最近、私の家から歩いて1分ぐらいのところに、「メイド喫茶」がオープンしました。
「これはもう、『行け』という神の啓示だろう」
と勝手に解釈して、ここで行かねば一生後悔すると思い、職場の人と2人で仕事が終わってから恐いもの見たさで行ってみました。
店のドアを開けるとほぼ満席で、「あれ?今日は貸し切りかな」とか思ってしまったぐらいでした。
そしたらいきなりメイドさんの1人が、
「ご主人様のお帰りで〜す」
と叫ぶと、他のメイドさんが声をそろえて、
「お帰りなさいませ〜♪」
とか言ってるんです。入店しているのに「お帰り」と言われたので、誰か帰る客がいるのかと一瞬思いましたが、明らかに自分たちに対して言っていたので、結構違和感がありました。まさに at home を地でいってますな。
奥の方にテーブル席が1つだけ空いていて、そこに案内されました。
注文は、実はもうメニューを見る前からあらかじめ決めてありました。
事前に入手した情報によれば、「オムライスを注文すると、ケチャップを使って目の前でお絵かきをしてくれるらしい」ので、最初からオムライス一択でしたが、メイドさんが注文を聞きにきたときには敢えてシロウトを装い(実際シロウトだが…)、
「おすすめは何ですか?」
とか聞いてみました。すると、
「そーおですね〜、オムライスだとケチャップで絵が…」
「じゃそれで。」
みたいな(^^;
いつの日か、慣れてきたら「チャーハソきぼんぬ」とか言ってみたいです。
連れの人も「オムそばめし」を注文。さらにアイスティーを1つずつ注文しました。
まず最初にドリンクが来ました。
ご丁寧なことに、ミルクとシロップを目の前で入れてくれて、更に右に10回転、左に10回転ぐらいかきまぜてくれました。感動したよ。
次にオムライスが来ました。
持ってきたメイドさんが、
「絵のリクエストはございますか?」
と言うので、
「一番の得意技でお願いします。」
と答えたら、ミッフィーに似たうさぎの顔を描いてくれました。まぁ、手馴れてたね。
私はつい調子こいて、
「モナーとかも描けるんですか?」
と聞いてみたら、
「ああ、2ちゃんねるのですね?頑張ればなんとか…」
って言ってました。やっぱ2ちゃんの閲覧は標準装備でしたよ。
となりの連れは、絵のリクエストを聞かれて、
「今までで一番困ったリクエストって、何ですか?」
「ええと、長州小力?」
「じゃそれで。」
するとそのメイドさんは健気にも小力を描き始め、
「まさか小力を2回描くことになるとは…」
とか言ってました。よく似てましたね。
ちなみに味は普通かな。
なお店内は最初想像していたよりも落ち着いた感じで、いかにもなポスターとかは1枚しか貼ってありませんでした。ただ、隅の方に雑記帳が何冊か置いてあって、見てみるとメイドさんごとの雑記帳になっており、そこにお客さんが何かを書き込むと、次回来店したときに何らかの返事がメイドさん直筆で書いてあるという、思わずリピートしちゃいたくなるような、実にすばらしいシステムになってました。
お客さんは30代前半の男性がほとんどでしたが、女性客も2人ぐらいいたかな。その女性は、雑記帳に気合いの入ったイラストを熱心に書いていました。なんか昔のパリオを思い出しましたよ。
どうもたくさん通いつめている人ほど多く会話をしてもらえるっぽかったな。
帰りにはしっかりポイントカードをもらって帰りました。
店を出るときは、
「ご主人様のお出かけで〜す。」
「行ってらっしゃいませ〜♪」
と、むず痒い声をかけてもらいました。
ま〜全体としては、気持ちよく接待してもらえるので、また行ってもいいかな?
常連になってメイドさんと世間話できるようになったら、本気でのめり込めそうです。
やっぱし、世間をにぎわしているだけのインパクトは十分に堪能できました。