最近「ところ天」が珍しいと言われるようになったとか。
「天草って?」と言う人も・・・。
長年作り続けてきた「ところてん」をご紹介します。
一 天草を採る
海岸に行って天草を採ります。
砂浜に打ち上げられているものや、岩についているものがあります。
波の荒い次の日が狙い目。
ゴミと砂がいっぱいついています。
色も茶色。
最近はとってきてもらってます。
二 天草を洗う、干す
採ってきた天草についているゴミを除けます。
ついている若布や藻も洗い流し、天日に干します。
一回ではゴミが落ちきれないので繰り返し洗います。
洗う → 干す を何日も繰り返します。
天気のいい日にざるや涼み台などの、風通しのいいものの上で干します。
干しているときも洗ったときに取れなかったごみを取ります。
(注:風が強い日は乾いた天草が飛んでいってしまうことがあります。)
天草の色が薄い黄色になればOK!
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三 天草をたく
鍋に水と天草を入れてたきます。
水と天草の比率は・・・長年やっているのでカンです。
火は強火!
沸騰したらふたを開けてぐつぐつ炊き込みます。
灰汁が出たらしゃもじで丁寧にとります。
(ポイント:固まる時に表面がきれいになります)
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四 天草をこす
ざるの中に目の細かい布(さらし等)を敷いて、
底の浅い入れ物にの中に天草を流し込みます。
火傷に注意!
表面に泡が立たないようにゆっくり静かに流し込みます。
泡が出来たらおたまですくい取ります。
粘り気があるので時間がかかります。
無理に絞ると天草が出るので注意!
五 固める
常温で固まるので自然に冷まします。
早い時期に触ると表面が破れるのでじっと待ちます。
あら熱がとれたら冷蔵庫で冷やします。
表面を指の腹で押した時弾力があれば出来上がり。
六 切る
容器と上手く離れるようにふちを指で押します。
ところ天突きに入るぐらいの幅に切り分けます。
タッパに水を張り、切ったところ天を入れます。
七 突く
ところ天がスムーズに流れるように、ところ天突きを水で濡らします。
ところ天をところ天突きにいれ突きます。
出来上がり!
お好みの味で召し上がって下さい。
ところ天突きは突いた後のところ天が残らないようにきれいに洗います。
乾くと取りにくく、ところ天が上手く出なくなります。