味な口調でしたが、その真意はもうすぐ語られます。

切り結ぶカツシロウとヘイハチ。
しかし、剣の腕はヘイハチのほうが上であり、苦戦するカツシロウ。
腕だけでなく、カツシロウにはやはり迷いがたくさん残っている様子。

ヘイハチ「本気で袂(たもと)を別ったと言うなら、私を斬りなさい。
     私は敵です。……斬った者の命を背負う覚悟がある者のことをサムライというんです」

  少し台詞が違うかもしれませんが、教え諭す内容でした。
  自分は敵だと言いながら。 ヘイハチかっこいいぜ!!

自分の剣で、踏み出すことのできないカツシロウ。
自棄になったような様子で、周囲を囲む機械のサムライ兵をけしかけます。
カツシロウ「……かかれ!!」
ヘイハチ「(溜め息混じりに)あなたの覚悟はその程度ですか」

  カツシロウも、キツかったんだと思います。
  本当は袂を別ちたくなどなかったんだと思います。
  仲間に剣など向けたくなかったんだと思います。
  自分の中の正義と、カンベエ達の生き方が異なっていて葛藤したんだと思います。
  分かります。 何もかも若さゆえ、正義感ゆえなんだと。

  株は下がり続けてるけどな。(ひどい)

サムライ兵が束になろうとも、ひけを取らないヘイハチ。
しかし、あらわれたテッサイが命じ、取り囲むようにヘイハチに向けられる銃口。

カツシロウ「やめろォォォッ!!」

サムライ兵は、命じられたことだけを非情にも実行し続けます。
銃弾の雨がヘイハチを襲います。
それでもなお、一人、また一人とサムライ兵を倒し続けるヘイハチ。

彼の口から少しずつ語られる、彼自身の過去。

裏切りを人一倍嫌うヘイハチ。
彼は、かつての大戦のとき、仲間とともに工作兵としてこの天守閣に乗り込んできていた。
そこで、彼は自身が助からんがために、仲間を見捨て、裏切ったのだという。
仲間達は、最後までヘイハチを信じ、万歳を、ヘイハチの名前を叫びながら散っていったという。

  このヘイハチの過去シーン。
  仲間役の人が数人出てきて、スローモーションのように演じられるんですが、
  ちょっとBGMが勝ち過ぎていて、3公演観ましたけどイマイチ全部把握しきれなくて残念。

ヘイハチ「カツシロウ君よく聞きなさい。
     未熟なことは恥ではありません。 学ぼうとしないことが恥なんです!!」

  痛ァァァァア!! なんて心に突き刺さる台詞!! 考えたの誰!?
  ……ありがとうございました。 一番心に残った台詞かも知れない…。

そうして、都の動力部を破壊するも、絶命してしまうヘイハチ。
カツシロウの叫びがこだまします。

暗転。


舞台はキュウゾウと剣を交わすヒョーゴの姿を映します。

ヒョーゴ「変わったな、キュウゾウ」
キュウゾウ「俺は昔となにも変わらない。 ただ、仲間という存在を知った」

  伝説となった(と信じている)キュウゾウの回転剣舞はこの辺りだったかもしれません。
  (ちょっと記憶が曖昧です) ていうかホントに綺麗に良く動くこの人。
  もちろんヒョーゴも十分にいい殺陣を見せてくれましたが、アクション一等賞は
  間違いなくキュウゾウだと思う。 ダンススキルってすごいですね。

駆けつけてきたのはテッサイたち。
遅れてカツシロウもあらわれます。
ヒョーゴとキュウゾウを銃を手に取り囲むサムライ兵たち。
ヒョーゴの首をとり、盾にとるキュウゾウ。

ヒョーゴ「(サムライ兵に)やめろ!撃つな!!」

しかし、テッサイの合図によって容赦なく火を噴く銃口。
ヒョーゴもろともに被弾し、右腕をやられるキュウゾウ。
倒れ、よろめきながら立ち上がりテッサイに吼えます。

キュウゾウ「貴様……仲間ごと撃つか!!」

テッサイには、仲間だから撃てない、などという意識はなかった。

  アニメとは違う展開らしいですねここのシーン。(伝聞)
  舞台では主役のサムライというか、人間味の出てきたキュウゾウを引き立てるための
  悪役お膳立てだったのだろうかテッサイ。

テッサイ「(カツシロウを前に押し出し)お前の手でとどめを刺せ」

  テッサイがS過ぎる件。

カツシロウにそんな事が出来る筈もなく。
ただ震え、立ち尽くすしか出来ないカツシロウ。
「つまらん」と、カツシロウをも撃とうとするテッサイ。

カツシロウを庇ってテッサイの銃弾を受け、倒れ伏すキュウゾウ。

カツシロウ「キュウゾウ殿!!」

そのままテッサイに挑むカツシロウだが、剣を折られ、その場に再び倒されてしまう。
剣を振り上げ、テッサイがカツシロウにとどめを刺そうとしたその時。

倒れていた筈のキュウゾウが再び起き上がり、渾身の力でテッサイを背後から貫きます。

  前から、カツシロウ・テッサイ・キュウゾウの並びになっています。
  一直線ではないですが、微妙にナナメにずれて、キュウゾウまで見える構図。
  背後から刀を振り下ろそうとしたテッサイの背中を、起き上がったキュウゾウが
  さらに背後から貫く形。

キュウゾウ「小僧、お前は何のために剣を振るう!
      振るう者次第で、剣は、強くも弱くもなる!!」

二刀流だったキュウゾウが、片腕しか使えなくなってもなお剣を振るい続け、
襲い来るサムライ兵たちを斬り捨ててゆきます。

  なんという萌え!!(真面目なシーンで腐る私)
  いやちゃんと片腕はだらんと垂れ下がったままの殺陣が本当に秀逸。
  かっこいいよキュウゾウ!!

しかし、次々と襲い来る数の利には勝てず、取り囲むようにして一斉に貫かれるキュウゾウ。
倒れたキュウゾウを助け起こすカツシロウ。

キュウゾウ「……カンベエに…伝えろ……。カンナ村で、待つと……!!」

カツシロウの腕の中で動かなくなるキュウゾウ。
絶叫するカツシロウ。

そこにあらわれるカンベエ・キクチヨ・シチロージ。

カンベエ「これは……」
カツシロウ「……私が……殺しました……」

手を下していなくとも、自分のために、ヘイハチもキュウゾウも命を落としたも同然だ。

  ゴロベエもヘイハチも、舞台の奥へ退場する形での絶命シーンでしたが、
  キュウゾウは舞台中央で退場しないまま絶命する構図。
  アクションシーンお疲れ様と言いますか、昼の部に観た前の方の席だと、
  仰向けに倒れたキュウゾウの胸がしっかり上下してるのが見えました……ごめんなさい(汗)。
  ていうか、千秋楽で『私はもう噛まない!』と宣言していたカツシロウ君の言動に
  始終ハラハラしていたのですが、よりにもよって、キュウゾウ抱きかかえたシーンで
  噛んじゃいました
……残念!! でもここは、嗚咽交じりの台詞ということでフォロー可能。

カツシロウ「仇を討たないのですか!! どうして私を殺さないのですか!!」
カンベエ「お前が二人を殺したと言うのなら、二人の命を背負って生きてみせろ!!」
カツシロウ「……先生!!」

ここで、カツシロウの目が覚めます。

  ようやく下げ止まる株価。
  カンベエ様が大きすぎる。そりゃー勝てないわカツシロウ君。
  キララの見る目があり過ぎた。

暗転。

  暗転してる間の、人の動きまで見ようとして目をこらしてガン見してたんですが、
  舞台ってどうしてなかなか上手く出来てる。見えやしねえ(泣)。
  (不思議なことに、舞台の上だと見えるんだよね…)


■最後の敵

ウキョウ「どうしてカンベエ君たちを止められないのさ!!」

乗り込み、近づいてくるサムライ達に苛立つウキョウ様。
その背後で、不安げな表情のキララ。

ウキョウ「……そうだ、このまま都をカンナ村に落として、新しい都を作り直そう!!
     今度はもっと住み心地のいいやつをさ!! 大丈夫、機械のサムライ達が護ってくれるよ!!」
キララ「なんという事を言うのです……!!」
ウキョウ「そうかな? 僕のやっていることは君がやろうとした事と同じだよ?」

自分達の望みだけを考えて、サムライを雇い、ノブセリを皆殺しにしようとしたカンナ村の人々。
その中心にいたのは、キララ。
「違う」と言葉では否定しながらも、心ではその通りだと考えてしまうキララ。

そこに辿り着いたカンベエ・キクチヨ・シチロージ・そしてカツシロウ。
中心にいたウキョウを四方から取り囲む。
どちらに逃げようとしても退路を断たれてしまうウキョウ。

ウキョウ「本気なの?僕を殺したら、君達は一生逆賊だよ!?」
カンベエ「かまわん!!」
各々の武器を構え、一歩、また一歩と輪を狭めていくカンベエ達。

ウキョウ「やめてェェエエエッッ!!」

絶叫、うずくまってしまうウキョウ。

  会場全体が静まり返るほどの絶叫でした。 なんかもう言葉にならない。すごすぎる。
  しかもこの後の台詞の抑揚がたまらない。人がキレる全行程を見た。

ややあって、そのままくつくつと笑い出すウキョウ。

ウキョウ「ズルイよね、君達は……。アマヌシに、すべての罪をなすりつけようとしている。
     先の大戦だって、君達サムライが始めた事なのに!! 本当のことを言ってやろうか!!」

すると、

キララ「……哀しい、人ですね……」
ウキョウ「なんだって……?」
キララ「カンベエ様は、この人達は、あなたに罪・咎をなすりつけようとはしていません」

すべてを見ていた者は、知っている。
けれど、ウキョウの言い分にもまた、考えさせられるところがあり。

ウキョウ「君は、サムライの言うことを信じるんだね」
キララ「私は、女です。……女は、サムライを信じ、サムライの帰りを待つのです」

  ここの台詞、メモも途切れ途切れですみません。
  キララの台詞がよく抜けてるな私の頭。キーパーソンなのに(汗)。

キレるウキョウ。
蓄電筒のエネルギーを利用し、すべてのサムライ兵を起動させてしまう。
さらに、このまま都をカンナ村目掛けて落とすように起動させる。

シチロージが、キクチヨが、ウキョウを追うようにカンベエ達を先に行かせます。
キララ殿はお前が護れと、カツシロウに託すカンベエ。

行く手を阻むサムライ兵を、カンベエとカツシロウが食い止め、最後にウキョウを追ったのはキララ。

キララ「ウキョウ――――!!」

ここで一度、舞台上のすべての動きが止まります。

  構図説明。
  先ほどと同じように、中心(前)にウキョウ、その奥に追ってきたキララ。
  この構図になった瞬間に絶叫。
  カンベエたちは、四方でそれぞれにサムライ兵と殺陣を行いますが、
  この殺陣はスローモーション。少しずつドライアイス(だと思う)の煙が足元を埋め尽くしていきます。
  スポットは中心のウキョウとキララに当たり、カンベエたちは薄暗がりの中での動き。

キララ「……見えますか? これが、戦です」

  台詞があるのはキララとウキョウだけで、カンベエたちはずっとスローモーションの殺陣。
  という構図になると、もう漫画の1シーンを見ているようでして。
  絵でお見せ出来ないのがまことに悔やまれるので頑張って想像力で補ってください。

落ちていた剣を手に取り、ウキョウに向かって構えるキララ。

キララ「あなたに聞きます。……あなたの名は?」
キララの問いに、ウキョウはとても寂しそうに、

ウキョウ「名前なんて無い。……僕はアマヌシの御複製、49番目のアマヌシだよ」
キララ「……ならば、私はあなたを斬らねばなりません」

キララの手にした剣が、ウキョウを背中から刺す。
(この辺りで、カンベエ達の動きがストップしたと思います)
ウキョウは黙って振り返り、刀身を握りながらゆっくりと振り返ります。
そうしてその刀身を、そのまま自らの胸に正面から立てる。

  ここでウキョウとキララが横並びになった構図になります。
  前から刺し貫いているシーンを、客席は真横から見る形。

ウキョウ「……もし僕が、複製じゃなかったら……、いや、……もしも、人間だったら、
     君は、僕のことを好きになってくれたのかな……?」
ひどく穏やかに、優しい声で語りかけるウキョウ。
キララ「……ええ、……きっと……!」

敵などではなかったら。お互いに、同じ立場だったのなら。

  ウキョウ様ァァァアアア!!(滂沱)
  ちょっと待って、感動というか萌えが止まらないよこんなシーンで私ったら鬼畜生!?
  ていうか萌えるだろこれは!! ダメです私もうダメです!!
  思い出して欲しい、山崎銀之丞さんの芝居もものすごく素晴らしいのですが、
  それに加えてこの人の声は矢尾さんに激似!!(当社比) もうだめだー。

キララ「あなたの罪・咎を、すべて私が背負います!!
    それが、私があなたに出来る、たったひとつの祈りなのです!!」

刺し貫いた刃を両の腕で横薙ぎに、ウキョウを斬り捨てるキララ。

  キララの剣の使い方(動きとか止まるポーズ)が、殺陣のように凛々しかったのが印象的。
  だからこの辺は映像を観てくださいと!!

ウキョウ「良いねえ……、綺麗だよ……今までの、どんな顔よりも、綺麗だ……」

ウキョウは倒れ、動かなくなった。
しかし、動き始めた蓄電筒による都の暴走は止まらない。

脱出方法と軌道をカンナ村から逸らせる手段を講じなければならなくなったカンベエ達。
歴戦をくぐり抜けたカンベエ達でも、すぐにその方法が見つかる筈も無く。

キクチヨ「冗談じゃねえぞおい!!」

業を煮やしたキクチヨが、都を動かしている歯車をなんとしてでもずらしてやると言い出します。

キクチヨ「(キララに)おう娘っこ!コマチ坊に言っとけ。お前が大きくなるの待ってたら、
     俺様のこの体が錆びついちまうってな!!」

歯車の場所に駆け出すキクチヨ。
カンベエ・シチロージもここに残り、必ず衝突を食い止めてみせるという。
カツシロウにキララを託すカンベエ。

カンベエ「お前達は必ず脱出しろ」
キララ「私も共に残ります!!」

  クライマックスのシリアスシーンで大変恐縮ですが、多分客席の何割かが、
  心のどこかで『カツシロウ大失恋決定』とツッコんだと思う……。
  なんという振られシチュエーション。

カンベエ「……いい加減にせぬか!!」
すがるキララを振り払い、キララの手を引いて脱出に向かうカツシロウ。

  クライマックスのシリアスシーンで大変(以下略)、
  ごめんなさいなんか泣けてきた……(カツシロウが不憫な意味で)。

暗転。


■おっちゃま

キクチヨが巨大な歯車を止めようとするシーン。

  舞台装置は、列車にも使われた回転部分の外円が再びせり上がり、歯車に見立てられています。
  この装置を、キクチヨは回転と逆方向に押し戻そうとする形。
  舞台中心にキクチヨが立ちますが、舞台の端にはコマチの姿(スポットライト)。
  ちなみに、以下も出来る限り台詞を思い出します。 泣け!とりあえず泣け!!

コマチ「おっちゃまーーーー!!」

キクチヨ「コマチ坊!心配すんな、必ず俺様が何とかしてやっからよぉ!!」

  このシーン、二人が直接会話をしている訳ではなく。
  キクチヨはおそらく一人芝居のように喋っている、というか途中までモノローグ部分を
  台詞で言ってる…と解釈してもいいと思います。
  コマチは、カンナ村で上空に起こる異変を見守りながら、あの場にキクチヨがいると
  信じて叫んでいるのかと。 自分なりの構成解釈。

キクチヨ「そんで、戻ったら一緒に米を作るぞ!!
     春には種を撒いて、夏には草取りだ! 秋になったら稲刈りだなぁ!!
     まかせとけ、俺様は稲刈りが一番得意なんだ!! ……だがよ、こんな体だ、
     みんなに迷惑もかけちまうかもしれねえが、そん時ぁ勘弁してくれよな!!」

  時折、コマチの「おっちゃまーーー!!」という叫びが入ります。せつない。

懸命に歯車を押すキクチヨだが、動力の要となる歯車は、いくらキクチヨの怪力をもってしても
軌道を変える事は難しく。

キクチヨ「……ちきしょう、死にたかねえよ!! 俺は、本当は百姓がしてえんだ!!
     コマチ坊! 本当は俺も、お前のことが大好きだァアアア!!」

  おっちゃまーーーーー!!多分客席が心の中で絶叫
  このシーンでキクチヨこと住谷君の株はものすごい上がったと思う。
  平均株価ハンパねえ。 もう役者本業で頑張って行けばいいのに。

歯車の回転もろともに巻き込まれていくキクチヨ。
さらに、カンベエとシチロージによって都の暴走は食い止められ、カンナ村は助かった。
村に戻ったキララにすがって泣きじゃくるコマチ。

  キクチヨは、回転舞台に乗り、そのまま回転に任せて退場。
  ライトの当たっている中央から、照らされていない舞台端へ消えていく構成。
  カンベエ様とシチロージは、いつの間にか歯車よりもせり上がっていた回転部分の中心に立ち、
  剣を振り下ろす。 ここで動力のメイン装置を破壊した表現、なのかな?
  ライトの具合でハッキリ分からなかったのが残念……。


■エピローグ

田植えの時期となり、村人総出で畑仕事に精を出すカンナ村の人々。
輪の中にはキララとコマチの姿も見られます。

  田植えのシーンが、歌とダンスで表現されていて、ミュージカルのようでした。
  平和な世界に戻ったという効果も見られます。
  冒頭の逃げ惑うシーンとは天と地の差です。

その村人を見守るカンベエとシチロージ。(舞台上手端)
階段上からカツシロウがやってきて、カンベエのもとへ。
ここで、カンベエが自らの剣を腰から抜いて、カツシロウに渡します。
カツシロウはそれを受け取り、カンベエ達に別れを告げて去ります。

  去るシーンは、退場するのではなく、下手側の階段へ。
  階段の真ん中辺りで振り返って動きを止めます。

後ろ姿を見送ったカンベエたち。
シチロージ「あいつ……サムライの顔になりましたね」
カンベエ「……さあ、それはこれから分かることだ」

  この別れの挨拶のところで、夜の部、カツシロウ君がうっかり噛みました。
  そしたらシチロージの台詞が、
  シチロージ「あいつ……噛んでましたね」
  こんなシーンで客席大爆笑。「でも、サムライの顔になりましたね」って
  続けられてもよぉシチロージ!!(笑)
  お陰でカンベエ様の次の台詞までおかしいニュアンスで取られてしまって
  いいのか夜の部。

カンベエ「今回も、負け戦だったな」

  この台詞、実際に事を起こし、成し遂げたのは百姓達だったからということでしょうか。

カンベエ「では、我々も行こう」

村を去ろうとするカンベエとシチロージ。(舞台中央へ)
村人達の中から、

キララ「カンベエ様……、ご武運を」

  ドンと入り始めるメインテーマのBGM。
  階段上の薄暗い足場には、ゴロベエ・ヘイハチ・キュウゾウ・キクチヨの姿。
  (墓標か!そこに墓標が!!/友人感想より納得)
  カツシロウは前述、階段の真ん中辺りへ。
  中央にカンベエ、傍らにシチロージ。
  (カンベエたちのバックに、キララや村人達)
  という構図で幕。

ーー終ーー


◇千秋楽挨拶と、感想まとめ

 司会はやはり、ヒョーゴ役の森山さん。

森山さん『では、まず7人のサムライから一言。年齢の若い順に』

カツシロウ役・篠谷 聖さん
感極まったのか、なかなか言葉が上手く出てきません。
あとでパンフレットだかイケメン系雑誌だかで知ったのですが、この子まだティーン!?若!!
客席から『頑張れー』という声援も。

キュウゾウ役・中河内 雅貴さん
『えー、簡単に言います。コマ劇場に立てて、幸せでした。ありがとうございました!』
綺麗に一礼。カッチリ90度。 なんて一挙手一投足キレのいい動き。
とんでもない千秋楽サプライズをありがとう(笑)。

シチロージ役・載寧 龍二さん
『出来れば再演したいと思っています。皆さんもそれに向けて、出来ることをお願いします(笑)』
署名とかそういう…? こちらもスラッとした長身で裾長の服で槍使いとか、
素晴らしい萌えをありがとうございます。

キクチヨ役・住谷 正樹さん
HG封印して頑張ったって言ってる傍から、コメントの最後に『フォーー!』って入れたよおっちゃま(笑)。
ていうか大変失礼な話ですが、この人にこんなに黄色い声援が飛んだのを初めて見ました…。
私の後ろの席のお嬢さんが、すっごい黄色い声で『おっちゃまーー!!』って言ってた。

ゴロベエ役・高橋 広樹さん
『色々ギャグを入れてきましたが、千秋楽で失敗するとは(苦笑)。でもまあ、自分の使ったギャグで
気に入ったものがあれば、引用しても、いいんよう?(笑)』
この人、テニプリ(アニメ)の菊丸なんですってね……あとハンターのヒソカ。
いやもう私の中ではゴロベエのアニキです。年甲斐も無く声援送りたかったけど、
公式でどう呼ばれてるのか知らなかったのゴロベエ様……。
後ろの子は『ゴロ様ーー!!』って言ってたかな。

ヘイハチ役・きだつよしさん
『えーと……、来年で40になります。(どよめく客席)ヘイハチ役なのに、こんなオジサンで
ごめんなさい!!』
とんでもないことでございます!!私の中でもうヘイハチは貴方です!!
客席も同じ感想だったと思う。アニメとは違うかもしれないけど、舞台のヘイハチは間違いなくこの人!!

カンベエ様、の前に、
ウキョウ役・山崎 銀之丞さん
『今日でこの仮面を脱ぎ捨てて、自分に素直に生きて行こうと思います(笑)』
もうこの人は完全に客席を飲み込んだ。 飛び交うウキョウ様コール。
いい芝居をありがとうございました。

キララ役・水野 絵梨奈さん
こちらもヒロイン張ったけど若い!! もうぽろぽろ泣いちゃって。
『頑張れ』コールと『可愛い』コールが飛び交います。
沢山の先輩の役者さんに支えられてここまで来れました、というような内容。
ちょっともう何ですかこの初々しい若さ。

最後に、
カンベエ役・加藤 雅也さん(座長)
『真面目に、僕が最年長です。 走り回りまくりました。(キャスト・客席から拍手)
チーム・サムライ7は再演を希望しておりますので、その時はよろしくお願いします!!』

ここで一度幕が降りますが、鳴り止まない拍手。
もう一度幕が開きます。 同時に客席がフルでスタンディングオべーション!!

スタンディングオべーションをしたいけど、誰もやらなかったらダメかなあと思っていたら!!
頑張って立ちました!! 膝にコートとバッグと足元に荷物を置いてたのでもたついた挙句に
オペラグラス前の席に落としちゃったけど!!(大迷惑)前の席の人ごめんなさい!!(土下座)

舞台上では仲睦まじく、記念写真を撮るかのように中央に集まるキャストの皆さん。
なんていい舞台だったのだろう。


あと、千秋楽は席が比較的後ろだったので、客席中央最後列の音響担当の人の動きもこっそり見てました。
キクチヨの機械の体で胸ぐらを叩いたりするシーンや、剣の鍔(つば)が鳴る音とか、
キュウゾウのかめはめ波に至るまで(笑)事細かに入れてたのですね。

同じ舞台を3回に渡って観るなど初の体験だったので、ホントに楽しめました。
誘ってくれた友人にひたすら感謝。 いいもの観ました。
ていうか、やっぱり3度じゃ飽き足らないので、DVDが届いたらまた観ると思います。
そんな中毒性のある、たいへん良質な舞台でした。 再演希望!!

参考:DVD 『SAMURAI7』(ゴマブックス)通販ページ

おしまい。