第三章 「夏の終わりに・・・二人を繋ぐ漆黒の記憶」
●挿絵1
「水瀬さん。
あのオブジェクトを撮りたいんだよね?
・・・だったら、もっと絞りを開いた方が
良いんじゃないかな?」
右隣に立ち様子を窺っていた西谷が
、穏やかな口調で指摘した。
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●挿絵2
緑の稲穂が垂れる光景の上空を、
無数の赤とんぼが飛び交うのが目に入る。
稲特有の香りを乗せた風が、
サラリと綾香の髪を撫でで通り過ぎた。
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●挿絵3
次の瞬間、頭頂にたんこぶを作り
床に転がる、堀田。
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