BUCK-TICKとワタシ6
オヨグサカナ オヨガナイサカナ オヨゲルサカナ オヨゲナイサカナ
では1995年。その前に1個小ネタ。
『音楽と人』1995年1月号(1994年12月発売)にて、あっちゃんロン毛を切る!事件がありましたね。
ずーーーっと長いワンレンだったから、ファンは結構ビックリだったんじゃないかしら?
あっちゃんとおソロの髪型だったファン、結構多かったよね(笑)?(ま〜るさんもワンレンでした…)
改めて読み返すと、このインタビュー面白いね。
「35歳になったら ろくろ回したい」発言はこの時だったのか(笑)
この頃のあっちゃんは、色んな事にイッパイイッパイだったように見える。
そしてこの頃の今井さんは、そんなあっちゃんを見てどう思ってただろうか。
おっと、いかんいかん、腐女子ネタになりそうだ(笑)。
1995年。BUCK-TICKが大きく動き出しました。
それはCDリリースでもLIVEでもない、ちょっと変わった形の企画から始まりました。
「走るB-Tをマークせよ!」
どれくらいの人が当時、これを目撃…いや、マークしたのでしょうか(笑)?
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の主要地下鉄の全車両にBUCK-TICKの宣伝ポスターが貼られるという企画。戦略?
当時、B-Tに限らずこーゆー企画が流行ってたんですかねー? そのへんは覚えてないんですが。
このポスターに「重大発表が載る!」との事だったので、気になるじゃないかー! 見たい!!!!
今だったら、わざわざ見に行かなくてもネットですぐ情報を得られるけど(笑)当時はそんな手段もなかったし、
1994年はB-Tとしてはほとんど何もリリースがない状態だったので、かなり待ってました!な感じだったんですねー。
このために、友達と日帰り広島行きを決行しました。高速バスでお昼に着いて、夕方には帰る日程(笑)。
広島は地下鉄はなかったのですが、アレです、路面電車内にこのポスターが貼られてたのですよ。
とりあえずどれでもいいから乗っちゃえ!って感じで乗ったら、ありましたよ! 運転席のすぐ後ろによく知ってる5人のポスターが!
…乗客が少なかったのが救いかもしれない…(笑)
肝心の重大発表とは、ニューシングル「唄」とアルバムリリースのお知らせ、
そしてこのシングル購入者から抽選でB-Tニューアルバム完全再生劇場版(フィルム・ギグ)にご招待!てな企画の発表でした。
アルバム発売前に、いわゆるフィルムコンサート(PVだけど)をタダで見れちゃう!というね。
「SIX/NINE」は全曲PVが作られてますよね。あれはこの劇場版のために作られたものだったのですよ。
当時はリリースの予定は全くなかったんで、かなり貴重な映像でした。
(数ヶ月後にBS2で放送しましたが、商品化にはならず。DVDとしてリリースされたのは7年後でした)
よく考えたらdtdもS/Nも私はアルバムをCDで聴く前に別の形で聴いてるんだなーと、たった今気付いた。余談ですね(笑)。
ポスター写真はただのアー写でした。今井ちゃんがほおづえついてるやつ。(そんな例え…)
広島往復7時間、ポスター吟味、約10分(笑)。たった10分の為に7時間(笑)! ま、広島で買い物するの好きだったからいいんだけど。
この劇場版は全国の主要都市で開催されました。なので、地方の人はわりかし当たり易かったと思います。(地方は空席があったそうな)
しかーし。私の行けそうな場所が案外なくてね。地方はどれも平日だったの。
色々考えた結果、唯一休日だった4月29日(祝)の渋谷公会堂を申し込もう!と決めたのでした。
鳥取組3人で申し込んだのですが、当選したのは何故か私だけ。 なぜーーー!?
しかも当日の一週間前くらいに当選ハガキが届いたんだよな。なので切符の手配とか慌ててやった思い出もあります。
後に、この渋公は定員の4倍の申し込みがあったと聞きました。
そんな中、当選したのはラッキー☆だったが、一人だけってのもなんだか寂しいような…変なところで運が良いワタシ…複雑…
や、しっかり行きましたけどね(笑)
そんなわけで私の人生初の渋公はLIVEではなくフィルムコンサートだったのでした。
整理番号があったんだっけか。真ん中へんで見たのを覚えてる。
そうそう、ちょうどこのフィルムコンサート前にB-PASSが発売されてね、私は買ったばかりのB-PASS持って渋公に行ったんだよ(笑)
そのB-PASSはS/N特集号だったわけですが(あの白い衣装の表紙のやつね)、さすがにインタビューを読む余裕はなくて、
とりあえずアルバム曲のタイトルだけは頑張って覚えたような。
フィルムコンサートの内容は、まぁファンの方はみんな映像見てるでしょうから省略するけど、
一番インパクトがあったのはやっぱり「Love letter」でした。だって演技?っぽい事する今井ちゃんなんて初めて見たもん(笑)
あの映像いいよね。設定も画面構成もコミカルで面白いしそしてカッコイイ。あっちゃんも面白いし。
「相変わらず〜」ももちろん今井メインボーカル曲って事でかなりインパクトあったけど、これは映像よりも曲のインパクトが強かったんだよな。
あと、ちょっと波紋を呼んだ「楽園」ね。まぁ、アルバムが発売中止になったり再発されたり、ちょっと災難だった楽曲ですが、
その関係でBS2ではこの曲は放送されなかったのよね。なのでフィルムコンサートで見て以来、ずーーーっと見れないままだった。
だから、映像そのものよりも、そんな経緯が印象深い。や、映像も「かごめかごめ」のような異様な風景で印象的だったけど。
二日でアルバム全曲撮影という無茶苦茶なスケジュールなだけあって、時間がなかったんだな…って感じも分かってしまう映像ですが、
(同じ衣装だったり、同じようなシチュエーションだったり)逆にその緊迫感迫った感じが超カッコ良かったんだよね〜。
あの映像はメンバーも気に入ってると、後にインタビューで話題に出したりしてますよね。
ただ、どうしても映像と一緒に初聴きしちゃうとね、映像のインパクトが大きくてですね。
アルバム発売前は、曲を思い出すと一緒に映像が頭に浮かんでました。
そして、フィルムコンサートから数週間後、アルバム「SIX/NINE」が発売されました。
これねぇ、他の地方の人はどうだったか知らないんだけど、このCD、超フライング発売されてませんでした?
発売日の3日くらい前に買えたんですよ…これ、今でも謎なんだけど。土日とか、そーゆー日でもなかったと思うんだよなー。
私が予約してたCD屋さんは、入荷したら必ず家に電話で連絡してくれるお店でしてね、電話があったので、不思議に思いながら取りに行った思い出が。
そしてそれを知ったま〜るさん達が慌てて買いに行ってた…(笑) あれはなんだったんだろう…と今でも思う。
「SIX/NINE」はいろんな意味で波紋を呼んだアルバムでもありました。
ファンの間でも超賛否両論。
「ファンをふるいにかけたアルバム」「ファンを突き放したアルバム」なんて例える人もいましたっけ。
某雑誌では「唄論争」(笑)なんてよく分からない企画もありました。
別の雑誌では今井さんに「最近のB-Tの音楽はちょっと難解では? 例えば中学生が初めて聴くにはこのアルバムは敷居が高くないか?」なんて質問に(なんなんだ、このインタビュアーも)
「中学生でも聴けると思う。オレは大人の音楽をやってるつもりなんてないし」とサラリと答えてたのが印象深い。(そしてトキメイタ←…)
<追記>ちなみにJ-Rock magagineという雑誌です。改めて調べ直したらインタビュー自体はCOSMOSの頃でした。
微妙にニュアンスは違いますが、まぁ、こんな感じのやりとりがあったという事です。http://www.j-rock.com/back_intime/96_7/9671/9671_2.html
逆に市川さんだけはベタ褒めで「B-Tの最高傑作誕生」と音人でデカデカと紹介してたのも印象深い。
ライターの対応も各雑誌で全然違ってたんですね。それだけ、賛否両論だったって事か。
「俺は今井ちゃんと死ぬ気でアルバム作ったんだよねー」
このあっちゃんの発言も懐かしい…(笑) (参考:酒飲み日記ログhttp://mugenzake.hp.infoseek.co.jp/log/199506_58.html)
(余談ですがこの頃、あっちゃんは「今井ちゃん」とちゃん付けするのがブームだった)
そんなこのアルバムが何故かオリコンウィークリーチャートで堂々の1位だったりするから、ますます不思議なこの時代(笑)。
私はどうだったか…正直に申しますと…。はい、若干ビックリしました! だって今までになくハードな音でしたので。
当時今井さんはインダストリアルがブームだったようですが、私はこの頃はインダストリアルはほとんど分からなかったし(今でこそSCHWEINもあったから色々聴きましたけど)
少なくともすぐに「最高!」とは思えなかった。
あっちゃんの声も加工されまくってて、ボーカルをかき消すようなノイジーなギターも多く、そこも最初は戸惑った。
ただ、やっぱりdtdの流れがあって、さらにSCHAFTがありましたからね。
ちゃんと段階を踏んでこのアルバムにたどり着いた感じも大きかったので、そういった意味ではジワジワと好きになる感じのアルバムでした。
ほんと、BUCK-TICKのお陰で私が聴く音楽の幅が確実に広がった時期でした(笑)。耳を成長させてもらった感じ。
2008年の今、振り返ってみても、カッコイイ曲が多いんだよね。そして名曲多し。今では愛聴盤ですよ、念の為。
前回、一緒にLSBに行った文通友達は、このアルバムで離れたわけですが。
結構今井ちゃんに対して、厳しい意見を言ってましたねぇ…(思い出し中) その子はSCHAFTも全然ダメだったみたいですしね。
この時期B-Tから離れた人が多いのは、やっぱりこの路線の音がダメだった人が多いのでしょうかね。
友人のたなかさんは「SIX/NINEを聴くと鬱になるからあまり聴けない」とよく言ってたし。(離れはしなかったけど)
ただ、そんな出来事とは対照的に、SIX/NINEでファンになったBUCK-TICKファンも結構多いんですよね。
このアルバムが入り口になった人には、凄く分かりやすいアルバムだったんだろうとも思う。
このへんはネットしてから初めて知ったんですけどね。そんなファンの入れ替わりがあった時期でもあったようです。
そんなこんなで、私的にはいい事も悪い事も色々あった(笑)、SIX/NINEでした。
アルバム発売からわりとすぐ、SIX/NINEのツアーが始まりました。
しかしね、Somewhere Nowhereツアーに関してはちゃんとレポを書いてなかったんですよ。
決してLIVEが良くなかったわけではなく。この時期は単純にレポ書くのをサボってた!(どーん)
しかしこのツアーはとても印象的だったので、部分的ですが覚えてる事がいくつかあります。
それを2008年現在、思い出して打ってみました。(大胆)
思ったより長くなったので、これは別ページでどうぞ。 Somewhere Nowhere TOURを振り返る
LIVEレポのページからもLINKしてます。
ツアーが終わってからは、特に大きな動きはなかったと思います。
アルバムから「見えない物を見ようとする誤解
全て誤解だ」がシングルカットされたので、多少TV出演とかありましたけど。(POP
JAMとかね)
あ、B-T以外では、今井さんが森雪之丞さんの番組にゲスト出演したのもこの時期でしたね。
BS2の特番で、雪之丞さんが詞の朗読をしてそのバックで今井ちゃんがミョーンと一人で淡々と演奏するという…(笑)
数年後にCDにも収録されましたが、初出はこの番組だったのです。
雪之丞さんはB-Tの良き理解者の一人でしたね〜。
いつだったか「笑っていいとも」のテレホンショッキングに雪之丞さんが出た時、何故かB-Tの話になって(花が届いてたからか?)
「彼らは最高ですよ!」って言ってくれたのが印象深い。…おっと話がそれた(笑)
B-Tとしては、一番シリアスなスタイルを貫いてた時期でしたが、それでも100%重い空気にならなかったのは、
やっぱり定期的に登場した酒飲み日記でおバカな酒飲みな日常が知れたからかもな(笑)なんて思います。
まだネットもない情報の少ない時期だったからね。
とりあえず1995年はこんなかんじです。何か書き忘れてる事があるかもですが、そこはまた次回補足します。
1996年はまた、新しいBUCK-TICKですよね。自分達で事務所を設立したのもこの年だしね。
おっと、このへんはまた次回♪
長々とここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
<Next7>