幸悦窯の紹介


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幸悦窯   幸 悦 窯  瀧下幸悦・悦弘 
  所 在 地  佐賀県東松浦郡浜玉町東山田
  電   話  0955-56-8123
  展 示 場  有
  そ の 他  窯の見学可(唐津で一番大きい登り窯です)




徳利  野田温泉のバス道から左折し窯場へ続く細い山道に入る時、いつも対向車がこない事を念じつつ左折します。車を運転することの嫌いな者にとって、この車一台がやっと通れる道を行くのはほんとうに嫌なものです。おまけに最後の50Mは急な登りになっているし・・・。

 こうしてたどり着いた窯場はまた別世界であり、窯と作品をみると気持ちも晴れ晴れします。ここは、展示室が広く、また先生をはじめ気さくに対応していただけ、始めていっても気楽な雰囲気で作品をみたり、解説を聞いたりできます。

 この窯の特色は、価格が非常に安く、絵が上手いことです。細い、繊細な線で絵付けをされています。こうした絵付けが上手いのは三玄窯であり、次がここでしょう。三番手は見当たりません。三玄窯は伝統的な絵付け、ここは当世風の感覚の絵付けという違いが感じられます。そうした作風のせいか、いま一つ力強さ豪快さには乏しい面があります。

 展覧会への出品や個展の開催とは関係せず、唐津焼の良さを継承していく良い意味での職人、陶工でしょうか。
 ここだけの技法として、青唐津があります。これは高麗青磁と同じで、白土を象嵌した上に草色の青磁風の発色をさせたものです。非常に手間のかかる仕事をされています。これを見るとついつい高麗青磁を連想し、比較してしまいます。別個のものとして評価すべきなのですが、なかなか頭の切り替えがうまくいきません。

 お茶をやる人にとっては、茶器も多く、茶碗は5万円程度で良いものが手に入ります。このホームページに紹介した窯に行った後、ここに寄るとその安さが分りますし、それ以外の窯場を廻られた方は作品の良さに惹かれることと思います。唐津の人々の引き出物・お使い物にはこの窯が最も利用されていると聞いています。

 窯場まで行けない人は、唐津駅前の商店街にある「炎群(ほむら)」に置いてあります。私自身ここの女主人に教えてもらい行くようになりました。また、行ったことはありませんが、展示販売所(唐津市町田3-6-6)太郎右衛門窯の近くと茶房「立花(りっか)」(唐津市和多田本村5-54)があります。この喫茶店で使っているのか、いたのか分りませんが、工房に入った時、棚の上に小さな水指しがあったので見せてもらうと、砂糖入れとして造ったものだと話されていたのを思い出しました。

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