● ナースコール ● 病棟にとってかかせない「ナースコール」。 時として、わずらわしく思う事もあるのです。 今の病棟はご老人、いわゆる耳の遠い人が多いんです。 やたら「ピンポン」鳴らしては「当たっただけ」とか「鳴らしていません」とか・・・。 返事があるのはまだいいんです。「どうされましたか?」と聞いても無言だと何かあったのかと病室まで走るわけで・・・。 仕方がないと思う反面、「あ〜、またかー」とめちゃめちゃ疲れます。ストレスの素だったりします。 でもね、本当に必要な場合もあるわけで、やはり急いで対応するのであります。 ● ナースキャップ ● 最近の傾向としてナースキャップを無くす病院が増えているという事です。 「処置の時にじゃまになるから」「細菌の温床となるから」理由は色々あるようですが、 私としてはナース=キャップというイメージがあるので、反対なんだなー。やはり、看護婦としての「証」みたいな物のように思うのです。 施設によっては「白衣」ではなくて、ジャージのような動きやすい服装にしている所もありますね。 公私を別にする意味でも「制服」のある所が私の就職必須条件でもあります。 ● こわい話 ● 病院にはありがちな「こわい話」。 しかし、私は幸か不幸かそんな体験はありませんが、敏感な人っているんですよねー。 「さっき、あそこの階段付近で、線香のにおいがした。」 「白い影を見た。」 「誰も居ない部屋のナースコールが鳴った。」等など・・・。 皆さん、そんな体験ってありますか? ■お迎え列車 ある日、「骨折」でひとりのお婆さん(Aさん)が入院してきた。骨折だったので、ニコニコとよく喋る人だったそうだ。 そのとき病棟では「レベル200〜300」(意識状態が悪い)の患者さんが何人か居たそうだが、いずれも急変の心配はなさそうな程度だった。 準夜帯に入って患者さんの夕食も終わり消灯が近くなった頃、今までよく喋っていたAさんが急に静かになったので、心配した看護婦が色々話し掛けたそうだが、Aさんはジーっと天井を見つめたまま黙っているだけ。 すると、詰所にある「モニター」のアラーム(心拍数の低下)がなり始めた。急変の恐れのなかった患者さんだ。 Dr、看護婦は処置に走った。間髪いれず、今度は別の患者さんの「モニター」アラームも鳴り始めた。 結局処置の甲斐なく2人の患者さんがほぼ同時位に亡くなったのだが、そのとたん今まで黙っていたAさんが急に話し出した。 「ああ・・・今の列車は、私を連れて行ってはくれなかった・・・。」と。 ■小さい男の子 これは、今うちにいる20歳の看護助手(Yさん)から聞いたお話。 2001年10月、ある日の夕方16時頃でした。 その時間は「オシメ交換」で皆一斉に回るんですが、西側トイレの前を通りがかった時、 Nさん(70歳代女性)が丁度トイレから出てきたそうです。 Nさんは小さい男の子と一緒だったのでYさんは「お孫さんが面会に来ているんだな」と 単純にそう思ったのですがその途端その小さな男の子はNさんと同じ顔でニカッと笑ったかと思うとNさんの身体の中をスッと通り抜けて走って行ったそうです。 Yさんは、その男の子が廊下の角を曲がって見えなくなるまでその場所から動けず…。 そのYさん、その事が原因か否か、それから1週間程高熱で仕事を休みました。 このお話はつい最近彼女から聞いたのですが「今から考えると、その男の子を見た時”あっ、この子は人間じゃないな”って思ったんです。」 実は「小さな男の子」はよく「出る」らしいんですよ。 私は体験した事は無いんですが、入院患者さんで「小さい男の子」と喋ってた人とか(誰もいないのに壁に向って…)「子供が泣いてるよ」とか言ってた人がいるんです。 風も無いのに回復室の扉がパタパタ開いたり…。 永年勤めている人に聞いてもそういう「子供」がうちで亡くなったという事は無いそうですが、じゃあ一体何だったのでしょうね。 ● いたずら電話 ● 現在私が勤めている病院は、外来診察時間が終了すると「事務」も帰るのでそれ以降の外線電話は病棟看護婦が対応する事になっています。 病棟業務は夜勤になると職員の人数も減少し、それでも入院があったり、救急対応したりと忙しいのです。 そんなバタバタしている時に「いたずら電話」がかかってくるんですよ! 緊急を要する事だってあるから、走って電話に出てみると 「あの・・・○○○○してる?」 (ーー;) この前は「なに考えてんだ!ここは、病院だ!ばかやろー!」って叫んできってやったが、あんな事じゃあくじけないんだろうな・・・。 本当に腹が立つ。やめて欲しいです。 ● いたずら電話・その後 ● 忌まわしき「イタ電」対策として、とうとうPHSが導入された。 先日「準夜、深夜」でいたずら電話が合計30件にも及んだ為だ。 その中身は「無言」であったり、「君の事しってるよ。どんなパンツ履いているの」なんてのもあったらしい。(知人だから、パンツがなんだっていうんだよぅ!) 20時〜7時までの間は「PHS」に電話を転送して「非通知」は出ない。「イタ電」では電話番号を登録して警察に通報!「そりゃすごいじゃん!」と思ったぞ。 そしてとうとう夜勤の日がやってきた。ところが・・・。「転送」のやり方がわからん。 相方も「わかんな〜い」・・・。 あ〜〜〜!!これじゃ、意味無いじゃん。 ● 迷惑電話 ● いたずら電話の次に多いのが「マンション買いませんか?」という、Drへの外線電話。 これも、夜間に多いんです。 「今日の当直の先生はどなたですか?○○会(某有名病院)の○○です。」なんて いかにも「私はそちらのDrを知ってます。」みたいな口調でかけてくる。 慣れた看護婦さんは「ピン!」と来るらしく、適当にあしらって切るらしいのだが この前、よくわかんない「私」が電話に出て、よくわかんないままDrに繋げたらDrにぶちぶち文句を言われた。 んなんなら、テメーが外線とれよ!!って逆切れ寸前になった私です。(-_-メ) ンもぉ〜、本当に嫌になります。 院内で対策委員会でも開いて「対応マニュアル」でも作って欲しいものだと思うのです。 っていうか、電話番の男の人を常勤で雇ってくれるのが、一番いいんだけどなぁ・・・。 ● 言葉づかい ● 私が現在勤めている病院は、病院が経営している「老健施設」からの患者さんも多く、その中には「意思の疎通」がとりにくい方が殆どであったりします。 病室に入って声をかけられたりすると「びっくり」したりして・・・。 「会話が通じない」事に慣れっこになっている自分がはずかしい。そんな事をよく思います。 若い看護婦さんなんかでも、あまり敬語を使わず話しているのを聞いたりするとチョッとどうかな〜って思う時があります。 「言葉」って大切なんだけどなー。 それひとつで「傷つけたり」「感謝したり」色々あるんだけどなー。 私のようなおばちゃんが注意したり直してあげたりした方がいいのだろうが、逆切れされそうで・・・。 深くため息をつくのであります。 ● 職場結婚 ● 私達は職場結婚です。(彼は看護士) その当時、私の方が先輩で(歳も上で)チョッと恐そうな新人さんって旦那様の事を思っていました。 同じ部署で働くようになって、彼が誠実で仕事熱心だという事、誰にでも優しくて面白い人だという事にきずき、だんだん惹かれるようになりました。 声をかけたのがどっちかなんて言うのはもう忘れてしまったけれど、付き合って1年位で「ゴールイン」。 あれから10年。 共働きしながら仲良くやってます。 ● 看護婦という仕事 ● この職業にかかわらずですけど、女だらけのところってどろどろしてる事が多いと思います。 実際、気の強い人も沢山いて私みたいに気が弱いと怒られること度々です。 いつものように落ち込んでいた時、ある看護婦さんの一言で救われた事があります。 「看護婦になるような人にお嬢様なんて居ないの。口が悪いのはあたりまえなの。」 変な話、妙に納得してしまいました。 ● 医者の奥さん ● 私がナースという職業柄、友達もナースが多い訳で、その中でも「ドクター」と結婚した人もいるのですが ホントにみんな良い人ばかりだったのに、私が出会った「医者の奥さん」の中で超最悪な人がいました。 良いとこのお嬢様だったらしいのですが傲慢でわがままで、どうしようもないくらい「嫉妬深い」人でした。 ドクターとナースって、ある意味深い係わり合いを持つもので、お互い信頼しあわないと「良い医療」なんて、とても提供出来ないと思うんですよ。 でも、奥さんにとってそれは理解出来ない事らしくて、おかげで「いじめ」の対象になってしまい散々な思いをした事があります。 あんなに意地悪な人にはそうめったに会うことはないと言う位、すごい奥さんだったなー。 その「クリニック」は今でも私の家の近所にあります。見る度に、ムカツキます。 |