熱い日、あきらめた日、あなたといた日、
ぬかるんだ砂浜の上を吹く風のように足跡をつけること。


犬の膨らんだ腹のうすい毛並みを吹く風。


おちついてながめることが、なにかを秩序づけるその何かは
「迷宮」とあの人たちが呼ぼうとする。


落雷。私に電圧があるとすれば、風の中に足跡がつく。


靴を夜脱ぐことが安らぎを意味するのは私たちという日常の黙契
夜をもとめることは、安逸のなかの最終項・・・


触るかのように吹く犬の腹の風
願いは負の電圧のなかで誰かの足跡を脹らます


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