<風まかせ・ぶろぐ(2004年分)>

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2004.12.28〜「冬ソナ侵攻中」
 自分が見るためではないのだが,BS2で放送中の「冬のソナタ完全版」を録画している。何しろ全20話のうえ,完全版とやらで各話ともゆうに60分以上。うちのレコーダーのHDDは,今となってはエントリーモデルにもないような120GBという小さなモデルで,3分の2くらい終わったところですでに飽和が近づいています…。デカレンジャーもネクサスもこの間録画したカシオペアもロシアン・ブラスも冬ソナにはじき出されて消去・移動の憂き目にあいました。そのうち冬ソナ自体もRAMをカリの住まいにしなければいけなくなるのでは…。このテのHDDレコーダーってHDDの換装できるんだろうか?やっぱ買い換えか?


2004.12.26〜「PC自作はいつの日に?」
 わが家のPCは2000年秋に購入したNECのデスク。CPUはPentium3の667Hz。日進月歩で新技術があらわれ,ハードウェアもどんどん新しくなっていく昨今,5年目に入ったPCはそろそろ買い換え時だろう。もちろんWEB閲覧やメール,ちょっとしたビジネス系アプリを使う分には何の問題もない。このまま壊れるまで(?)使おうと思えば使える。ただ,一番の問題はある日突然PCがマザーの寿命などで死んだときにハードだけでなく,メールデータをはじめとするソフトまで一緒に消えることだ。もちろん今はそういったデータを外付けHDに保存してはいるが,不測の事態がやって来る前にPC本体を更新しておくというのは賢明ではないかとは思う。
 そこでである。ずっと以前から「次のPCは自作で」と考えて続けてもうすでに1年近く。一向にそのプランは実現しない。自作をマジで検討し始めたときはちょうどPCI/Expressが出始めたころでマザーがちょうど過渡期にあり,悩んでいる間に時間が過ぎた。そしてまた具体的に考え始めたこのごろはまたもやマザーがATXからBTXへ移行しようかという時期。一回組んでしまうとマザーはおいそれとは替えられないのでマザー選びは大いに悩む。でもこんなことに振り回されていると自作なんて永遠にできそうにない…。どこかでフンギリをつけてやるしかないんだが。とりあえず3年使うくらいの気持ちで軽く1台組んでみるか?


2004.12.23〜「ハイビジョン録画?」
 さて買い換えたテレビだが,ハイビジョンはさすがにキレイ。ハイビジョンを見ていると,これまで結構キレイだと思っていたアナログBSがこんなに粗い画像だったのかと思い知らされる。さてこうなってくるとハイビジョン番組を高画質のまま録画したいと思うのは当たり前。わが家のレコーダーは2年前のHDD&DVDモデルだが,当然ながらハイビジョン録画は不可。現在ハイビジョン録画が可能なモデルもほとんどがHDDへの録画→DVD-RAMへの移動(ムーブというらしい)で,CPRM対応のDVD-Rへの録画が可能なのは東芝とパイオニアのモデルのみ。RAMを保存に使うのは高くつくので,どうせ買うならCPRM対応のモデルが出そろってから,ということで見送った。来年の夏か?


2004.12.20〜「カシオペア最高!」
 18日(土)にBS朝日で放送された「カシオペアvsザ・スクェア」を見た。いままでありそうでなかったトップフュージョンバンドのライブセッション。ずっと昔からカシオペアは好きで,90年代以降のCDはほとんど持っている。それにしてもこの人たちのプレイはいつ聞いても上質。特に現在はサポートメンバーになっている神保彰(Dr)は最高。ライブそのものは去年の11月のものだが,不覚にもこんなライブがあったことを知らなかった。もちろん録画したんだが,残念ながらハイビジョン録画はできず,通常画質。え?DVDも出てる?これは買わねば!!


2004.12.8〜「デカレンジャー復活!」
 先日13年ぶりにテレビを買い換えた。これまでのテレビは就職した年に大枚をはたいて買ったものだったが,寄る年波には勝てず,去年あたりから画面の左右に微妙なゆがみが生じ始めていた。その後,次第に色の出方がおかしくなり,この秋からはついに「赤色」が全くといっていいほど出ない。出る色は「白・黒・黄・青」だけ(?)という状態で,デカレンジャーを見ていると誰がデカレッドか判別困難。デカブルーが3人に怪しげな色のデカレンジャーが2人…。そして,このたび新しくやってきた液晶テレビの中でめでたくデカレンジャー復活!冬ソナ完全版も気持ちよく鑑賞できそうだ?


2004.11.7〜「審査基準とは?」
 11月2日,オーナー会議において,50年ぶりとなるプロ野球の新規参入が認められ「東北楽天ゴールデンイーグルス」が誕生することとなった。11球団2リーグ制といういびつな形でペナントレースが行われるという事態が回避され,さらにこれまでプロ野球の位置付いていなかった東北に球団が根ざすことは歓迎されるべきことだ(※かつてロッテは仙台を準本拠地としていた)。
 新規参入を巡る一連の経過は「ライブドアvs楽天」といった様相だったが,よく考えてみると何かおかしい。楽天については神戸だの長野だとと言っていたのがいつの間にかライブドアの後追いのような形で「仙台(東北)」と言いだしたこと。そもそも楽天の社長は「プロ野球経営には興味がない」ともついこの前まで言っていたのだが。それから,確かに12球団に戻ればとりあえず丸く収まるのは確かだが「この2社から1社だけを選ぶ」という方針はいつ決まったのだろう?それまで並列だった2社の新規参入論議が仙台(東北)でバッティングした途端,流れが一変したように思う。楽天にしてみれば本拠地・地域などの条件をフラットにして「企業体力勝負」に持ち込むつもりだったのだろうか。あるいは誰かがそうするように仕向けたのだろうか。いずれにしても「企業体力勝負」になった時点で決着はついていたと言えはしないか。そうなるとヒアリングなどの審査は単なるセレモニーだ。
 そして最終的に「楽天の新規参入」を決めたわけだが,その理由として当然のごとく「赤字に耐えうる企業体力」が持ち出されていた。そこでわかった問題は,「どういう基準で審査するのか」ということが結局明らかにならなかったことだ。Jリーグのような参入のための条件がきちんとある組織とはずいぶんと違い,不透明さだけが残ってしまったと思う。果たしてライブドアはNPBの求める新規参入の条件(あるの?)に届いていたのかいないのか。古田選手会会長も言っていたように,ライブドアは基準に届いていなかったからダメなのか,届いていたけど12球団に戻すために1球団しか入れられないから「今回は」ダメなのか。ダイエー,西武とまだまだ雲行きが怪しい今だからこそきちんとした条件整備がなされるときだと思う。


2004.10.17〜「試合の消化を弾力的に!」
 さて日本シリーズもはじまり,日本プロ野球は1年の最終コーナーを回った。…ところが,日本シリーズ第1戦が行われた10月16日(土),何とセリーグの今シーズン最終戦,ヤクルトvs横浜が行われていた。日本シリーズの始まった日にまだレギュラーシーズンなんてどうなっているんだろう?「消化試合」という言葉がこれほどぴったりと来る試合もない。もちろんこの試合には打点王のタイトルの行方もかかっていたし,プレーする選手にも当該のファンにも大事な試合であることがいうまでもないが…。来年のシーズン日程がもう決まったのかどうかは知らないのだが,もっと試合消化に弾力を持たせることが必要ではないだろうか。メジャーでは雨天中止の翌日,同じ球場でダブルヘッダーを組むことがある。日本でも同じやり方はできないだろうか。平日はムリにしても,金曜・土曜の試合が流れた場合は,土曜・日曜に昼夜のダブルヘッダーを組むことは工夫次第でできるのではないだろうか。第1試合にイニング制限を付けて,第2試合に影響があまりでないようにするとか(今でもあるのでは?),球場の売店の体制をあらかじめつくっておくなどさまざまな対応をすればできるのでは?これらは結局,消化試合にするより集客が増えることにもつかなることになるし,遠征費も場合によれば安くあがることになるのだから,ぜひ考えるべきだと思う。


2004.10.13〜「プレーオフ考」
 パリーグのプレーオフはレギュラーシーズン2位の西武ライオンズの勝ち抜けとなった。4.5もの差をつけていたダイエーにしてみれば1つ勝ち越されただけで「優勝」を持っていかれただけに複雑な思いもあるのではないだろうか。ただ,王監督のコメントにもあるように,昨年の段階ですべては決めていたこと。こういった事態が起こりうることは想定済みだ。ただこのプレーオフについてはいろいろな検討課題も見え隠れする。
 まず,同じ「日本シリーズ」という舞台を戦うセパの2チームが全く違うプロセスを経て出てくるということ。かつてパリーグが前後期制だったときもそうだが,最大で10試合ものプレーオフをして出るチームと,優勝を決めた後,だらだらと調整試合(消化試合?)をしながら出てくるチームが戦うというシーンには,どちらが有利不利は別にして,妙な違和感を感じる。来年からは「交流戦」をするということだが,それならなおさら,できるだけ近い条件で日本シリーズに出てくるようにするべきだろう。つまりセリーグもプレーオフをするか,すべてなくすかである。ただ今年の盛り上がりを見る限り,「プレーオフがおもしろい」という印象は多くの人がもっただろうし,メジャーリーグの中継からも同様のおもしろさは一般的になってきていると思う。来年は今から検討をして,セリーグも実施するようにしたらよいのではないか。セパの上位2チームをたすきがけにしてプレーオフを行い勝ち抜けたチームどうしがシリーズを行うということでどうだろう。
 もう一つ,パリーグのみが来年もプレーオフをするなら,3位チームの扱いをどうするのかということだ。1〜3位までが僅差ならまだしも,100試合以上をして10数ゲームも離れたチームが戦うというシーンにはこれまた違和感を感じてしまう。何ゲーム以上離れていたらプレーオフに出られないとか,条件を検討してみたらどうだろうか。盛り上がりに水を差すつもりはないが,よりよりポストシーズンを楽しむためにもいろいろと検討を続けていってほしい。


2004.9.26〜「ジェット風船は禁止しよう」
 9月26日(日),広島市民球場でのヤクルト戦を子どもと一緒に観戦した。試合は前日の小山田の好投・好試合から一転,さえない逆転負けの試合となってしまった。でも,ちょうどストから1週間,久しぶりにプロ野球のある週末でもあり,選手会会長の古田にはカープファン・スワローズファンを問わない大きな拍手が送られていたことに何ともいえない心地よさを感じた。
 ただ残念だったことがある。それは7回の攻撃時に上げられる「ジェット風船」だ。カープの攻撃が近づくとみな手にジェット風船を持ち,スワローズの攻撃(つまりカープの守備)そっちのけで風船ふくらましに気を取られている。試合前の場内アナウンスで「紙吹雪は禁止。グラウンドへの物の投げ込みも禁止」と当然のことが流れていたが,この数千から多い日には万を超えるジェット風船は上げられた後風にまかせてあちらこちらを漂い,その多くがグラウンドに落ちていく。物の投げ入れは禁止でもジェット風船はいいのだろうか?さらにばかばかしいのは,7回裏のカープの攻撃が始まるとき,外野席の前に十数人の係員が均等に配置され,グラウンドに落ちてくるジェット風船を必死に拾っていること。あまりの数の多さに全ては拾いきれず,おびただしい数のジェット風船はそのままに放置される。選手達は客の「投げ入れた」ジェット風船の上を走らされ,ときにはスライディングさせられるのだ。ジェット風船を上げた人たちは何とも感じないのだろうか?選手が必死にプレーする舞台の上に「ゴミ」を投げ入れているという自覚がなさ過ぎる。「ゴミ」の上で選手がプレーする姿を誰も見たくはないはずだ。こんなくだらないことのために1日に数千から数万もの風船を「ゴミ」として捨てていることを考えてもいかにばかばかしいことかがわかろうというものだ。
 球団・球場管理者が紙吹雪の禁止,グラウンドへの物の投げ入れ禁止と同様,ジェット風船も来シーズンからは禁止という決断をすることを強く望みたい。


2004.9.8〜「行く末は?」
 今日8日のオーナー会議で,近鉄・オリックスの合併が承認され,新たな合併が実現できなかったことで,来季のプロ野球は「11球団の2リーグ」といういびつな形で行われることとなった。この会議では新規参入にかかわる加盟金等の減額について一定の前進ともとれる面もあったものの,選手会のストを回避するような有効策は見いだせなかった。
 それにしても本当にこの「11球団の2リーグ」で行くのだろうか?来季の日程作成,球団の営業活動,選手補強などを考えれば今日の時点でも遅いくらいだが,巨人のオーナーの会見で出てきていた「現時点では」という言葉が気になる。この言葉の裏には「今日の時点ではムリだったが,すぐにもう1球団減らす」という思惑が見え隠れしてしまう。オーナー間には8〜10球団での1リーグという到達目標があるとも聞く。これが本当ならどうやらこの人たちは本気で日本のプロ野球界を縮小させようと(儲けをあげようと)しているようだ。何とかもう1組の合併をまとめようとパの数球団が色々協議をしたようだが,その前にどうして新規参入しようという企業を受け入れようとしないのだろうか?合併をしようと動き回るのではなく,新規参入を促すような改革,リーグに関係なくテレビ放映権料が分配されるシステム,ドラフト改正など,プロ野球界を発展させるような動きにもっと奔走すべきだ。もう1つの合併が不調に終わったのも結局は当該球団のエゴのぶつかり合いだとか。この人たちにつけるクスリはないのか?


2004.9.7〜「時間切れ?」
 いよいよ,注目のオーナー会議が明日に迫った。近鉄・オリックスの合併についてはそのまま承認され,焦点は「もう1組の合併」が明らかになるのかどうか。だが,状況を見る限り,もう既に時間切れの様相である。オーナー会議の議題は3週間前までに通知されていなければならないらしく,新たな合併の承認を求めること自体,違反だとか。もしそうなると来季はどうなるのだろう?5球団でのリーグ運営はどうなってしまうのだろう?そして,ストの行方は…?


2004.9.6〜「スト権行使決定…だが」
 日本プロ野球選手会・古田会長が6日に行われた臨時運営委員会後の記者会見で,10日17:00までに要求が受け入れられない場合,スト権を行使すると明言した。日本のプロ野球始まって以来のストは本当に実行されるのか。私自身は今回の決定を肯定的に受け止めている。今回の決定において,とくに優勝がかかっている上位チームにとっては重大な選択だったことは想像に難くない。最悪の場合はメジャーリーグでの場合と同様,日本シリーズ中止ということも考えられ,優勝するためにキャンプから頑張ってきた選手にしてみればストは避けたかったという思いは当然あるだろう。しかし大事なことは,自分たちの1チームだけではプロ野球は成立しないということだ。リーグ優勝も日本シリーズも自分の球団をふくむ12球団あってのもの。そこを理解して順位に関係なく12球団の選手会がまとまったことを評価したい。気がかりなこともある。それは,表向きにまとまってはいるが選手会内部でかなりどろどろしたものがあるだろうことである。後はスト決行となったときに選手会が空中分解しないようにすることだろう。
 もう一つ大事なことは,今回のスト権行使の決定は多分に世論のバックアップを受けてのものだということだ。今は,多くの世論調査が選手会の姿勢を支持している。問題はストが実行され,プロ野球史上初の「異常な」事態が目の当たりとなったときに,今ストを支持している人たちが本当にそれを乗り越えて選手会を支持し続けられるのかということだ。どこかの内閣と同じで多くの国民の支持率に乗っかった「ポピュリズムスト」に終わらないためにも,選手会はスト以外にも今以上に大胆且つ具体的な提案(もっと思い切って「血を流す」など)をして経営側を揺さぶっていってほしい。今の選手会への世論の支持は,ほんのちょっとしたことでひっくり返ってしまう脆弱性と表裏一体であることを,言わずもがなではあるが再度認識しておいてほしい。


2004.8.31〜「野球日本代表を思う(4)」
 アテネオリンピックが閉幕した。野球日本代表チームは3位決定戦でカナダに快勝して銅メダルを獲得した。「金メダルを!」という期待が大きかっただけに準決勝での敗北はショックが大きかった。しかし,今は選手,関係者の皆さんにお疲れさまといいたい。
 今回の野球日本代表チームの戦いを見ていて,つくづく野球というスポーツでトーナメントを勝ち進むことの難しさを思った。同時に,2名ずつという制約の中で各プロチームから選手を集めたチームの限界が見えていたように思う。高校野球でもダルビッシュを擁する東北高校が接戦を落としてベスト16を前に消えたように,「強い」といわれるチームが必ずしも「勝利」という結果に結びつかないことはよくある。選手個々のプレー内容ではなく,むしろ,今回の野球日本代表チームを取り巻くさまざまな要因に次回の北京への課題を求めたい。
 まず必要なのは,次回の北京ではどういう体制で臨むのかをはっきりさせることだろう。オールプロの路線を継続するのか否か。今年と同じならば選手の選抜作業をどうするのか。1チームあたりの人数制限を設けるのか否か。8月に行われるという北京オリンピックを見据えて,ペナントレースの日程はどうするのか。ここまできて,「もうプロが出るのはやめます」というくらいなら最初からするなというしかない。現状ではオリンピックを超える格付けをもつ野球の国際大会はないのだから,プロの参加で臨むべきとは思う。2006年にも開催という野球の国際大会の兼ね合いもあるが,オリンピックは特別な舞台。やはりここで最高の試合が見たいし,ぜひアメリカのメジャー・リーグも何らかの形で参加してもらいたいと思う。そういう意味では野球というスポーツを世界に普及させるために関係各国の野球機構が協力する時期だと思う。次回の開催国である中国にもプロ野球はあり,北京から世界へ「野球=ベースボール」をアピールするチャンスだ。ここにメジャーからビッグ・ネームが参加することになれば大いに盛り上がるし,メジャーでプレーする日本人も参加できる。バスケットやバレーのような盛り上がりをぜひ野球でもみたいと思う。次回のオリンピックから野球を消さないためにも…。


2004.8.24〜「野球日本代表を思う(3)」
 オールプロで編成し,金メダルを目指した野球日本代表の願いは通じなかった。仕事そっちのけで経過にかじりついていた私もガックリして以後は仕事が手につかなかった。松坂も岩瀬も本当によく投げた。守備もよくやったと思う。とにかく打てなさすぎた。しかし金メダル獲得が叶わなかったからといって,ここで下を向いているわけにはいかない。彼らはアマ野球の選手たちの場だったオリンピックの舞台を「奪い」,日本のすべての野球選手,ファンの願いの上に編成された代表チームなのだ。明日の試合もこれまで通りしっかりと闘い,ぜひメダルを獲得してもらいたい。
 ところで今日の試合を見ていて疑問に思ったことがある。それは先発メンバーである。6番の谷はこのオリンピックで,前回のアトランタのような結果が出ていない。これまでの試合でもヒットらしいヒットがでず,ポテンヒットくらいしかない。全く精彩を欠いている状態である。谷が走攻守に三拍子そろった選手であることは間違いないし,私も好きな選手の一人だ。しかし,このオリンピックに関して言う限り,今日の試合においてもまだ先発で使う必要性はなかったのではと思う。どうして村松を使わないのかと思うのだ。彼はケガでもしているのだろうか?オリンピックのような短期決戦ではプロ野球のレギュラーシーズンのように「調子があがるのを試合に出しながら待つ」といったような選手起用はできないはずだ。そんなことをしているうちに大会は終わってしまうのだから。それに登録選手が24人しかおらず,そのうち投手が11人ということは,DHを含めた先発野手が9人,つまりベンチには控えの野手は4人しかいない。一度先発として試合に出してしまったらおいそれとは変えられないのだ。だからこそ谷に変えて村松を起用し,調子の良い和田の打順を上げ,中村紀洋を後ろにするといった打順の組み替えも考えられたはずなのに,である。中畑コーチが試合後「打てなかった…」と悔しがっていたが,結果論でなく,短期決戦に見合った積極的な選手起用をぜひしてほしかった。とにかく明日!!がんばれ日本!!


2004.8.6〜「野球日本代表を思う(2)」
 先日,背番号の設定を通して,野球日本代表について考えてみた。その中でサッカーの話を引き合いに出したのだが,両者は同じプロをベースにしながらも代表チームの編成については全く正反対といってもよいスタンスである。野球がサッカーに学ぶべきことという観点でさらに考えてみたい。
 基本的なこととして,プロ野球は「日本代表」を編成するという考え方を根本的にもっていない。日本のプロ野球の歴史はベーブ・ルースが来日した1934年の日米野球大会まで遡るが,オリンピックのようなフォーマットで頂点を目指すという考えは当時ありようはずもなく,国内リーグの隆盛によって日本のプロ野球界は発展してきた。それに対してサッカーの場合,プロ化は非常に遅れたものの,「ワールドカップ」という世界フォーマットがあり,ここで日本代表が活躍する(出場する)ということを目指し,その強化・底辺拡大の場としてJリーグが誕生している。内向きにつくられたプロ野球と外向きにつくられたJリーグで「日本代表」への取り組み方が違うのは至極当然のことといえる。
しかしである。
 2000年シドニーオリンピックでプロアマ混成チームを送ってメダルなしに終わった時に「次はオールプロでいく」という路線はすでに決まったようなものだと思う。「オールプロ」で行く以上は勝てるチームをつくらなければならない。ペナントレースとの兼ね合いで1チーム2名という枠が設けられているのだが,今回はすでにやむを得ないにしても次の北京ではこの枠は廃止してほしい。幸いにも(?)リーグ再編問題が巻き起こり来年以降のプロ野球の流れは不透明なまま。今後は思い切ってオリンピック向けのシフトを組んでみてもよいのでは。ただ,野球のワールドカップの動きも気にはなるんだが。


2004.8.5〜「野球日本代表を思う」
 初めてプロ選手のみで構成された野球のオリンピック代表チームが日本を発った。1984年のあまり期待されていなかった(※)ロサンゼルスオリンピック以来,金メダルから遠ざかっている日本代表は果たしてどんな結果を持ち帰ってくれるのか?合併,1リーグ問題などとかく暗い話題の続く日本のプロ野球界を元気づけてほしいと願ってやまない。
 ※日本は予選で敗退していたがキューバのボイコットで出場することに。広沢,野茂,正田など後にプロで活躍する社会人・学生選手が多かったものの,急増チームということで不安視されていた。
 さて,今回の代表チームについて,一つ大いに不満なことがある。別にたいしたことじゃないといえばそれまでだが,それは「背番号」である。各選手は基本的に所属するチームでつけている背番号をそのままつけている(重複した場合等は変更)。だがこれはいかがなものだろう?日本代表としてプレーするのだから,巨人からとか,ダイエーからとかそういった要素ははっきりいって必要ない。プロ野球ならば背番号は大事なアピールの一つだし,0(ゼロ)もいいし,00(ゼロ)だっていい。三ケタの背番号も顔の一つだ。でもオリンピックは違う。特に今回の代表チームは,1球団2名という制限はあるものの,オール・プロということでいいわけはできない。結果が全てなのだ。選手が24人なら背番号は1から24でいいのだ。何で50番台,60番台の選手がいるのか?何で監督の背番号が3なのか?誰がこんな方針でいくことを決めたのかわからないが,はっきりいって甘いと思う。ひいきのチームというフィルタをはずして純粋に日本代表チームを応援したいと思っているのに…。
 対照的にサッカーの場合はどうだろう…?答は明白。「代表チーム」という考え方からして違っている。どうせなら野球競技の規定で選手の人数を超える背番号は認められないということにしてくれていたらよかったのになぁ。
 たかが背番号,されど背番号。そこにはチームのありようというものが露呈しているような気がしてならないのだ。


2004.7.30〜「どうして減らすことばかりを?」
 近鉄・オリックスに続き,パ・リーグでは2組目の合併話が進行中と伝えられます。最新の報道では「ロッテ+ダイエー」とか。でも,これが不調に終わると他の組み合わせもあり得るという情報も流れており,はっきりいって10球団に減らすためなら何でもありといった状況。いったい,選手やファンのことを何と考えているのやら。
 先日も書いたとおり,今回の合併再編問題の全てはカネの問題なのです。ここにはプロ野球を発展させようとか,おもしろくさせようとかの発想が全くない。チーム数を減らして全体をこぢんまりとさせることで発展などあり得ないのです。不況の中誕生したJリーグは多く(というよりほとんど)のチームが経営面では苦しんでいるにもかかわらず,チーム数は増加し続け,現在ではJ1,J2あわせて28チームあり,今後新加盟を目指しているチームもあります。プロ野球とJリーグではチームの規模が違う面もあるので一概に比較はできませんが,この差は何なのでしょう?
 先日,阪神の球団社長が巨人をのぞく4球団に「2リーグ制維持」を説いて回った件がありますが,あれはいったい何だったんでしょう。交流戦でパ・リーグに巨人戦の「おすそ分け」をちょっとばかりしたところで何の解決にもなりません。放映権の一括管理・分配をやろうと説いて回ったのならば話は別ですが。
 これまでに書いてきたように,私は12球団の1リーグでもいいと思っています。そしてこの1リーグの中を3に分割してのペナントレースにしたらと思っています。新しいプロ球団ができれば4地区にもできるでしょう。私をふくめ,ほとんどのプロ野球ファンは2リーグ以外のプロ野球を見たことがないわけで,抵抗感があるのは当たり前です。でも,今のかたちでプロ野球が立ちゆかないなら,新しいかたちを考えるしかないと思います。カネの問題をそのままにしての2リーグはもう成立しえないのではないでしょうか。


2004.7.28〜「今更ですが,ドラフト自由枠って?」
 今年のドラフト戦線はなにやら有名選手については,終わってしまったようです。シダックスの野間口と明大の市場は巨人入りとか。後は東北のダルビッシュがどこに行くかくらいが興味の的でしょうか?
 それにしても奇妙な制度です。戦力均衡をねらってできているはずのドラフト制度を根底から破壊しているのは明らかです。まるで衆議院の選挙制度を都合よく小選挙区に変えて議席を伸ばそうとする政党の戦略に似て,カネをかけて都合よく選手をかき集めようとする球団の戦略といえるのではないでしょうか。どうせなら自由枠で入った選手はFA資格取得期間が長くなるとかにすればいいのに(なっているのかも?)。プロ野球に入るときに一回「FA」をしているんだから。


2004.7.21〜「1リーグで行こう!」
 先日,「1リーグで行こう!」と書いたわけですが,その基本となるチーム数はもちろん12です。その上で,12チームを3地区に分けてのペナントレースをしてはどうかというものです。現在のセ・パ2リーグ制では,各リーグの優勝チームが日本シリーズを行う形式です。しかしこの場合,ポストシーズンに野球をやるのは2チームだけで,その確率は約17%=6分の1(12分の2)です。非常に狭き門といえます。それに対してメジャーリーグは全32チームのうち,プレーオフに進出できるのは合計8チームであり,その確率は25%=4分の1です。日本に比べて,より多くのチームがワールドチャンピオンへ挑戦する機会をもてるのです。これはつまり,レギュラーシーズンへのファンの興味をできるだけ失わせない,選手のプレーへのモチベーションを下げさせない,という効果をもたらすことは明らかで,ファンにとって望ましいものといえます。
 今年のシーズンではパ・リーグがプレーオフ制度を導入し,上位3チームまでが進出権を得ます。このような新しい試みを導入することには賛同できます。ただ,6チーム中の上位3チームではちょっと枠が大きすぎるなとは思います。セ・リーグが同調して,セ・パ各リーグの上位2チームをプレーオフ進出として,4チームのトーナメントでも良かったとは思いますが,去年の議論を見ているとまずムリでしょう。
 それから,プレーオフをするとはいえ,100数十試合をしての順位はやはり重要です。基本的には1位という順位は尊重すべきです。そこで,1リーグ3地区制の提案なのです。具体的には以下の通りです。

西地区 中地区 東地区
福岡ダイエーホークス 大阪近鉄バファローズ 読売ジャイアンツ
広島東洋カープ 中日ドラゴンズ ヤクルトスワローズ
オリックスブルーウェーブ 横浜ベイスターズ 千葉ロッテマリーンズ
阪神タイガース 西武ライオンズ 北海道日本ハムファイターズ
※レギュラーシーズンの対戦は,同地区の3チームと15〜20回戦,他地区の8チームと10回戦を行い,合計125〜140試合。
※各地区の1位はプレーオフ進出権を獲得。また,各地区の2位チームの中から最も勝率の高いチームを「ワイルドカード」として,プレーオフ進出権を与える。
※プレーオフは,準決勝として5回戦制,チャンピオンシップ(決勝戦)を7回戦制で行う。

 このやり方なら,レギュラーシーズンは4チーム中の1位を目指し,または他地区をにらみながらワイルドカードを狙うことができます。少なくとも半数程度のチームにはプレーオフ進出の可能性がかなり終盤まで残っているのではないかと思われます。しかも,対戦は同地区どうしだけでなく,他地区とも一定程度組まれますので,これまでと違って,色々な対戦が楽しめます。みみっちい交流戦提案など無用です。
また,12球団の割り振り方は国内の地区割りによらず,融通を利かせても良いのではないかとも思います。何らかのルールにより,チームの移動があってもおもしろいですし,むしろそうあるべきとも考えます。どうでしょうかね?


2004.7.18〜「前提条件」
 なにやら,巨人を除くセ・リーグ球団首脳あたりからは,1リーグ制に反対して2リーグ制を何とか維持しようという声が出てきて,流れがいっそう不透明になっています。
 その中からは,「交流戦実施」「完全ウェーバー」「年俸の減額制限撤廃」が出ているようです。要するにこれは,1リーグでは巨人戦が減って,これまでパ・リーグだったチームと試合をやっても客が入らないから収入が激減する,という経営判断が働いているのだと思います。経営者としてはこれまでよりも「儲からない」「赤字になる」球団経営などとうてい呑めないということでしょう。
 さてDaisukeは「1リーグで行こう!」と提案したわけですが,これには前提条件があります。それは,例えば以下の通りです。

(1)テレビ等の放映権料のリーグ一括管理・分配システムの構築
(2)ドラフト自由枠の撤廃を含む完全ウェーバー制の導入
(3)FA資格取得期間の短縮や期限付き移籍制度の導入
(4)球団の選手年俸総額の制限枠(サラリーキャップ)設定→超過した場合は拠出金をリーグに納めた球団に分配

 つまり,これらのほとんどはメジャー・リーグが現在導入している制度です。サラリーキャップは選手会の反対で長期のストを招きましたが,結果的に球団の共存に一定の役割を果たしていると考えられます。
 (1)について,導入することも考えてみてはとコメントした某テレビ局の社長を「民主主義の世の中で何をバカなことを言ってるんだ」と斬って捨てた同じ系列会社のオーナーがいますが,これではこの球団をふくむ数球団だけが残っていくだけで,プロ野球は縮小し衰退する一途だと思います。
 (2)については,アメリカのように有望な選手が毎年のようにいればよいですが,日本の場合,「今年は不作」などと表現されることがあるようにアマチュア選手の層が薄いことを考えると実施には困難さがあるかもしれません。
 (3)については,サッカーの世界はプロ野球に比べて移籍の自由度は高いです。しかし,移籍の際に高額の移籍金が発生することが課題でしょう。もちろん若い選手を育てて「売る」ことで移籍金収入を大きな財源にしているクラブチームがサッカーには多くあります。しかし,これは1部,2部,3部…という重層構造にリーグがなっているからできることで,日本のプロ野球のように「降格」がない条件ではほとんど機能しないでしょう。「育てて売る」という選手育成に重きを置く球団経営はあり得ないからです。ならばFAという制度は維持しつつ,資格取得期間の短縮や再契約金に制限を設けるなどの工夫はできるでしょう。さらに,期限付き移籍の制度を設けることで出場機会に恵まれない選手の活躍の場をつくることも検討するべきだと思います。
 そして(4)です。これはFAにも影響を与えるでしょう。さらにFA選手への再契約金も一定の割合でサラリーキャップにふくめるなども検討できると思います。ただし,労働組合である選手会との十分な協議は必要です。

 要するに合併したいとか,1リーグは困るとか,すべてはカネの話ですから,ある意味簡単なことです。各球団が経済的に共存・共栄できるシステムをつくればいいだけのことです。その見本はアメリカにあるわけですから,コミッショナーなり良識あるオーナーたちが連携してそういう旗振り役をすればいいだけのことだと思うのです。どうしてできないんでしょうね?


2004.7.15〜「1リーグで行こう!」
 まずDaisuke自身の考え方ですが,基本的には日本のプロ野球は「1リーグ制」にするべきではないかと思います。ただし,巷で飛び交っている「1リーグ制」は,Jリーグのような10数チームが1位から10数位まで直列に並ぶものではないかと思いますが,Daisukeの考える1リーグはそうではなく,アメリカのメジャーリーグの形式を取り入れた3地区制の1リーグです。

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