山羊座 | |||
12宮名 磨羯宮 守護星 土星 |
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12星座区分 12月22日〜01月20日 13星座区分 01月19日〜02月15日 |
<山羊座の神話>
牧神パーンは伝令神ヘルメスの息子で(母親ははっきりしていません)、生まれた時から山羊の角と足を持ち、顔にも山羊のようなひげが生えていました。
パーンはいつも陽気に笑い、シュリンクス(笙、葦で作った笛)を吹いては山野を駆け巡っている、いたってのん気な神でした。 ですが、パーンは情熱・狂気を司り、人々に原因不明の恐怖を与える力を持っていました(「パニック」の語源とされます)。
あるとき、神々はナイル川のほとりに集まって宴会を開きました。 宴会好きのパーンももちろん参加しておりシュリンクスを吹き鳴らしたり、踊ったりしては場を盛り上げていました。
ところがそのとき、怪物テュフォンが現れたのです。 テュフォンはかつて大神ゼウスに逆らったティタン神族の生き残りで、恐ろしい力を持つ怪物・・・この突然の出来事に、神々はちりぢりに逃げ出しました。
美の女神アフロディーテとその息子エロースは川へ飛びこみ、姿を魚に変えて逃げました(魚座参照)。 パーンも川へ飛びこみましたが、あわてて化けた為に上半身は山羊、下半身は魚の姿になってしまったのです。
その姿で川を泳ぐ姿があまりにもおかしかったので、ゼウスが記念としてその姿を天に残したといいます。 これが山羊座となったと言われています。
山羊座は初秋のころ、南の空に見える逆三角形の星座で、黄道12星座の第10番目の星座にあたります。
この星座に最初に山羊の名前を与えたのは天文学発祥の地であるとされているカルデア地方(現在のイラク、ユーフラテス川付近)の人々であるといわれます。
当時は冬至点が山羊座にあり(現在は年差運動により射手座に移っています)、南に下がりきった太陽が再び北へ戻っていくのを岩山を登る山羊になぞらえたのだそうです。
山羊座は、星図が普通の山羊ではなく、下半身が魚というユーモラスな姿で描かれ、ギリシャ神話にはめずらしいユーモアあふれる神話となっていますが、星座を構成する星は明るくなく、どちらかというと寂しい感じの星座です。
おまけ 牧神パーンのエピソード